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LIFESTYLE インタビュー

2023.06.18

【俳優・森 七菜さんインタビュー】大人と子どもを行き来できる今が楽しい! でも心だけは少女のままで

 

不眠症を題材にした青春ストーリーで人気を集める漫画『君は放課後インソムニア』。TVアニメ化に続き、この夏は待望の実写化! 主演であり原作ファンでもある森 七菜さんが、その見どころを語ります。

子どものころに好きだったのは、「大人であることを振りかざさない大人」

現役高校生から大人まで、幅広いファンをもつ人気漫画『君は放課後インソムニア』(『週刊ビッグコミックスピリッツ』<小学館>連載中)。人気の秘密は、コミックでは珍しい「不眠症」という題材で、大人世代からも共感を得ていること。そして、なんといっても主人公たちのまぶしい青春。親目線で高校生たちを見守るもよし、自分の青春時代を重ねるもよし。楽しみ方はいろいろです。

では、主人公を演じた森 七菜さんは、この作品をどんなふうに俯瞰しているのでしょうか。

俯いた森七菜さん

仲間たちと改めて青春を味わうことができました

「私自身の高校時代は、大分に住みながらも仕事が始まって、東京と行き来する生活でした。その合間をぬって、地元の友達とごはんを食べたり、花火したり、お泊りしたり…。やがて東京に移ることを考えながらも、残された時間を惜しむように、楽しんでいました。

とはいえ、小さな町では人の目も気にしてしまって、映画『君は放課後インソムニア』の高校生たちのように、自由でのびのびした生活は…あまりできなかったかな。大人と子どもを行き来しながら、何かに遠慮して過ごしていた高校時代だったけれど、今回の映画の撮影で、仲間と共に改めて青春を味わうことができました。

そして、撮影で滞在した石川県七尾市での1か月間は、私にとっての宝物になりました。都会にあるような遊び場はないけれど、代わりに自然があって、仲間とのゆったりした時間があって。何もなくても、そこには確かに“何か”がありました」

制服姿の男女©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

憧れるのは、子どもの心をもった大人

のびのびした、でもうまくいかないことも同時に抱える高校生活が物語の中心ですが、それを見守る親の視点も見え隠れします。親からすると、その言い分もわからなくはないけれど、さて森さん自身はどう見ていたのでしょうか。

「私が子どものころに好きだったのは、『大人であることを振りかざさない大人』でした。子どもからすると、ひとりの人として相手を見ているし、何かを解決するのに“大人だから”と押し付けるのは、ちょっと違うのかなと。

反対に、私が憧れる大人は、『子どもの心をもったまま』の人。少女のようなキラキラした瞳は変わらず、でも人としての信頼感もある。仕事をしていると、そんな先輩に多く出会います。私もそんな大人になれたらな。無邪気な少女っぽさを残しつつも、ひとりでも“軽やかに”生きていける強さをもって。その先に目指すのは、息の長い俳優。これは、私が高校生のときから思い描いていた未来像です。

そして映画の中の伊咲と丸太(がんた)の未来はというと、いつまでも子どもの心をもってお互いを思い合える関係でいてほしい。たとえ青春と呼ばれる期間が過ぎたとしても」

アンニュイな表情の森七菜さんイヤリング¥14,300・バングル¥22,000(ともにete)※価格はすべて税込みです。

寝るときは、中高生のときのジャージです

大人と子どもを行き来するなかで、だれもが感じる漠然とした不安や焦燥感。これも、映画『君は放課後インソムニア』の根底に流れるひとつのテーマです。森さん自身は、こうした感情とどうつきあっているかというと――

「仕事をしていれば、うまくいかないこともあるし、自分より秀でている才能を目の当たりにして落ち込むこともあります。不安に思うこともあるし、眠れないこともあります。いったん負の状態に陥ると、どんどんマイナスに考えてしまうのが、私の悪いところ。宇宙ってどんだけ広いんだろうとか、人はいつか死ぬんだなぁとか、答えの出ないことをぐるぐる考えたりしてしまいます。

眠れないときは、よいとされること――目や耳を温めたり、ハーブティーを飲んでみたりするけれど、何をやってもダメ。で、結局は大好きな白米を食べる!これですぐ眠れるんです。お酒に頼る人もいるかもしれないけれど、今のところ、寝酒だけはしない!って決めてます(笑)。

ちなみに寝るときは、パジャマではなくて中高のときのジャージです! 足りなくなったら弟の小学校のときのも、もらって使ってます」

ただいま21歳。プロとして仕事に向かう自立した“大人”でありながら、少女の純粋さも失っていない森さん。両方を自由に行き来できる今は「最高に楽しい!」。これこそが、森さんの最大の強みであり魅力といえそうです。

制服姿の森七菜さん(場面写真)©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

撮影/渡辺きるけ。 スタイリスト/申谷弘美(Bipost) ヘア&メイク/池田ユリ(éclat)
取材・文/南 ゆかり

Oggi.jpでは、森 七菜さんが仕事への向き合い方を語っています。
こちらもご覧ください。

映画『君は放課後インソムニア』 6月23日全国ロードショー

原作は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で好評連載中、「君ソム」の愛称で大人気のコミック。石川県七尾市の高校を舞台に、曲 伊咲と中見丸太が学校の天文台で出会うことからストーリーが始まる。クラスでは話したこともないけれど、不眠症という秘密で繋がったふたりは、休み時間や放課後に天文台で昼寝をしたり、眠れない夜に街を散歩したり。しかし、ふたりが天文台を勝手に使っていたことがばれてしまい、立ち入り禁止の危機に迫られる。ふたりの安らげる場所を守るため、丸太は休部になっている天文部の復活を決意する。

出演:森 七菜、奥平大兼
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中/単行本1~12集発売中。)
監督:池田千尋
脚本:髙橋泉 池田千尋
企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
製作:映画「君ソム」製作委員会
配給:ポニーキャニオン

HP:kimisomu-movie.com
twitter:@kimisomu_movie
Instagram:@kimisomu_movie

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

俳優

森 七菜(もり・なな)

2001年生まれ、大分県出身。映画『心が叫びたがってるんだ』(2017年)で映画初出演。2019年に公開された新海誠監督作『天気の子』、岩井俊二監督『ラストレター』(2020年)と立て続けに大作に抜擢され注目を浴びる。その他の出演作に、NHK連続テレビ小説『エール』(2020年)、『この恋あたためますか』(2020年)、『ライアー×ライアー』(2021年)など。Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(配信中)では出口夏希とW主演を務める。2023年は映画『銀河鉄道の父』『君は放課後インソムニア』が公開、7月期の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』では間宮祥太朗とW主演が決定。

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