割り箸のきれいな割り方とは
割り箸を割るとき、うまくいかないとささくれができてしまったり、割り箸が途中で折れてしまったりと失敗することも。きれいに割るには、どのようにすればよいのでしょうか? 基本的なポイントを紹介します。

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割り箸の先を持って左右に開くのはNG
平置きされた割り箸の先端を両手で持ち、そのまま左右に開こうとすると、力が均等に加わらず、片方の箸に偏って力がかかりやすくなります。その結果、割り箸が均等に割れず、ささくれができたり、割れ口がずれたりする可能性も。
無意識に割り箸を割ろうとすると、この左右に開く割り方をしてしまいがちです。特に、無理に力を加えると意図した位置とは異なる場所で割れてしまう可能性が高まるといえるでしょう。
もし、左右に開く割り方で綺麗に割れない場合は、別の割り方を試してみることをお勧めします。
水平を保って上下に開くのがコツ
割り箸をきれいに割りたい場合、「水平を保って上下に箸を開く」のがポイントです。以下のような手順で、割り箸を割ってみましょう。
1. 平置きされている割り箸を寝かせた状態で、2本の箸が上下になるよう90度起こす
2. それぞれの箸が上下になった状態のまま、地面と水平になるよう持ち上げる
3. 下側の箸を支えながら、上側の箸を上に引っ張って割る
左右ではなく、上下に割ることで、力が均等に行き渡り、きれいに割れやすくなります。箸を斜めにせず水平を保ち、箸先から1/3のところを持って丁寧に割るよう心掛けましょう。
割り箸を割るときの基本的なマナー
割り箸の割り方には、いくつかのマナーがあります。場所によってはそれほど気にしなくてよいケースもありますが、きれいな所作を心掛けたい場合には、基本のマナーも押さえておきましょう。

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膝の上で割り箸を割ると上品に見える
割り箸を割るとき、箸を膝の上で割ると周囲に迷惑がかかる心配が少なく、上品に見えます。机の上から箸を取り、周囲から見えにくい位置まで下げて膝の上で割るだけです。
必ずしなければならないマナーとはいえませんが、割り箸を割る様子を周りに見せたくないときや、周囲に手や腕が当たる心配があるときは、膝の上で割るとよいでしょう。
膝の上で割るときも、きれいに割るためのポイントは同じです。箸を水平に保って上下に割ることで、失敗しにくいとされています。
ささくれができたときは指で取り除く
割り箸の質や状況によっては、どのような割り方でもささくれができてしまうことがあります。割り箸にささくれができてしまうと、食事中に指や手をけがする恐れがあるため、手で取り除いておきたいところです。
望ましくないとされるマナーに、箸と箸をこすり合わせる「こすり箸」というものがあります。割り箸のささくれを取ろうと箸同士をこすり合わせるとマナーが悪いと捉えられることもあるため、注意しましょう。
料理に木くずが入ってしまう危険性や、店の人に割り箸の質が悪いとアピールする行為につながるため、マナーがよくないとされているようです。ささくれができてしまったときは、ケガをしないよう慎重に指で取り除くようにしましょう。
箸帯がついているときは破らないよう注意
割り箸や使い捨て箸であっても、箸帯と呼ばれる紙が巻かれていることがあります。もし割り箸に紙が巻いてあるときは、破るのではなくずらして外すようにしましょう。
基本的には、2本の箸がバラバラにならないよう紙で巻いてあることが一般的です。割るタイプの箸に箸帯が巻いてあることは少ないですが、破ってしまうと見栄えがよくないため、マナーを重視するときは破らない方が賢明でしょう。
1本ずつがバラバラになっている使い捨て箸の場合は、箸を1本ずつ動かして位置を変えると、箸帯が外れやすくなります。
割り箸を使い終わったときの作法
食事の後、使い終わった割り箸はどうすればよいのでしょうか? 置く場所や、基本的な作法を紹介します。食事の後もマナーに気を付けることで、周囲からの印象もよくなるでしょう。
食事中であれば箸置きに置く
食事中に一旦箸を置きたいときは、基本的に箸置きを使うのがおすすめです。しかし、使い捨ての割り箸を置いている店では、箸置きが用意されていないこともあるかもしれません。
もし箸置きがないときは、割り箸が入っていた箸袋の中に入れましょう。
ちなみに、食器の上に箸を渡す行為は「渡し箸」と呼ばれ、一般的にはマナーがよくないとされています。箸袋もないときは、店の格や周囲の状況で判断するのも一つの方法といえるでしょう。
食後には使用済みと分かるように箸袋に入れる
食後には箸置きに箸を置くか、箸袋の中に箸を入れます。箸袋の中に入れる場合、使用済みであることが分かるように、袋を一部折って箸先を入れるようにしましょう。
箸袋の1/3くらいを後ろ側に折って、残りの部分に箸先を入れるとスマートです。
箸置きや箸袋がなく、カジュアルな飲食店であれば食器の上に置いても特に問題はないでしょう。店内に用意してあれば、紙ナプキンの上に箸を置くことも一つの方法です。
まとめ
- 割り箸は左右ではなく、「水平を保って上下に割る」と、きれいに割れやすい
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箸を割る際には膝の上で行うと上品で、ささくれができた場合は指で静かに取り除く(こすり箸はNG)
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食後は、箸袋に箸先を入れ、使用済みとわかるようにするのがマナー。箸置きがない場合は小皿や箸袋を活用する
割り箸の割り方やマナーを覚えておき、おいしい食事を楽しみましょう。
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Domani編集部
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