素直に言葉で伝える
感謝の伝え方はさまざまあります。シチュエーションに合わせて使い分け、丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう。
例えば、「おかげさまで助かりました」はビジネスシーンから日常生活まで幅広く使える感謝の言葉です。仕事を手伝ってもらったとき、子どもの面倒を見てもらったとき、捜し物を手伝ってもらったときなど、積極的に口にしてみましょう。
また、親しい友人や同僚などには「○○してくれて助かったよ」と伝えるのもおすすめです。具体性があって、より強い感謝の気持ちを示せます。
ただし、いずれの場合も「ありがとう」は必須です。感謝の気持ちを感じたら、まずはありがとうから始め、その後より具体的な感謝の言葉を述べましょう。
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手紙を書いて渡す
感謝の気持ちを口に出しにくいときや、より丁寧に伝えたいときは、手紙を書いて渡すのも有益です。
中には、「手間がかかって面倒」「今の時代にアナログすぎる」と感じる人もいるかもしれません。しかし、「手間暇をかけて相手に感謝の気持ちを伝えること」、それ自体に意義があります。受け取った相手は、あなたがわざわざ手紙を書いてくれたことを嬉しく思い、好感を抱くはずです。
手紙を書く際は、マナーにも注意しなければなりません。言葉遣いや誤字脱字に気を付けるのはもちろん、宛名の書き方や出し方についても、失礼がないよう注意しましょう。
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ちょっとした贈り物をする
感謝の気持ちをストレートに伝えるなら、ちょっとした贈り物をするのもおすすめ。相手に気持ちが伝わりやすく、言葉だけよりも丁寧な印象となります。
ただし、注意したいのが贈り物の金額と品物の選び方です。金額相場は「ちょっとしたお礼」「あらたまったお礼」で異なるので、事前に妥当な金額を調べておくようにしましょう。
また、品物を選ぶ際は相手の好みを調べておくことが大切です。好みからあまりにも外れた贈り物は、かえって失礼になります。どうしても好みが分からないときは、一般受けしやすい食べ物や、使い勝手のよいタオルなどを選んでみてはいかがでしょうか。
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こんな風になってない?感謝できない人の特徴
普段の生活を振り返ったとき、「感謝した出来事を思い出せない…」という人は、「感謝できない人」になっている可能性があります。まずは、感謝できない人がしがちな思考パターンと自分のケースとを比べてみてはいかがでしょうか。
感謝できない人にありがちな特徴を紹介します。
してもらうことを当然だと思っている
何かしてもらっても「当然だ」と思っていれば、感謝の気持ちは湧いてきません。人が施してくれた好意に気付けず、相手をがっかりさせている恐れがあります。
例えば、家庭でパートナーや子どもに対し、「あれをしてくれない」「これをしてくれない」と不満を覚えることもときにはあるはず。しかし、パートナーや子どもが何かしてくれたとき、きちんと「ありがとう」を伝えているでしょうか。
感謝の言葉は、モチベーションにつながります。「やってもらって当たり前」で、お礼の一言もないならば、それが家族を「手伝いたくない」と思わせているのかもしれません。
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何事も否定的に捉える
ネガティブ思考に支配されやすい人も、感謝の気持ちを持ちにくくなります。
ポジティブに考えられない人は、他人の好意を素直に受け止められません。「何か裏があるのでは」「他のお願いの前ふりでは」などと考えてしまうめ、純粋な好意さえ疑ってしまう可能性も。感謝の気持ちを抱くどころではなく、相手に対して疑心暗鬼になってしまうのです。
また、自己肯定感の低すぎる人も、人の好意に感謝しにくいでしょう。感謝の気持ちよりも、「私なんかを気にかけてもらって申し訳ない」と気兼ねする気持ちが湧いてきて、「ありがとう」が言えません。そういう人は、感謝の気持ちを伝えるべき場面でも、タイミングを逃しがちです。
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