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「嬉しい言葉」とは人間関係を円滑にするもの
「嬉しい言葉」は、人間関係を円滑にするものです。ささいなひと言が場の空気をなごやかにしてくれることがあります。相手とのコミュニケーションが取りやすくなり、仕事の進行がスムーズになる効果も考えられます。
相手が喜ぶ言葉をかけることによって、気持ち良く仕事をしてもらうことも期待できるでしょう。「嬉しい言葉」をかけられた側はもちろんのこと、かける側の気分も明るいものにしてくれます。「嬉しい言葉」にはプラスの効果がたくさんあるのです。
「嬉しい言葉」の基本は「ありがとう」
「嬉しい言葉」のもっとも基本的なものが「ありがとう」です。人は自分のしたことに対して、感謝されると嬉しい気持ちになるものです。感謝の気持ちを表す時に、複雑な表現をする必要はありません。
シンプルにただひと言「ありがとう」というだけで、こちらの気持ちを伝えることができるからです。上司や目上の人に対しては、「ありがとうございます」「ありがとうございました」、同僚や部下、年下の人には「ありがとう」「ありがとうね」など、バリエーションをつけるのもいいでしょう。
シーン別の「嬉しい言葉」の伝え方2つ
「嬉しい言葉」は内容も大切ですが、どんな場面やどんなシチュエーションで伝えるかということも重要です。特に職場で言葉をかける場合には、周囲の人との兼ね合いにも配慮する必要が出てくるケースもあるでしょう。
「嬉しい言葉」を伝えるのに適しているシチュエーションには、例えば、「挨拶と一緒に伝える」「さりげなく伝える」といった場合が考えられます。
それぞれ詳しく解説しましょう。
挨拶と一緒に伝える
「嬉しい言葉」は挨拶と一緒に伝えるのがおすすめです。改まって伝えようとすると、話すタイミングが難しくなりますが、挨拶のついでならば、タイミングにまようこともありません。
「おはようございます」「おつかれさまでした」といった挨拶の言葉に、例えば「そういえばこの間は力を貸してくれてありがとう!」などのひとことを添えることによって、言われた相手も言った自分も一日の始まりを気分良く迎えられる、一日の終わりを気分良く締められるなどの効果も期待できるでしょう。
さりげなく伝える
「嬉しい言葉」はさりげなく伝えることもポイントになります。あまりにもおおげさに感謝を伝えると、かえって相手を恐縮させてしまうかもしれないので、注意が必要です。さりげなく自然に伝えるのがいいでしょう。直接、口にしないやり方もあります。
仕事終わりに「フォローしてくれて、ありがとう」と感謝のメモを渡す伝え方もあるでしょう。メールの最後に「本日は助かりました」と付け加える方法もあります。さらっとスマートに伝えることで、相手も素直にその言葉を受け取りやすくなるでしょう。
「嬉しい言葉」3つ【部下編】
「嬉しい言葉」の内容は、かける側とかけられる側の関係性によっても変わってきます。ここでは部下がかけられた時に「嬉しい言葉」の代表的なものは次の3つです。
この3つに共通しているのは、部下のことをしっかり見ていて、正当に評価しているということが相手にも伝わることでしょう。それぞれ例文もまじえて詳しく解説しましょう。
「頑張ってるね」
「頑張ってるね」という言葉には「君のことをちゃんと見ているよ」というニュアンスもこめられています。部下の仕事に対するモチベーションをアップする効果も期待できる言葉といえるでしょう。
【例文】
・よく【頑張っているね】。今日も取引先のAさんに君のことをほめられたよ。
・君の丁寧な仕事ぶりを見ていると、普段から【頑張っている】ことがわかるよ。
「助かった」
「助かった」は部下が役に立っていることを表す言葉であると同時に、感謝の気持ちを伝える言葉でもあります。シンプルなフレーズだからこそ、伝えやすく、そして伝わりやすい言葉です。
【例文】
・君の機転の利いた行動のおかげで、トラブルにならずに済んで【助かったよ】。
・今日中には終わらないんじゃないかと思っていたけれど、君のおかげでなんとか終えることができて、本当に【助かりました】。