【目次】
・グルーガンとは?
・グルーガンの種類
・基本の使い方
・使う際に気を付けたいこと
・グルーガンのおすすめ3選
グルーガンとは?
グルーガンは、専用のグルーと電気を使った接着剤です。DIYや工作で使用することが多く、幅広い年代に人気があります。事前の準備も操作もシンプルなグルーガンの特徴と、主な利用シーンについて解説します。
銃の形をした接着用工具
グルーガンとはその名の通り、専用のスティック状のグルー(接着剤)を熱で溶かして使う「銃の形」をした工具です。別名「ホットボンド」とも呼ばれています。引き金を引くと、先端部分からグルーが溶け出てきて、細かい部分の接着も簡単です。
一般的に接着する際に使われる液体接着剤は、接着力は強いですが固まるまでに時間がかかってしまいます。一方グルーガンは、接着力は液体接着剤ほどではありませんが、グルーが冷めて接着までの時間は1分ほどです。
手芸やDIYで活躍
ワックスペーパーの上にグルーで文字やイラストを描き、そのまま冷めるまで待てばオリジナルクラフトが作れます。接着剤として使用する場合は、表面がザラザラとしている素材の接着が可能です。
例えば、フェルトや布、皮革を組み合わせたハンドメイドのバッグ作りも、ミシンや針を使うことなく簡単に仕上げられます。また、木材、紙のほか、金属も接着できるため、リースやアクセサリー、小物入れなどのDIYにも活躍します。
ただし、熱に弱いフッ素樹脂やシリコン製の素材には向いていません。ガラスやプラスチックなどの表面がツルツルとした素材に使用する場合は、接着力が弱まるため、仮止めとして使用するのがおすすめです。
グルーガンの種類
グルーガンの種類は、グルーを溶かす温度の違いや電源タイプ、グルースティックのサイズなどによって細かく分類できます。自分の用途に合った商品を選ばないと、使い勝手が悪く感じてしまいます。
温度・電源タイプ・スティックサイズの3タイプ別に、それぞれの特徴について説明します。
「低温」と「高温」の2タイプ
グルーガンは、本体に差し込んだスティック状のグルーを、熱で溶かして接着する仕組みです。130℃前後の温度で溶かす「低温タイプ」と、180℃前後で溶かす「高温タイプ」と2種類に分類されます。
低温タイプは、高温タイプよりも接着力は弱いですが、やけどのリスクを抑えられます。そのため、手芸用や子どもの工作におすすめで、リーズナブルな価格帯の商品が多く見られるでしょう。
一方で高温タイプは、高温タイプ専用のグルーを使用します。接着力が強く、ガラスやプラスチックなどの表面がツルツルとした素材もしっかりと接着可能です。
ただし、万が一グルーや先端部分に触れると、やけどのリスクが高まるため、子どもの使用には十分な注意が必要です。価格は低温タイプよりも高額ですが、本格的なDIYにも十分対応できます。
低温と高温の切り替え機能が搭載されている商品ならば、より幅広いシーンで使用可能です。
「コード式」と「コードレス」
電源タイプは、「コード式」と「コードレス」の2タイプがあります。自分が作業する場所を考慮して、使い勝手のよいタイプを選ぶことが大切です。
コード式はコンセントがない場所では使えず、コードの長さは商品によって異なりますが、価格の安いものほど短い傾向があります。作業がしやすい長さの目安は、1.5mほどです。電池残量を気にせずに、長時間作業できる点がメリットです。
一方コードレス式は、コンセントが必要ないため、屋外や高所などの作業に適しています。ただし充電が切れると使えないので、事前に充電や電池の用意が必要です。
スティックのサイズにも注意
グルースティックにも、いくつかのサイズがあります。太さは小型ならば7~8mm、中~大型では11~12mmが一般的です。長さも商品によって異なりますが、小型タイプならば10~20cm、中~大型では20~30cmが使いやすいサイズです。
また、グルーはサイズだけでなく、接着力やカラーバリエーションも豊富に展開されています。せっかく購入してもサイズが合わないと使えないので、事前にスティックサイズと本体のスペックを確認してから購入しましょう。
本体とグルーがセットになった商品ならば、サイズの心配をする必要がないため、初心者はセット商品を活用するのも一つの方法です。
基本の使い方
グルーガンはサイズや加熱温度など、いろいろな種類がありますが、いずれの商品も基本的な使い方は変わりません。コードレスの場合には、充電や電池残量を確認してから作業をはじめます。
シンプルな手順なので、覚えてしまえば子どもでも安心して使用可能です。基本の使い方について解説します。
グルースティックをセットし電源を入れる
まず作業台に、グルースティック・本体・接着したい材料を準備します。コード式の場合は、作業しやすい環境にするために、コードの長さとコンセントの位置を考えて場所を選びましょう。
次に、本体の後ろ側にある差し込み部分に、グルーをセットします。しっかりと奥まで差し込むことがポイントです。
そして、電源プラグをコンセントに差し込むと電源が入ります。電源スイッチが搭載されている場合は、コンセントにつないでから、電源をONにしましょう。
コードレスタイプも同じく電源をONにしてから、本体スペックに記載された時間、ノズルを下向きにして加熱します。
