過去形で使うなら「嬉しく存じました」
過去形として使う場合は、「嬉しく存じました」が正しい形です。
「存じました」を「間違っているのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、「嬉しく存じました」は正しい日本語です。ある過去の時点で「嬉しかった」ことを表す言葉です。
【例文】
・昨日は、雨だったにもかかわらず、多くの方に来ていただき嬉しく存じました。
・お忙しいなか、相談にのっていただき嬉しく存じました。
・先日のイベントにお越しいただき、心から嬉しく存じました。
「嬉しく存じます」の言い換え表現
「嬉しく存じます」の言い換え表現は、いくつかあります。ここでは、「ありがたく存じます」「光栄に存じます」「感謝いたします」「幸甚に存じます」「大変喜ばしく存じます」の5つを取り上げて説明します。
どれもビジネスシーンで使える表現です。例文とあわせて参考にしてください。
ありがたく存じます
「ありがたく存じます」は、「嬉しく存じます」の代わりに使える表現です。「ありがたく存じます」は言葉の通り、「ありがたい」と感謝の気持ちを表します。
もう少しカジュアルに使いたい場合は、「ありがたいことです」や「ありがたく思います」でも構いません。相手との関係性によって使い分けるといいでしょう。
ただし、自分よりかなり役職が上の人や取引先などに対しては、「ありがたく存じます」が丁寧でふさわしいでしょう。
【例文】
・お気にかけていただき、誠にありがたく存じます。
・本日は結構な品をいただき、ありがたく存じます。
光栄に存じます
「光栄に存じます」も、「嬉しい」気持ちを表す言葉です。「光栄」とは、「名誉に思うこと」という意味。上司や会社から高く評価されたときにふさわしいでしょう。「嬉しく存じます」より「光栄に存じます」のほうが、ビジネスシーンではより適しています。
「光栄に存じます」とほぼ同じように使えるのが、「もったいないお言葉です」という表現方法。こちらは「自分のような者に」というニュアンスが強い謙遜した言い方です。
【例文】
・このような待遇を光栄に存じます。
・お休みの日にわざわざお越しいただいて、光栄に存じます。
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感謝いたします
「感謝いたします」も、「嬉しく存じます」の代わりに使えるフレーズです。「感謝いたします」は、「嬉しい」という気持ちと「感謝」の気持ちの両方を伝えることができます。
「感謝いたします」は、相手が特別な助力や配慮をしてくれた際に、お礼を述べるのにふさわしいでしょう。
【例文】
・昨日は遅くまでお手伝いいただき、感謝いたします。
・弊社にお声がけいただいて、感謝いたします。
幸甚(こうじん)に存じます
「幸甚に存じます」も、「嬉しい」という気持ちを表す言葉で、「嬉しく存じます」よりもかしこまった言い方です。
口語で使うというより、挨拶状や礼状などの文書で使われます。 「幸甚」の「甚」は「非常に」という意味のため、「幸甚」は「非常に幸せ」という意味です。
【例文】
・このような素晴らしい会にお招きいただき、幸甚に存じます。
・遠いところからご足労いただき、幸甚に存じます。
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大変喜ばしく存じます
「大変喜ばしく存じます」という表現は、相手の幸せや成功に対して、心から喜びを感じる気持ちを伝える丁寧な言い回しです。「存じます」は、「思います」や「感じます」の意味で、相手に対する敬意を込めて使われます。ビジネスやフォーマルな場面でよく使われますね。
【例文】
・貴社の新プロジェクトが成功を収めたと伺い、大変喜ばしく存じます。今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。
・ご家族のご健康が順調に回復されたとのこと、心より大変喜ばしく存じます。今後ともご自愛くださいませ。
「嬉しく存じます」の英語表現とは
「嬉しく存じます」を英語で表現するには、「glad」を使います。「glad」は「嬉しい」という形容詞です。嬉しいには「happy」もありますが、「happy」はどちらかというとカジュアルで、ビジネスシーンで使うより日常で使うことのほうが多いでしょう。「It would be a pleasure.(嬉しく思います)」を使うと少し丁寧なニュアンスを伝えられるでしょう。
【例文】
・I’m very glad to hear that.
それを聞いて、とても嬉しく思います。
・I am so glad to see her.
彼女に会えてとても嬉しく思います。
・He was very glad about me passing.
彼は私の合格をとても喜んでくれました。
・It would be a pleasure to meet with you again.
お会いできて大変嬉しく存じます。
最後に
「嬉しく存じます」の使い方をマスターすることで、より深い敬意と感謝の気持ちを伝えることができますよね。相手とのコミュニケーションがよりスムーズになり、深い信頼関係を築けるようになるでしょう。ビジネスシーンでの表現力を高めるためのヒントを得るために、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
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