読み方別「戯言」の意味とは?
「戯言(たわごと)」
「戯言」を「たわごと」と読む場合、意味は「ばかばかしい話」になります。そのほか、「ふざけた話」、「中身のない発言」、「いい加減な発言」といった意味も。「戯」という漢字自体が、「ふざけること」や「ばかばかしい行為をすること」という意味になるので、「言葉」を意味する「言」と合わせることで、「ふざけた発言」という意味になります。
なお、「この戯け(たわけ)」と言い、怒っている人を見たことはないでしょうか? これも「戯」という漢字がもとになっていて、「愚か者」という意味。「ふざけるな」というニュアンスを含む言葉です。
「戯言(ざれごと)」
「戯言」を「ざれごと」と読む場合、意味は「冗談」です。おどけたり、ふざけた発言をして、相手とたわむれるようなニュアンスを含みます。「ふざけて言う言葉」という意味もありますが、「戯言(ざれごと)」は、どちらかというとポジティブな文脈で使われることが多いです。一方、「戯言(たわごと)」はネガティブな文脈で使われます。
なお、「戯言(ざれごと)」は「戯れる(ざれる)」がもとになっており、これは、「ふざけてたわむれること」という意味。また、「戯言(ざれごと)」の場合は、「戯れ言」と書くこともできます。
使い方を例文でチェック!
「戯言」は読み方によって意味が違うということがわかりましたね。次に、「戯言(たわごと)」、「戯言(ざれごと)」それぞれの使い方を見ていきましょう。例文を見ることで、より理解が深まるはずです。
「いつまでも戯言を並べていないで、宿題をしなさい」
この例文は「戯言(たわごと)」の方を使ったものです。一般的に「戯言(たわごと)」はネガティブな文脈で使われることが多く、この例文のように怒った時や、注意する時によく用いられます。
「定年間際の上司はいつも『老人の戯言と思って、聞き流してください』と言う」
この例文も、「老人のたわごと」と読むことができます。どちらかというと「戯言(たわごと)」は、年齢が上の方が使う場合が多いようです。この例文では、自分を卑下するニュアンスが含まれ、「自分の発言はばかばかしく、いい加減なことなので聞き流してね」という意味に。
「同僚はふだんは戯言ばかり言っておどけているが、いざという時はやる男だ」
こちらの「戯言」は「ざれごと」と読みます。いつも冗談ばかり言っているけれども、本番ではビシッと決めるタイプの人がいれば、このように使ってみてください。
「昨日の飲み会では戯言ばかりが飛び交い、楽しい時間を過ごせた」
「戯言(ざれごと)」は、どちらかというとポジティブな印象を与える言葉です。お酒が入り、上機嫌になると、冗談を言い合って、笑いが絶えなくなったりしますよね。そのようなシチュエーションの時に使ってみましょう。
類語や言い換え表現は?
「戯言」は「たわごと」と読む時と、「ざれごと」で読む時で、意味が異なるので、もちろんそれぞれで類語も異なります。ここでは、「戯言(たわごと)」と「戯言(ざれごと)」の、言い換えられる表現を解説していきましょう。