ダンスはボディの悩みをいっぺんに解消に導けるエクササイズ
1993年にTRFでデビュー以来、日本のダンスシーンの第一人者であるSAMさん。近年ではダンスとエクササイズを融合させた「イージー・ドゥ・ダンササイズ」や「ダレデモダンス」の普及にも努め、ダンスを通じて、だれもがいきいきと暮らすライフスタイルを提案し続けています。
そんなSAMさんが今度はフィットネスクラブ「TIPNESS」とタッグを組み、新たに誕生させたのが「ディスコネス」。気になるその魅力とは…? レッスン動画撮影を終えたばかりのSAMさんを直撃インタビュー。忙しいワーママでも美ボディを目指すコツや、30年以上第一線で活躍する若々しさの秘密まで掘り下げます。
写真をもっと見る──レッスン動画の撮影、お疲れ様でした。こだわりの部分や、注目して欲しいポイントはありますか?
ディスコの全盛期は70年代後半から80年代なんですが、今回はEARTH,WIND&FIREの『BOOGIE WONDERLAND』という、80年代前半にヒットしたディスコソングでダンスを作らせていただきました。
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昔懐かしいディスコステップだったり、70年代の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』で象徴的なジョン・トラボルタのポーズを取り入れたり。曲もダンスも当時の、懐かしい雰囲気が出ていると思います。
一方で随所に最近のステップも組み込んで、幅広い年代の要素を入れています。懐かしさもあり、新しくもあるという仕上がりがポイントですね。
──ディスコダンスの進化も感じられる内容になっているんですね。実際に振り付けを拝見して、これまでの『イージー・ドゥ・ダンササイズ』よりも難易度はちょっと高い印象ですが、いかがですか?
そうですね。より“ダンス感”が強い動きになっていますし、曲のリズムも結構速くて。1曲丸々やるとかなりハードなので、ばっちり体に効いてくると思います。
──難易度が高いだけ、ボディにも効いてくると。ユーザーのみなさんに頑張って欲しいポイントや、「ここがキマるとカッコいい!」という振りはありますか?
腰の動きは重要かもしれませんね。横に振ったり、回したり、お尻を揺らしたり…こうした動作がしっかり出来ると、手足だけのダンスではなくて、体の中にグルーヴやリズムが感じられるようになりますよ。
写真をもっと見る──『Domani』世代の体形悩みといえばよく挙がるのが、お尻のたるみや腰回りの肉付き。そんな悩みにも、腰の動きは効きそうですね。
いいと思います! ダンスはボディの悩みをいっぺんに解消に導けるエクササイズなんです。これまで色々なプログラムを作りましたが、そのなかでもディスコネスはステップも腕の動きも多いし、全身くまなく使っているのでバランスが良く、少しハード。1日2〜3回やるだけで、だいぶ体形が変わってくるはずです。
──毎日忙しく過ごす働くママでも、簡単に出来るエクササイズはありますか?
シンプルなことでもいいので、習慣化させることがすごく大事です。例えば椅子から立ち上がる時に手を使わないとか、靴ひもを結ぶときはしゃがまずに…とか。前屈姿勢で結ぶと腰が伸びてストレッチになるんですよ。
これは僕が実践していることなんですが、エレベーターに乗っている間や信号待ち、レンジやお湯を沸かす待ち時間に、かかとの上げ下げをしてみたり。
──これなら隙間時間でもできそうです!
他には、お料理するときにお腹に力を入れて、足の指で床を掴むようなイメージでキッチンに立つのも体幹に効いておすすめです。なかなか疲れるので、あまり頑張りすぎると嫌になってしまうかもしれないんですけど(笑)。
──「頑張りすぎない」のも、無理なく続けるコツということですね。
はい。出来るところからやっていくといいと思います。
「“毎日やる”ということが大事」2023年でデビュー30周年。変わらぬ若々しさの秘密は?
写真をもっと見る──SAMさんご自身は年齢を重ねて、ダンスやエクササイズへの向き合い方は変わってきていますか?
そうですね。年は誰でも取るものですし、ネガティブに捉えるのではなく〝当たり前のこと〟と受け入れて、その時に出来ることをやろうと考えています。出来なくなったことに固執するのではなくて、今出来ることを大事にしていくという感覚ですね。
──…となると、SAMさんにとってエクササイズとは〝若さ〟をキープするためのものではないと。
若々しさを目指して取り組んでいるわけではないですね(笑)。あるがままを受け入れているので。ただ、いまだに色んなものに興味があるんですよね。興味を持ったことはやってみるということは、いつも心がけています。
──それが、年齢を重ねてもいきいきと過ごすコツなのかもしれないですね。
そうかもしれないですね。いつでも新しいことにチャレンジしたいと思うし、今はスケボーがすごくやりたいんですよ。スケボーが流行っていた頃、僕はダンスに夢中だったので(笑)。東京オリンピックをきっかけに再注目されている今、挑戦したいなと思っています。
──トレードマークのロングヘアがサラサラツヤツヤで、てっきり美容も日頃から心がけているのだと思っていたのですが…(笑)。
これはヘアメイクさんがアイロンできれいに伸ばしてくれているんですよ(笑)。美容で心がけていることは特にないですねぇ。食べ物なんかも、あまり考えていないんです。あるとするなら、身体を毎日動かしていること。僕にとっては仕事に直結しているので当たり前のようにやっていることですが、〝毎日やる〟ということが、やはり大事なんでしょうね。
──これからトレーニングやボディメイクを頑張りたいと思っている読者へメッセージをお願いします。
〝思った時が始め時〟です。明日と言わずにすぐ始めてください! 『運動しなくちゃ』と思ったら、YouTubeを開いて腹筋や腕立て伏せのやり方を観て実践する、とか…家で出来るものはたくさんありますから。ただ先ほども言ったように、ノルマを高く設定すると続かないので、まずはこの1回でもいいからやる、くらいの気持ちを心掛けるといいかもしれません。
始めるのに遅すぎるということもないし、早すぎるということもないです。もし80代で思い立っても、『もう遅い』と思わずに、その時に始めた方がいい。90歳でフルマラソンに出たおばあちゃんもいたぐらいですし、本当に“思った時が始め時”です!
写真をもっと見る◼️ディスコネス
ディスコダンスとフィットネスを組み合わせたエンターテインメント型コンテンツ。 聞けば誰でもカラダが動いちゃう、大ヒットディスコソングに合わせてカッコよく踊って、 美と健康を手に入れましょう。あの頃のディスコフロアに立つ自分を思い出して、『ディスコネス』でボディメイク!
・配信期間:2023年6月16日(金)~2024年6月15日(土)
ダンスクリエーター/ダンサー
SAM
15歳でダンスの面白さを知り、10代でディスコダンス、ブレイクダンスに出会い単身ニューヨークへ。帰国後、TRFコンサートの振り付け、構成、演出はもちろんV6、浜崎あゆみ、BoA、東方神起、郷ひろみ他アーティストの舞台もダンスクリエイターとして手掛ける。2016年、一般社団法人ダレデモダンスを設立、代表理事に就任。この団体での活動を通じて、誰もがダンスに親しみやすい環境を創出し、子供から高齢者まで幅広い年代へのダンスの普及と質の高い指導者の育成、ダンサーの活躍の場の拡大を目指す活動を始めている。2021年には、南カリフォルニア大学デイビススクールジェロントロジー学科通信教育課程修了した。
ヘアメイク/太幡勝己(アルール) 撮影/黒石あみ 取材・文/徳永留依子
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