トリガーを引いて接着
グルーガンにはトリガーと呼ばれる引き金が搭載されています。トリガーを引くと、加熱されて溶けたグルーが先端部分から出てきます。透明になっていれば準備完了です。
トリガーの引き具合によって、グルーの量は調節できます。ただし商品によっても量は異なるため、不要な紙の上に出して慣れるまで練習しておくと、無駄なく上手に接着できるようになるでしょう。接着したい部分に適量をのせて、材料をくっつけて冷めるまで手で押さえるだけで、簡単に接着できます。
使う際に気を付けたいこと
グルーガンは瞬間接着剤のように、肌に付着してすぐに皮膚同士がくっついてしまう心配はありません。しかし、あくまでも接着するための工具なので、使う際にはいくつかの点に気を付ける必要があります。
子どもが使うことも多いグルーガンを、安心に使用するための注意点を三つ紹介します。
クッキングシートを敷いて作業しよう
溶けたグルーが作業台に付着してしまった場合、再びドライヤーなどで温めて溶かして剥がさなくてはなりません。クッキングシートを敷いておけば、机や台を汚すことなく作業ができます。クッキングシートはグルーが接着しにくく、耐熱性もあるので後始末の手間が省けます。
万が一接着剤が垂れて、クラフトとクッキングシートが張り付いてしまっても、きれいに剥がせるので安心して作業に集中できるでしょう。グルーのみでクラフトを作る際にも、クッキングシートが活躍します。
使い終わったらコンセントを抜く
電源スイッチが搭載されていない商品は、コンセントに差し込むだけで本体の電源が入ります。使い終わったらコンセントの抜き忘れに注意しましょう。
コンセントを差したままの状態で電源がONの場合、本体の先端部分は、低温タイプのものでも130℃を超えます。万が一肌に触れるとやけどのリスクがあるので注意が必要です。
また、紙や木くずなどが引火することも考えられます。電源スイッチが搭載されている場合は、こまめに電源をOFFにするようにしましょう。
片付ける際は本体を十分に冷ます
熱くなった本体を十分に冷ましてから片付けなければ、やけどや火事の原因となります。コンセントを抜き、スタンドを立ててノズルを下向きにしてから、しばらくそのままにしておきましょう。
このときノズルを上向きにしていると、本体を冷ましている間にグルーが逆流してしまい、故障してしまう恐れも。十分に時間を置き、軽く触って熱くないことを確認してから片付けると安全です。
また、グルースティックは使い切るのが一番です。残ってしまった場合は、そのまま本体に差した状態で保管します。無理に引っ張って抜こうとすると、故障の可能性があるため気を付けましょう。
グルーガンのおすすめ3選
種類豊富なグルーガンを初めて購入する際、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか? 自分に合った商品を選ぶコツは、用途に合わせることです。
初心者におすすめの商品から本格的なDIYに対応した商品まで、おすすめ3品を紹介します。
初心者にもおすすめ SK11「ピタガンセットA」
最高ノズル温度は約160℃で、作業がしやすい1.5mのコード式の商品です。液漏れ防止機能が搭載されており、シリコン製耐熱ノズルを採用するなど、初心者にも扱いやすいシンプルさが特徴です。
重量はわずか180g、約幅90×高さ165×奥行き50mmとコンパクトなボディなので、子どもの小さな手にもぴったりとフィットするでしょう。適合スティックのサイズは7.5mmの小型タイプです。
木材・紙・布・皮革をすばやくしっかりと接着することができます。専用のグルースティック12本付きです。
商品名:SK11 ピタガンセットA
超軽量で手軽に使える Anesty「グルーガン 50W」
重量が約200gと軽量でありながら、高機能かつ高性能に作られた1.5mのコード式グルーガンです。
手元に電源スイッチが搭載されており、作業の中断・再開がスムーズに行えます。余熱時間は約90秒で、トリガーで必要な分だけグルーが出せるので無駄がありません。
また、液漏れや逆流防止機能のほか、ノズルの先端部分には耐熱保護カバーが付いているので、子どもと一緒に気軽に使用できるでしょう。
適用グルーサイズは7mmです。専用のグルースティックが30本セットで付いてきます。
商品名:Anesty グルーガン 50W
高機能で使いやすさ抜群 白光「メルター」
ぬいぐるみやアートフラワーなどの手芸・クラフトのほか、木材やプラスチックなども強力に接着できる1.4mのコード式グルーガンです。適用グルースティックは11.5mmと太めなので、グルーを購入する際には注意しましょう。
長めのハンドル部分と、約210gの程よい重量感によって安定感があります。グルースティックが太くても、切れがよいため細かい部分の接着もスムーズです。
1本のグルースティックのほか、ノズルに付着したグルーを取ったり試したりする際に使う「クリーニングシート」や「ノズルキャップ」が付属しています。
商品名:白光 ハッコーメルター
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
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