「嬉しく存じます」の意味と例文
「嬉しく存じます」は、目上の人や取引先の人に「喜ばしい」気持ちをへりくだって伝える言葉です。ここでは「嬉しく存じます」の意味と例文をご紹介しましょう。

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「嬉しく存じます」は「喜ばしい」という意味
「嬉しく存じます」は「喜ばしい」を意味し、「嬉しい」を表す謙譲語です。「存じます」は「思います」の謙譲表現で、目上の人に自分の気持ちを伝えるときに使います。
「嬉しい」とは、自分の希望が叶って喜びを感じること。そのため「嬉しく存じます」は「希望が叶って喜んでいます」と目上の人に伝える言葉なのです。
「嬉しく存じます」の例文
「嬉しく存じます」はビジネスシーンでのかしこまった場面で使うことができます。次にいくつか例文をご紹介しましょう。
【例文】
・今回は、特別なご配慮をありがとうございます。大変、嬉しく存じます。
・毎日、多くのお客様に来ていただき大変嬉しく存じます。
「嬉しく存じます」の使い方と注意点
「嬉しく存じます」は、「自分のことに対して」嬉しく感じたときと、「他人のことに対して」嬉しく感じたときの両方のケースで使います。また、ビジネスシーンやメールでも使うことが可能。過去形で使う場合は、「嬉しく存じました」です。文書でも口語でも使える便利な言葉。ここでは、「嬉しく存じます」の使い方と使うときの注意点について詳しくご紹介しましょう。

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「自分のことに対して」嬉しく感じたときに使う
「嬉しく存じます」は、「自分のことや自分の属する組織」に対して何か良いことがあった場合に使います。たとえば上司に褒めてもらったときや高く評価してもらったときなどです。 次に、いくつか例文を挙げましょう。
【例文】
・先ほど、皆様からの出産祝いが届きました。大変嬉しく存じます。
・おかげさまで、遂に我が社は来月上場を果たすことができます。大変嬉しく存じます。
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「他人のことに対して」嬉しく感じたときに使う
「嬉しく存じます」は、「他人のことに対して」嬉しく感じた時にも使えます。相手に何か良いことが起きたときに、いっしょに喜びを分かち合う言葉としてふさわしいでしょう。
【例文】
・お身体は順調に回復されている旨、伺いました。大変嬉しく存じます。
・御子息が〇〇大学に合格したとお話を伺いました。心より嬉しく存じます。
ビジネスシーンやメールでも使える
「嬉しく存じます」は、ビジネスシーンやメールでも使うことができます。自分の属する組織(会社など)や他人が属する組織(取引先など)にも使うため、ビジネスシーンで使っても問題ありません。またメールや手紙などの文書にも適しています。
ただし「嬉しく存じます」を言い換えた「嬉しゅうございます」はビジネスには不適切です。「嬉しゅう」は大和言葉であり上品ですが、ビジネスでは使わないため気をつけましょう。