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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2023.03.27

プロポーズがまだの中、彼から突然の提案!その時あんの気持ちは…【シングルマザーの恋愛#67】

 

シングルマザー歴8年、39歳の会社員「あおいあん」さんによる恋愛コラム。Oくんに誘われ息子と春休みの1泊旅行に出かけたあん。そこでOくんから驚きの提案が!【毎週月曜19:00更新】

登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。7年前に離婚し、実家に出戻り。38歳。
息子…生意気盛りの小学生。10歳。

Oくん…今彼。会社の後輩・Kくんの大学の同級生。33歳
Rさん…元彼。Hくんと同じ会社に勤める42歳。結婚歴はナシ。

Hくん…学生時代からの飲み友達。あんの恋愛復活に協力。
Sくん…Hくんと同じ会社に勤める、バツイチ子なしの39歳。離婚理由は浮気。
Cちゃん…会社の同僚。33歳。
Kくん…会社の後輩。25歳。

【前回までの話】
40歳を目前に控え、「私、このままシングルでいいの?」と、ふと我に帰った私。再度恋愛に挑もうと、学生時代からの友達Hくんに紹介してもらったRさんとお付き合いすることに。お互いの”譲れない家族”の存在を確認した上で付き合うことになったのだが、Rさんのお母様や、元カノの存在、そしてRさんのきれい好きと、ちょっとしたわだかまりがあんの中で溜まっていく。そんなある日、会社の後輩Kくんからキャンプのお誘いが。後輩のKくん、その友達のOくん、同僚のCちゃんと息子でデイキャンプに。その日の夜にはRさんと約束があったが、発熱しコロナが疑われたためキャンセルに。しかし心配だったあんは救援物資を持ち自宅ドアの前まで行くと、部屋の中から女性の声を聞いてしまう。悩んだあんはRさんに連絡し、胸の内を伝えると、Rさんから「別れよう」と言われてしまう。Rさんと別れた後、会社帰りの私に毎週会いに来たOくん。そのOくんからクリスマス前々日に誘われ、”事実恋愛”という形のお付き合いがスタート。

前回の話▶︎母が緊急搬送され事態は一転!彼が実家に挨拶に来たが…

Oくんに誘われ、息子と春休みの旅行に出かけるも…

こんにちは。シングルマザー歴8年のあおいあんです。前回は、Oくんが私の両親に挨拶をしに来てくれたところまでお伝えしました。

Oくんと両親の話の中では、再婚するかのような話で事は進んでいった。でも私、まだプロポーズされてないし、両親の手前、結婚する話を出しただけかな。なんだかハッキリしない毎日を過ごしている中、Oくんから連絡が。

Oくん

息子くんの春休み、1泊しかできないけど旅行行かない?

行きたい!けど、会社設立前で忙しいのに無理してない?

Oくん

だいぶ目処がついたし、1泊くらいなら大丈夫そう。息子くんにどこがいいか聞いておいて

それなら息子が春スキーに行きたいと言ってたからどうかな?

Oくん

分かった。じゃあ宿はこっちで選んでとっておくね

帰宅し、Oくんとの旅行の話をすると息子はすごく喜んでいた。お風呂が大好きな息子は「温泉付きがいいな~」と生意気なことを言っていた。

旅行当日、Oくんが家まで迎えに来ると、小さな紙袋を渡してきた。

Oくん

お母さんに渡してきてくれる? 癌にいいお茶だって友達がくれたんだ

早速渡しに行くと、お母さんは玄関でOくんにペコペコ頭を下げた。道中、息子のお喋りは止まらず、スキー場に着く頃には私はぐったりしていた。

Oくんも私も小さい頃にスキー、高校生でスノボーをやっていたため、スキー初心者の息子を交代で教え、なんとか中級者コースを滑って降りられる程度にまでした。夕方になり、お腹も空いたのでスキーをやめご飯を食べに。そして宿へ向かうと、そこはなんと大きな別荘!

Oくん

ちなみに言っておくけど、俺のじゃないよ。レンタルだからね

部屋に入ると息子は大はしゃぎ! 暖炉にハンモック、中庭にはBBQスペース、露天風呂もあった。

息子

スッゲー! 焚き火したい!

Oくん

そう言うと思って、マシュマロ買ってきた

息子

火おこししていい?

Oくんと息子が一緒に火おこしをしている間に、私はお風呂の準備や荷物の整理をした。

Oくん

火おこし終わったからあんも一緒に焼こう

息子を真ん中にして3人で焚き火を囲んでいると、まるで家族のようだった。

Oくん

来年の春スキーも一緒にやる?

Oくんが息子に尋ねた。

息子

やりたい! 来年は上級者コース滑りたい

Oくん

じゃあ夏は何する?

息子

海行きたい! ハワイとか行ってみたい

Oくん

じゃあさ、来年上級者コースを滑るためには毎日筋鍛えないとね。海で泳ぐならプールで1kmは泳げるようにならないとね。そのトレーニング一緒にやる?

息子

友達とも遊びたいし、毎日は無理かもしれないけどやる

Oくん

約束ね。あともうひとつ約束があるんだけど、聞いてくれる?

「うん」と言いながら、口いっぱいにマシュマロを詰め込む息子。

Oくん

息子くんとママと家族になりたいと思ってるんだ。すぐにお父さんにはなれないかもしれないけど、一緒に遊んだり、相談ができたり、たまには宿題を見てあげられるような…息子くんの味方になりたいと思うけど、どうかな?

