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そもそも「表題」とは?
「表題」には、以下のように複数の意味があります。
【表題】ひょう・だい
1.書物の表紙などに記してある題名。
2.講演・演劇・芸術作品などの題。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
ひとつめの「書物」には、本や書籍などが含まれます。紙の束を綴じ合わせたもの、巻物なども書物のひとつです。これらに記してある題名は「表題」に該当します。
また、絵画や彫刻のような芸術作品に付けられたタイトルも「表題」にあたります。大勢の人に向かい、ひとつのテーマに沿って話す講演の題も「表題」のひとつです。
「表題」と「標題」に違いはある?
「表題」と同じ読み方をする言葉に「標題」があります。文字は異なりますが、それぞれの意味合いに違いはありません。辞書でも「表題」と「標題」は同じ並びで解説されています。
そのため、メールや文書で「標題」が用いられていても、間違いとは言い切れません。一方で、ビジネスシーンでは「表題の件につきまして」のように「表題」を使うのが一般的です。
ビジネスで使用する際は「表題」を基本としつつ、「標題」が誤りではないことも理解しておきましょう。
ビジネスにおける「表題の件」の意味や使用例
ビジネスにおける「表題の件」は、メールのタイトルの内容を意味します。「表題の件につきまして~」など、本文の前置きに用いられるのが一般的です。
例として、メールの件名が「打ち合わせの日時について」だった場合の使い方をご紹介します。メールを送信する側、受信する側の立場をイメージしながらみていきましょう。
・表題の件につきまして、詳細をお送りいたします。
・表題の件につきまして、ご検討いただけますと幸いです。
・表題の件、一部変更があったため再度ご連絡させていただきます。
・表題の件ですが、スケジュール的に今月は難しい状況です。別日をご検討いただけると助かります。
・表題の件、担当者から回答があり次第ご連絡いたします。
「表題の件につきまして」を使う際の注意点
ビジネスメールに「表題の件につきまして」を使う際は、以下のような注意が必要です。
・「表題」に話の内容を揃える
・TPOにあわせて使用する
物事を端的に伝えるために「表題の件」を多用すると、知らずにマナー違反にあたってしまうかもしれません。ここでは、ビジネスマナーをふまえた使い方を確認していきましょう。