【目次】
・感謝の気持ちが大切な理由
・日頃から感謝の気持ちを持つための習慣
・感謝の気持ちを上手に伝える方法
・こんな風になってない?感謝できない人の特徴
感謝の気持ちが大切な理由
感謝の気持ちを持つことは、日々の生活に好ましい影響を与えてくれます。具体的にどのようなメリットがあるのか知れば、感謝の気持ちの大切さを理解しやすくなるはず。「感謝の気持ちが大切」と言われる理由について見ていきましょう。

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人間関係が円滑になる
してもらったことに対してきちんと「ありがとう」と言える人ほど、人間関係がスムーズになりやすいといえます。
人は必ずしも、見返りを求めて行動するわけではありません。しかし、自分のしたことに「ありがとう」と言ってもらえればやはり嬉しく、言ってくれた人には好感を抱きやすくなるもの。もしもその人が困っていたら、ためらいなく「助けてあげよう」という気持ちになるのではないでしょうか。
感謝できる人の周囲には、自然と人が集まりやすいでしょう。「してもらって当たり前」という人に比べると、いざというとき多くの手が差し伸べられるはずです。

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幸福度がアップする
「ありがとう」「ありがたい」などの感謝の言葉は、何かに満足していたり、「ラッキーだ」と思えたりするときに出てきます。日常生活で感謝の言葉を口にすることが多いなら、それはあなたが「物事を肯定的に捉えることができている」ということです。日々幸せを実感しやすく、生きやすくなります。
一方、物事をネガティブにしか捉えられない人は、感謝の言葉が出てきません。人や物の悪いところばかりが目に付いてしまうため、現状に不満や不安を抱きがちです。
物事の良い面を見られる人とそうでない人を比較してみれば、どちらが楽しく暮らせるかは一目瞭然。感謝の気持ちを持つことは、幸せに生きることにもつながります。

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心身を健康にする
感謝の気持ちを持つ人ほど心身ともに健康で、はつらつと生きやすくなる傾向があります。
というのも、感謝の気持ちを持つことは、「妬み」「不満」といったネガティブな感情から遠ざかることです。無駄に自分を責めたり落ち込んだりすることがなくなり、自己肯定感がアップします。ストレスや不安に強くなり、精神状態も安定するはずです。
一般に、心の健康と体の健康はリンクしやすいといわれます。精神が安定していれば体の調子も整いやすく、心身ともに理想的な状態に近付きやすくなるはずです。

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日頃から感謝の気持ちを持つための習慣
感謝の気持ちを持つことが大切とはいえ、いきなり考え方を変えるのは難しいかもしれません。そんなときは焦らずに、「感謝の気持ちを持つこと」が習慣となるよう、少しずつ努力してみてはいかがでしょうか。

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感謝したことを紙に書き出す
まずおすすめなのが、「感謝の気持ちを持ったこと」を記録していくことです。毎日が難しければ、1週間に1度でもよいので、ノートなどに書き出してみましょう。
感謝の気持ちを言語化して記録していけば、普段何とも思わなかったことにも、感謝の気持ちを抱きやすくなります。感謝の気持ちをより強く実感できるようになり、日常生活で「ありがとう」と口にする機会も自然と多くなるはずです。
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相手の努力に目を向ける
人に何かしてもらったときは、「この行為をするために、相手がどんな手間暇をかけてくれたか」に目を向けてみましょう。
例えば、急ぎの仕事を手伝ってもらったとき、実は相手も多くの仕事を抱えていたかもしれません。あるいは、取り組んでいた仕事があったにもかかわらず、手を止めて助けに来てくれた可能性もあります。
人が誰かを助けることは、決して簡単なことではありません。わざわざあなたを助けてくれた人は、あなたのために何らかの犠牲を払ってくれていると言えます。
自分のために相手がしてくれた努力に注目すれば、ささいなことにでも感謝の気持ちを持ちやすくなるのでは。

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当たり前はないと意識する
感謝の気持ちを持ちにくい人は、今の生活を「当たり前」と考えているのではないでしょうか。
しかし、実際のところ世の中に当たり前のことなどありません。家族と平穏に暮らせていること、仕事にまい進できること、おいしいご飯を食べられること、これらはすべてとてもラッキーで幸せなことだと言えます。
「当たり前なことなどない」と常に心に留めておけば、日常のあらゆる場面で幸せを実感しやすくなります。普段気にも留めなかったことにも、ありがたみを感じるようになるはずです。

