【目次】
泉 正人さんが働くアラフォーのお金まわりを診断!
クレカの所持についてチェック
お話を伺ったのは
ファイナンシャルアカデミー グループ代表 一般社団法人 金融学習協会理事長
泉 正人さん
2002年に総合マネースクール「ファイナンシャルアカデミー」創立。東京・大阪・ニューヨーク・WEBで学校を運営、独自の体系的なカリキュラムによる〝お金の教養〟を伝え、金融経済教育の定着を目ざす。『お金の教養』(WAVE出版)、『お父さんの「こづかい」は減らすな!』(朝日新聞出版)など著書30冊以上。
Q. 買い物のとき、5枚のカードのうちどれを使うべきか、いつも迷ってしまいます
金融・法務・39歳・既婚・子供ふたり
Bさん
国立大学法学部卒業後、法律事務所に就職。28歳で結婚、30代でふたり出産したのを機に2年前に転職。賞与は貯めるが月収はカードで使いきる。愛用の財布は、母からもらった〝ボッテガ・ヴェネタ〟。
本当に必要なカードだけに集約したい
「これまでとにかく仕事が忙しくてお金の見直しまで手がまわりませんでした。キャンペーンでつくったクレカは5枚。買い物する際、どれで決済するか悩みます。メインは通販の引き落としに登録しているクレカ。学生時代につくったので上限が低いのが難点です。メインが上限を超した場合の予備のマイレージカードは、ポイントが2万マイルあるのに使えていません。年会費1万円の百貨店系カードは洋服やコスメの購入時用。毎月の引き落とし額は計約50万円。最も多いのは教育費です。カードの整理法や複数もつメリット、ポイントを上手に貯める方法も知りたいです」
Bさんの「お金まわり」の現状
A.使う目的を決めて、クレジットカードは2枚に絞り込みましょう
クレカの見直し、3つのステップ
[1]メインのクレカは、あえてステータスの高いものに
[2]最も引き落とし額の多い項目は、専用のカードを決める
[3]ポイントに対する考え方を変える
カードの断捨離をすると、ポイントも使いきれる
「カードを複数もっていると支出総計がわからなくなり、結果使いすぎてしまう場合が多いです。おすすめは2枚。1枚をメイン、2枚目は予備カードという位置づけです。Bさんの場合は、学生時代につくったカードのランクを上げ、思いきって上質なサービスのついたステータスの高いカードに変えるのもいいかもしれません。旅行が優待価格になったり、コンシェルジュサービスで時間が節約できると生活の質も上がります。 予備カードは〝引き落とし額の多い項目専用〞にすると支出が可視化しやすくなり、本当にそれだけかける価値があるのか振り返る材料にもなります。カード枚数を削れば、ポイントもまとまって使いやすくなるはずです」(泉さん)
Domani2018年6月号『頑張らないお金の殖やし方』より
本誌掲載時スタッフ:イラスト/小池アミイゴ 構成/谷畑まゆみ