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「プレミアム」の意味とは?
「プレミアム」には日常的に使われているものから、外国為替用語や株式市場用語として使われているものまで、いくつかの意味があります。代表的なものをピックアップして紹介します。
「高級な」「上等な」
日常的によく使われる「プレミアム」の意味のひとつが「高級な」、「上等な」です。 通常の商品やサービスに比べてランクが上だったり、上質だったりすることを意味します。「プレミアムカード」や「プレミアム会員」、「プレミアムシート」などが、この意味からできた言葉です。
チケットなどについた割増料金
2つ目の「プレミアム」の意味が、本来の価格から上乗せされた割増金のことです。数が少ない、手に入りにくいなどの理由で希少価値がついていることを「プレミアム」といいますよね。この表現は、単に「レアなもの」として思われがちですが、本来は「(レアなもののため)割増金がつく」という意味です。
景品や懸賞の商品
商品についてくる景品やおまけの商品のことを「プレミアム」といいます。「プレミアムセール」という言葉であれば景品つきの販売のこと、「プレミアムキャンペーン」といえば、 景品がついたキャンペーンのことをさします。
為替や株式における差額や超過額
為替や株式をする方は聞いたことがあるかもしれません。「プレミアム」の意味として、外国為替や株式市場において、ある額面を超えた金額のことをいいます。
外国為替市場でいえば、先物相場が直物相場よりも高い場合の差額のこと、株式市場においていえば、買収される企業の買収価格と純資産との差額のことをさします。ちなみに、買収における「プレミアム」は「のれん代」ということもできます。
以上が代表的な「プレミアム」の意味ですが、これ以外にも「通貨や株式などのオプション取引における権利料」や「保険料」という意味もあります。
「プレミアム」と「プレミア」はどう違う?
「プレミアム」と「プレミア」には違いがあるのか、いざ聞かれるとよくわからないですよね。ここでは、両者の違いをしっかりと解説します。
「プレミア」の意味は2つあります。1つ目は、「プレミアム」の略です。しかし、先ほど解説した「プレミアム」の全ての意味において当てはまるわけではありません。
「プレミアム」の略として使えるのは、2つ目の意味の「割増料金」と、3つ目の意味の「景品や懸賞の商品」のみです。たとえば、希少で高額なアイテムやチケットに対し「プレミアがつく」と表現できます。
2つ目の意味は、「プレミアショー」の略です。「プレミアショー」とは、映画や演劇などにおける一般公開の前の試写会のこと。語源である英語の「premier」が、「第1位の」や「最初の」という意味なのです。また、世界で最初に作品をお披露目する試写会のことを「ワールドプレミア」といいますよね。これも、「最初の」を意味する「プレミア」から来ている言葉です。
使い⽅を例⽂でチェック
すでに解説した「プレミアム」の4つの意味を、それぞれ例文を交えて紹介します。すぐに使える表現ですので、覚えたら早速使ってみてくださいね。
「今日の夜はちょっと奮発して、プレミアムビールを飲もう」
頑張った自分へのご褒美や記念日などには上質なものを味わいたくなるものです。「プレミアムビール」は通常のビールに比べ、素材を厳選し、製法にもこだわっているなど、上質なビールのことをいいます。ビールだけではなく、「高級な」「上質な」という意味合いで、「プレミアムなディナー」や「プレミアムなレストラン」などとも使えます。
「おばあちゃんからもらった切手は希少価値が高いため、持っているだけでプレミアム感がある」
「プレミアム」の使い方として「プレミアム感」という表現もできます。こちらは「プレミアム」の2つ目の意味「割増料金」のこと。希少価値が高いため、本来の価格より高く売れる場合に、そうした商品を持っていると、特別感があるということを意味しています。
「週末限定で、化粧水を買うとミニサイズの美容液がプレミアムとしてついてくる」
こちらの「プレミアム」は、3つ目の意味「景品」のことをさしています。おまけと言い換えることもできるでしょう。注意したいのは、商品を購入したり、サービスを利用したりしていないのに、無料でついてくるものは「プレミアム」とはいわないということです。