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感謝の気持ちを上手に伝える方法
心に湧き上がった感謝の気持ちは、しまっておくのではなく相手に伝えることが大切です。感謝された方も嬉しい気持ちになって、お互いの関係がより親密で良好なものとなるはず。

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感謝の気持ちを伝えたいときに有益な、気持ちの伝え方を見ていきましょう。
素直に言葉で伝える
感謝の伝え方はさまざまあります。シチュエーションに合わせて使い分け、丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう。
例えば、「おかげさまで助かりました」はビジネスシーンから日常生活まで幅広く使える感謝の言葉です。仕事を手伝ってもらったとき、子どもの面倒を見てもらったとき、捜し物を手伝ってもらったときなど、積極的に口にしてみましょう。
また、親しい友人や同僚などには「○○してくれて助かったよ」と伝えるのもおすすめです。具体性があって、より強い感謝の気持ちを示せます。
ただし、いずれの場合も「ありがとう」は必須です。感謝の気持ちを感じたら、まずはありがとうから始め、その後より具体的な感謝の言葉を述べましょう。

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手紙を書いて渡す
感謝の気持ちを口に出しにくいときや、より丁寧に伝えたいときは、手紙を書いて渡すのも有益です。
中には、「手間がかかって面倒」「今の時代にアナログすぎる」と感じる人もいるかもしれません。しかし、「手間暇をかけて相手に感謝の気持ちを伝えること」、それ自体に意義があります。受け取った相手は、あなたがわざわざ手紙を書いてくれたことを嬉しく思い、好感を抱くはずです。
手紙を書く際は「手紙のマナーに注意」しなければなりません。言葉遣いや誤字脱字に気を付けるのはもちろん、宛名の書き方や出し方についても、失礼がないよう注意しましょう。
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ちょっとした贈り物をする
感謝の気持ちをストレートに伝えるなら、ちょっとした贈り物をするのもおすすめ。相手に気持ちが伝わりやすく、言葉だけよりも丁寧な印象となります。
ただし、注意したいのが贈り物の金額と品物の選び方です。金額相場は「ちょっとしたお礼」「あらたまったお礼」で異なるので、事前に妥当な金額を調べておくようにしましょう。
また、品物を選ぶ際は相手の好みを調べておくことが大切です。好みからあまりにも外れた贈り物は、かえって失礼になります。どうしても好みが分からないときは、一般受けしやすい食べ物や、使い勝手のよいタオルなどを選んでみてはいかがでしょうか。
こんな風になってない?感謝できない人の特徴
普段の生活を振り返ったとき、「感謝した出来事を思い出せない…」という人は、「感謝できない人」になっている可能性があります。まずは、感謝できない人がしがちな思考パターンと自分のケースとを比べてみてはいかがでしょうか。

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感謝できない人にありがちな特徴を紹介します。
してもらうことを当然だと思っている
何かしてもらっても「当然だ」と思っていれば、感謝の気持ちは湧いてきません。人が施してくれた好意に気付けず、相手をがっかりさせている恐れがあります。
例えば、家庭でパートナーや子どもに対し、「あれをしてくれない」「これをしてくれない」と不満を覚えることもときにはあるはず。しかし、パートナーや子どもが何かしてくれたとき、きちんと「ありがとう」を伝えているでしょうか。
感謝の言葉は、モチベーションにつながります。「やってもらって当たり前」で、お礼の一言もないならば、それが家族を「手伝いたくない」と思わせているのかもしれません。

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何事も否定的に捉える
ネガティブ思考に支配されやすい人も、感謝の気持ちを持ちにくくなります。
ポジティブに考えられない人は、他人の好意を素直に受け止められません。「何か裏があるのでは」「他のお願いの前ふりでは」などと考えてしまうめ、純粋な好意さえ疑ってしまう可能性も。感謝の気持ちを抱くどころではなく、相手に対して疑心暗鬼になってしまうのです。
また、自己肯定感の低すぎる人も、人の好意に感謝しにくいでしょう。感謝の気持ちよりも、「私なんかを気にかけてもらって申し訳ない」と気兼ねする気持ちが湧いてきて、「ありがとう」が言えません。そういう人は、感謝の気持ちを伝えるべき場面でも、タイミングを逃しがちです。

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