割り箸だけではただの細い木材ですが、そこにボンドやはさみといった道具をそろえてあげると、子供の創作意欲を応援できます。今回は、低学年でもひとりで作れる工作を取り上げました。高学年なら、デザインからできます。ぜひ、子供の創意工夫を見守ってあげてください。
割り箸の工作:用意するもの
できるだけ最後まで子供自身の手で作るためにも、そろえてあげたい材料や道具を紹介します。
材料
■割り箸
ホームセンターなどに行くと、100~150膳の束で買うことができます。100円ショップでも手に入りますが、安価な割り箸は湿気で曲がってしまうため、作業が難しくなります。また、竹製や丸箸は扱い方が異なるため、避けましょう。
スリーキューブ 暮らし良い品 元禄箸 50膳
■つまようじ、竹串、アイスの棒など
つまようじや竹串は、細い木材として使うことができます。また、ボンドを塗る際のヘラ代わりとしても役に立ちますよ。アイスの棒も、子供工作の場面では貴重な材料。豊富な材料は、子供自身からアイデアが湧いてくるきっかけにもなります。
接着用の材料
■水性ボンド
水性ボンドがあれば役に立ちます。できれば「速乾」なら、なおベスト。コンビニでも売っています。少量でもしっかり固定できるので、たっぷり塗りすぎないのがポイントです。乾いたら透明になり、目立たなくなります。
セメダイン 木工用速乾 180mL
■グルーガン
工作好きの子供が喜ぶ工具が、グルーガンです。クリスマスリースを作るときなどにも活躍するので、1台あれば重宝します。おおよそ4年生を目安にして使い方を教えてあげれば、使いこなすことができます。
ガンの内部で溶けたボンドを注入すると、1分程度で冷えて固まります。注意が必要なのは、ボンドが出てくるガンの先端部。ここに触ると火傷をするので、気をつけてください。
KIYOHARA Craft Gallery グルーガン GLU-01
■輪ゴム
割り箸鉄砲のように、輪ゴムで連結するのも便利な方法。やり直しがしやすく、ボンドよりも手軽で汚れません。100円ショップなどのお店で、カラフルな輪ゴムが入手できます。
■マスキングテープ
かわいいマスキングテープは、最後の仕上げの際に使うと、割り箸で作ったとは思えない仕上がりになります。
また、実用面で便利なのが組み立て時の仮止めです。小さい子供は、ボンドが乾くまでの時間を待つことがなかなかできません。そんなときに、マスキングテープで固定しておくと、手を離しても大丈夫。
多くの場合は手軽なセロハンテープを使いがちですが、これは仕上がりが美しくありません。ボンドやグルーガン、マスキングテープの効用を教えてあげると、より興味が深まり、完成度がグンと上がります。ぜひ、チャレンジしてみてください。
基本のテクニック
ここからは、実践です。いくつかのテクニックを教えてあげると、子供自身の思いつきが形になります。行き詰まったときは相談にのりながら、完成まで応援してあげてください。
割り箸を切る
工作用のはさみを使い、360°全面に切れ目を入れてから手で折ると、簡単に切ることができます。無理に折るとギザギザになるため、無理は禁物。きれいな切れ目を目指してください。
輪ゴムで固定する
輪ゴムでぐるぐる巻いて固定する方法なら、ボンドが必要ありません。普段から、長い髪をまとめる際にヘアゴムを使用していると、この作業が得意です。
高学年向けのテクニック
高学年になると手指の発達が進み、段取りも自分で考えることができるようになります。材料がそろえば、家や家具、刀といった構造物にもチャレンジできます。デザインも自由ですから、参考資料を基にして作りたい形を考えるところからスタートです。