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2018.06.20

再婚して13歳年下夫と娘を養う大黒柱ママに【麻美さんの場合Vol.3】【連載:バツイチわらしべ長者】

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。バツという離婚経験が、幸せな結末=マルになる日を夢見て。そんなバツイチたちへのインタビュー。

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さかいもゆる
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結婚相手が変われば、結婚に対する意識も変わる!

40歳のときに、13歳年下のカメラマンアシスタントのKさんと、子供を授かって再婚した麻美さん。生まれたのは可愛い女の子で、現在ではもう5歳になります。

結婚当初、独立したてで平均月収5万円だった夫のKさんと娘を養うため、麻美さんはフリーの編集者としてバリバリ働き、某高級住宅地のマンションに住み、この取材でお会いしたときには、私立の幼稚園に受かった娘の送り迎えのために、新車のBMWを購入したばかり。一方、料理が得意な夫のKさんは、3食ご飯を作るうえ、育児もひと通りこなし、「専業主夫」としてワーキングママの麻美さんをサポート。娘を公園に連れて行くのもKさんの役目で、ママ友もちゃんと居るんだとか。

前の結婚では学歴や収入で結婚相手を選んだという麻美さんが、今や一家の大黒柱として家族を養っているだなんて…! 人間、変われば変わるもんなんだなぁ。

麻美さん(以下、あ)「1回目の結婚のときには完全に親からの刷り込みで、恋愛と結婚を別のものとして考えてました。だけど2回目の結婚は、まず彼のことを好きになって、結婚はあとからついてきたという感じ。条件じゃなくて、人柄に惹かれたんですよね。だからもし彼のことを嫌いになったら、その彼のことを好きになった自分のことも否定することになる。それだけに、結婚を決めたときの覚悟は大きかったです」

「男を立てる」ってどういうこと!?

さかい(以下、さ)「麻美さんは元々若く見られるし、性格も若いけど、13歳も年下の旦那さんってどんな感じなんですか?」

あ「私が全然しっかりしてない性格だから、彼を見てても年齢の差は感じないんです。あとは年下だからしょうがないなあ、って許せてしまうところはあるかもしれません。伸びしろを信じて許す、というか」

前の夫に負けないくらい優しいという年下夫の結婚生活は、とっても幸せそうですが、今の麻美さんの悩みは「男を立てる方法がわからない」というもの。

あ「彼のダメなところを見ると、すぐにガーガー言って怒っちゃうんですよね…。褒めて伸ばした方がいいのはわかってるのに、やり方がわからなくて」

気が強い麻美さんは、普段から娘の前でも気に入らないことがあるとKさんに文句を言いまくるので、それを見た娘も母親を真似して、パパであるKさんに厳しく接するらしいのです。一度、ケンカして麻美さんにダメ出しの嵐を食らったKさんが「この家では俺に威厳はないのか!」と泣き出してしまったこともあるとか(旦那さん、かわいそう…!)。

ところで気になるのは、あんなに浮気しまくっていた麻美さんが、現在は浮気はしていないのか、ということ。

元不倫妻の浮気の虫は、再婚して治まったのか!?

あ「出産して母親になってホルモンバランスが変わったことも関係あるのか、今じゃ浮気願望もすっかりなくなりました。ただ、浮気って簡単にできるものだと知っているからこそ、夫への束縛は厳しいですよ(笑)」

さ「結婚5年目とのことですが、今回は離婚の危機はなさそうですか?」

あ「そうですね。たまに、『もっと働いてよ!』ってブチ切れるときはありますけど、やっぱり子供の存在が大きいと思います。子供が居ると離婚したくても『この子のために』と思いとどまるし、子供が居ない夫婦の方が結婚生活の継続って大変なんじゃないかな。——でもね、うちの母が以前、『男はどれも一緒よ。どんなに好きになった相手でも、結婚したら帯に短したすきに長しだもの』って言ってたことがあるんですが。再婚して改めて、その意味がわかった気がします」

同い年で、著者である私が離婚する少し前に、先に離婚していた先輩バツイチの麻美さん。彼女が再婚して幸せそうにしている姿は、同じ離婚経験者として、すごく励みになる存在です。彼女の話を聞いていると、結婚がうまく行くにはタイミングと相性が大事なんだなあという気がして来ました。

前の結婚ではあんなに不倫しまくっていた麻美さんが再婚して一度も浮気していないのは、もちろん旦那さんとの相性がよかったのもあるだろうし、彼女が散々遊んで40歳になり、将来が不安になって来たところでようやく家庭を持った、というタイミングもあったはず。

そして離婚後一時期は占いマニアと化していた麻美さんが、Kさんと付き合ってからは一度も占いに行かないで再婚を決めた、という話も興味深かったです。「うまく行くときは自分の直感でわかるもの。Kとの関係に迷いなんてなかったから、占いに行こうとも考えなかった」。——恋愛も結婚も、このひと言に尽きるなあと。

歳を重ねると経験値が増える分だけ、恋愛がスタートするときも、どうしても脳内シュミレーションが先行してしまいがち。左脳で条件や将来の成り行きを計算しすぎてしまって、肝心の右脳=直感が何を求めているのか感じる能力が鈍くなったり、本当は欲しいものにブレーキをかけてしまったり…。だけどきっと、大事なことは直感が知っている。——だから麻美さんのように年齢差や世間の結婚の常識に捉われずに本能のまま再婚相手を選ぶのは、結婚という不確定な未来にとって、最も賢い選択と言えるのかもしれません。

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インタビュー・文

さかいもゆる

出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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