羽毛布団とは?
羽毛布団とは、鳥の羽毛を入れた布団のことです。よく混同される羽毛布団と羽根布団の違い、特徴などをチェックしていきましょう。
羽毛布団と羽根布団の違いは?
羽毛布団と羽根布団の違いは、布団の中に詰められているダウンとフェザーの量の割合によって区別されます。
「羽毛布団」
羽毛布団に使われている羽毛はダウンです。このダウンが50%以上使われているのが羽毛布団といわれます。ダウンとは、たんぽぽの綿毛のような見た目をしていて、いわゆる鳥の羽のような形はしていません。軽く柔らかいのが特徴で、身体にフィットしやすく、空気を多く含むため、保温・保湿性に優れています。
「羽根布団」
羽根布団は、中の詰め物のダウンが50%以下のもののこと。そのかわり、フェザーといわれる羽毛が多く使われています。フェザーは、まさに鳥の羽根という形をしていて、中央には硬い羽軸があり、柔らかさや保温性は羽毛布団よりは劣るようです。しかし、通気性に優れているという特徴があり、クッションや枕などに多く使われています。
羽毛布団の特徴は?
羽毛布団には、他にもメリットがたくさんあります。羽毛布団の特徴について見ていきましょう。
・軽くて柔らかい
羽毛布団は、ふんわりとしていて一見重そうに見えますが、とても軽く柔らかいのが特徴の1つです。そのため、身体にフィットし、身体への負担も少なくなり、睡眠の質も上がるといわれています。
・お手入れが比較的簡単
放湿性に優れているため、布団内に湿気を溜め込みにくいのが特徴。そのため、羽毛布団は頻繁に干す必要はないとされています。普段は風通しの良い部屋で陰干しでOK。月1~2回、1~2時間は、天気の良い日に外干しすると良いでしょう。その際は、雨上がりや湿度の高い日を避けてください。余計に湿気を吸ってしまいます。
・長持ちする
羽毛布団は耐久性に優れているため、丁寧に使うと長い間使用することができます。また、「少しヘタってきたな」と感じたら、羽毛の打ち直しや、クリーニングをすることで、さらに長持ちさせることが可能です。決して安くはない羽毛布団ですが、長く使うことを思ったら経済的だと感じるのではないでしょうか?
羽毛布団を収納する前にすることは?
羽毛布団は収納する前に、汚れを取り除いたり、乾燥させたりする必要があります。羽毛布団を収納する前にやっておくことを見ていきましょう。
・汚れがあればクリーニングに出す
通常、布団カバーをしている羽毛布団ですが、使用していると皮脂などの汚れがつくことも。自宅で洗濯できるものもありますが、羽毛が傷んでしまうことがあるため、汚れが気になる場合はクリーニング店に持って行く方が安心でしょう。
・布団を乾燥させる
布団内に湿気が残ったまま収納すると、カビやダニが繁殖することも。そのため収納する前は、布団乾燥機や天日干しをし、十分に乾燥させてから収納することが大切です。また、布団クリーナーなどを使ってダニやホコリを取り除くと、さらに良いでしょう。
・押入れやクローゼットの掃除やカビ取り
せっかく羽毛布団をきれいにしたり乾燥させても、収納する押入れやクローゼットが汚れていたり、湿気があったりすると台無しに。布団にダニやカビが繁殖してしまいます。そのため、押入れやクローゼットは掃除をして、除湿剤を使うなどして、湿気対策をしてから収納すると良いでしょう。
羽毛布団の収納方法
羽毛布団を収納する準備ができたら、次はいよいよ羽毛布団を収納していきます。では手順を見ていきましょう。
・羽毛布団をたたむ
羽毛布団をまず、縦に3つ折りにします(ダブル、クイーンサイズは4つ折りに)。縦長になった布団を丸めるように、さらに3つ折りにしましょう。羽毛布団をたたむ際のポイントは、布団内に溜まっている空気を優しく押し出すこと。空気がある状態だと収納することが難しいでしょう。
布団を叩くと羽毛を傷めてしまうこともあるため、ゆっくり空気を抜くようなイメージで布団を押さえてください。そうすることでコンパクトに収納することができます。