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仕事とプライベート。どちらも時間をつくって手紙を書いています!
親しい人や仕事関係の得意先にメッセージを送るのは「電話やメールで」が主流ですが、それでもあえて手紙を書くことを大切にしている人も。今回はDomanist(ドマーニ読者モデル)の中でも仕事とプライベートのどちらも手紙を書く機会が多いという三木佳世子さんと山内梓さんのおふたりに、手紙を書く理由やこだわりの文房具についてお話を伺いました。
こだわり1:手紙を書く上で大切にしたいのは「季節感」
◆ 万年筆のインクは季節に合わせた色をチョイス
力の入れ方次第で文字の太さに変化をつけることができ、かすれを表現したり味のある文字が書ける万年筆。手紙を書くときに使用すれば文字を通してこちらの思いも伝わるはず。そして万年筆のいちばんの醍醐味はインク選び! 数ある色の中から「季節を感じさせる色」や「相手をイメージする色」を選ぶことで、もらってうれしい彩りのある便りに。
▲ 「数色のインクを持っていますが、春なら桜色、冬ならクリスマスカラーの緑…など、季節によってイメージに合う色を選ぶこともあります」(三木さん)※万年筆は〝ペリカン〟の「スーべレーン」。(三木さん愛用の万年筆についての記事はこちら)
ちなみに…万年筆で手紙を書くときは専用のレター用紙を使うのがおすすめ!
▲ 「万年筆専用のレターセット『土佐和紙 ペン書箋』の縦書きタイプを使用することが多いです」(三木さん)
◆ 文香(ふみこう)で季節の移ろいを漂わせる
封を開けたときに香るかおりで癒しをくれる文香。大事なメッセージと共に季節のかおりを添え、視覚と嗅覚の両方をくすぐる一通に。日本人ならではの心遣いにもらった相手はきっと喜んでくれるはず。
こだわり2:送り先の相手に関係する柄の便箋を使う
はじめて一緒に仕事をする相手に挨拶の手紙を送るなら相手の仕事にちなんだモチーフ付きの便箋を使用し、細かいところまで気配りを。
「前職はメディア関係の仕事をしていたのですが、さまざまな職種の人に取材をする機会があり、その度に仕事の依頼やお礼を手紙にしたためていました。その際、便箋の柄も相手の職業に合ったものを選ぶようにしており、例えば車関係であれば車の柄、宇宙関係なら宇宙の柄にしています」(三木さん)
こだわり3:便箋一枚埋めるのが大変なら一筆箋で手軽にメッセージを送るのもあり
短い文章を気軽に送りあえるメールとは違い、便箋一枚を埋めるのは難しい…と感じることはありませんか? そういう人にぴったりなのが〝一筆箋〟。活用シーンはさまざまで「職場の仲間にお礼を伝えたい」「旅行のお土産を渡すときに一言添えたい」ときなど、気軽にメッセージを送ることのできる便利アイテムです。
▲「『日本橋 榛原』の一筆箋は季節に合せた柄を常備。長すぎず、短すぎず…便りを書くにはちょうど良い量なので手紙より日常的に使用することができます」(山内さん)
さり気ない心遣いがうれしいふたりの便り。その心遣いこそ、大人の女性が大切にしたい手紙を書くときのルールなのかもしれません。さて、次回は、ふたりが実践している独自のお手紙スタイルについて伺います!
読者ユニットDomanistメンバー
三木佳世子
IT企業に勤める傍ら、メディアPRや個人向けのコンサルタントもおこなう。現在は3歳になる息子をもつワーキングマザー。
読者ユニットDomanistメンバー
山内 梓
マスコミ勤務・35歳、2歳男児のママ。文芸雑誌の編集長を務めるワーキングマザー。趣味は美味しいレストラン探し。Instagramのアカウントは@airsymphony