大量のマシュマロを慌てて飲み込み、目を丸くして聞いた。

息子

それってママと結婚するってこと?

Oくん

息子くんが嫌じゃなければ

息子は一瞬空を見たが

息子

ママがしたければ俺はいいよ

Oくん

「ありがとう! 2人のこと大切にするからね」

じゃあ明日もあるからお風呂入って寝よう。露天風呂入れておいたから入っておいで

温泉好きの息子はいそいそと露天風呂へ行った。

なんかどんどん話が進んでいってるけど、私たち結婚するの?

思い切って話を切り出してみた。

Oくん

分かってるよ。ちゃんとプロポーズしていないこと。あんとちゃんと相談したいと思って

何を?

ここまで話が進んじゃってるのに、今更何を相談したいというの?とちょっとイラッとした。

Oくん

この先もずっと一緒にいたいと思うし、あんや息子くんの支えになりたいと思う。お母さんのことでちょっと駆け足になったけど、いずれは一緒になるなら今がいいタイミングなのかもと思ったんだ。それでね、今まで通り形にとらわれない”事実婚”をするか、きちんと籍を入れて結婚するか、それを相談したかったんだ

正直、迷った。”事実恋愛”は固定概念に縛られる事なく、相手との距離が保たれている感じがして楽だった。でも結婚となると話は別な気がする。ママ友が”事実恋愛”を「それって都合のいい関係じゃん」と言ったように、”事実婚”も都合のいい家族と周りに見られてしまわないだろうか。息子のこともあるし、籍はきちんと入れた方がいいのかもしれない。どちらにもメリット、デメリットがあり自分では選べないと思った。

Oくんはどっちがいいと思ってる?

Oくん

恋愛はお互いを縛って窮屈にさせたくないと思ったから、お互いの責任に委ねる”事実恋愛”がいいと思ったよ。僕のレールと、あんのレールが2本走ってて、次の駅で会おうね!みたいなイメージだった。でも結婚となったらどうなんだろうね。恋愛の時のように、それぞれのレールを走ることもできるよね。でも僕は、家族は運命共同体だから、籍を入れて一本の太いレールの上にいた方がいいのかなと思う。息子くんのこともあるしね

“運命共同体”という言葉を聞いて、ふと離婚したばかりのことを思い出した。私と元夫、息子の3人の人生は同じ方向へ向かっていて、それが永遠に続くと思っていたのに、たった3年で簡単に壊れてしまったことを。なかなか次の言葉が出てこなかった。

Oくん

答えは急がないよ。あんにとっては2度目の結婚になるから、考えることもあると思う。僕はどちらでも受け入れるつもりだから

私は頷くことしかできなかった。

Oくん

僕もお風呂行ってくるよ

そう言って息子と一緒に露天風呂に入った。2人で大騒ぎしている声が、リビングにいる私にまで聞こえてきた。幸せな話をしているはずなのに、なぜかブルーな気持ちになるのは、2度目の結婚になるからだろうか。

長風呂から出てきた2人に変わって私も露天風呂へ。空を見上げたら大きなお月様が私を見下ろしていた。Oくんの言うように、今がその時なのかもしれない。両親も息子もYESと言ってくれている、この流れに乗るべきなんだろうな。

お風呂から出ると息子はもう寝ていた。Oくんに聞くと、「明日のスキーで上級者コースへ行けるように、体力温存する」と言って寝たそうだ。その言葉に恐怖を覚え、アラフォーの私たちも寝なくてはと笑いながら寝室へ。それぞれのベッドに潜り込み電気を消した。身体は疲れているはずなのに、なかなか寝付けなかった。

結婚はするけど、籍を入れるかもう少し考えようかな…

小さな声でつぶやいてみた。

Oくん

うん

小さな声で返事が返ってきた。

Oくんがベッドから身体を起こし、私のベッドに潜り込んできた。

Oくん

心も身体も窮屈になるためじゃなく、今お互い背負ってるものが少しでも楽になるように結婚したい。お互いを思い合って支え合いたい

息が止まりそうなくらい強く抱きしめられ、Oくんの決意を感じられた気がした。私を抱きしめていたOくんの手は、服の裾からするりと中に入ると胸に触れながら数えきれないほどキスをしてきた。

キスで苦しくなり一旦離れるも、Oくんの勢いは止まらず身体の隅々まで愛撫してきた。私もそれに応えるように、Oくんの上にまたがり耳、首、胸…と舐めた。1時間近く愛撫をしお預け状態でもう限界の私に、Oくんはゆっくりゆっくりと挿入してきた。全てが入り終わる頃には、私の身体は全身電気で痺れたようにイッてしまった。

Oくんがゆっくりと揺れるたび、気持ちの良さに私の息は止まる。段々と早くなるOくんの動きに、思わず声が漏れる。天井の高い別荘に私たちの声が響き、息子に聞こえないよう何度もお互いの口に手を当てた。その状況にさらに興奮し、私たちの腰使いが激しくなる。何度もイっては求め、最後は2人重なり、しばらく放心状態になるくらい愛し合った。

次回に続く

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あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘中。
▶︎ここに書き切れない子育ての悩みや、シンママに役立つ情報をアップ!Instagram

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