「今回の買収では、時価総額の30%の買収プレミアムが支払われた」
この例文は超過額のことをさしています。企業買収において、時価総額よりも上乗せされて買収された場合、その差額のことをプレミアムといいます。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
いくつか意味がある「プレミアム」について、似た言葉を見ていきます。意味によって類語・言い換え表現も変わりますので、それぞれチェックしてください。
ハイグレード
「上等の」や「高級な」を意味する「ハイグレード」は「プレミアム」の類語といえるでしょう。一般的なマンションより、デザインやサービスにこだわったマンションのことを「ハイグレードマンション」、新機能や高い性能を備えた商品を「ハイグレードモデル」といいます。
割増金
ある金額に対して、何割かを増した金額をさす「割増金」も、「プレミアム」の言い換え表現です。「プレミアム」=「割増金」とピンとこない場合も多いので、シンプルに「割増金」と言った方が相手に伝わりやすいかもしれませんね。
対義語にはどのようなものがある?
「高級な」や「割増金」を意味する「プレミアム」について、それぞれの対義語を紹介します。対義語を知ることで、より「プレミアム」について理解が深まります。
ノーマル
「高級な」を意味する「プレミアム」。「普通の」という意味の「ノーマル」は、「プレミアム」の対照的な言葉として使えるでしょう。
ディスカウント
割増料金の反対の言葉は、値引きなどを意味する「ディスカウント」です。外国為替でも、先物相場が直物相場より高い場合を「プレミアム」といい、低い場合を「ディスカウント」といいます。
英語表現とは?
「プレミアム」の英語表現は、「premium」です。「premium」は、「賞品」や「割増金」、「上等な・上質な」「高価な」という意味の英語です。額面以上のことを「at a premium」と表現することができます。
英語は、日本で使われるうちに、本来の意味とは違う意味で使われることも多いですよね。しかし、この「プレミアム」は、英語のもともとの意味が、そのまま日本語でも使われています。
最後に
いざ聞かれるとわからない「プレミアム」の意味や、「プレミア」との違いについて解説しました。ふだん耳にすることが多い「高級な」を意味する「プレミアム」から、外国為替などの専門用語として使われる「プレミアム」まで、さまざまな意味がありましたね。「プレミアム」という言葉に出会ったとき、それがどの意味の「プレミアム」なのか、一度立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれません。
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