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【目次】
「ひらがなおもちゃ」の種類
遊びながら自然にひらがなを身に付けられる「ひらがなおもちゃ」には、どんなものがあるのでしょうか。「勉強」ではなく、見る・聞く・読む・書く「遊び」の中でいつの間にか覚えることができる「ひらがなおもちゃ」の種類を紹介します。
並べる・積むでひらがなに親しむ
積み木やブロックを並べたり積んだりする遊びは、子どもたちにとても人気があります。中でも、ひらがなが書かれているものであれば、遊びの中でことばを習得する機会を作ることができます。
例えば、「積み木」は長期にわたって多様な遊び方ができるのが特徴で、小学生になってもドミノ倒しに使ったり単語を作ったりして遊ぶことが可能です。ひらがなが書いてある「ブロック」なら、組み立てて遊びながらひらがなを目にできるため、自然と覚えることに期待ができます。
ひらがなが書いてある「マグネット」は、冷蔵庫など好きな場所にくっ付けて遊べる楽しいおもちゃです。ペタペタとくっ付く様子は幼い子どもの興味を引くため、楽しみながらひらがなが覚えられるでしょう。
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電子機器を操作して視覚と聴覚から学ぶ
近年は「タブレット」や「タッチペン」などの電子機器を操作すると、その文字を読み上げてくれる「ひらがなおもちゃ」もあります。
好きなキャラクターの声でひらがなを読み上げてくれる「ひらがなタブレット」なら、キャラクターと会話しているような気分で夢中になって遊べます。場所を選ばず、外出先などでも活用できて便利です。
絵本を専用のペンでタッチすると、声で単語を読み上げてくれるような商品も。一つ一つの文字だけでなく「単語」を知ることができるので、語彙力を伸ばすことにつながります。
おもちゃを読んで遊ぶ
お散歩中に読める文字を発見すると、ママやパパにうれしそうに伝える子どももいるでしょう。文字が少し読めるようになってきたら「ポスター」「カルタ」「絵本」など、読んで遊ぶおもちゃがおすすめです。
好きな車の名前・キャラクターの名前・食べ物の名前など、興味があるものを「読んで遊ぶ」おもちゃを活用すると、読む力が付いていきます。
「お風呂に貼るひらがなポスター」は、親子で文字を並べ換えて読んで遊ぶことができ、毎日の習慣に取り入れやすいおもちゃです。「カルタ」は、文字と絵をセットで認識しやすいので、通常の遊び方だけでなく絵カードとして利用しても楽しめます。
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好きなひらがなを書いて遊ぶ
ペンでお絵描きができるようになり、文字を書くことに興味を持つようになったら、ひらがなを自由に書かせてみましょう。
磁石のペン先で描く「お絵かきボード」は、テーブルが汚れる心配がなく、持ち運びができて便利です。「水が入ったペン」で文字を書くおもちゃは、文字が乾いたら消えるので繰り返し遊べます。
「ひらがな練習帳」は勉強のイメージが強いかもしれませんが、筆順などを指導せずに自由に書かせれば「おもちゃ」になります。例えば、自動車が好きな子どもがトミカのドリルで文字を書けば、勉強ではなく「遊び」の一貫になるのです。
ひらがなの習得効果を高めるには?
ひらがなを効果的に習得するコツは、「勉強」ではなく「遊び」の中でひらがなを取り入れることです。興味を持って自発的にやりたいと思ったこと、楽しくて繰り返しやりたくなることに関しては、子どもは目覚ましい力を発揮し、どんどん吸収していくもの。
子どもが興味のある「ひらがなおもちゃ」を選び、「目標」や「達成度」を求めないで自由に遊ばせることが習得の鍵といえるでしょう。
興味関心に合ったものを選ぼう
ブロック遊びが好きな子どもは、ブロックに文字が書かれていたら、視覚にインプットされて自然と文字に親しむことができます。積み木が好きか、お絵描きが好きか、音の出るおもちゃが好きかによって、選ぶ「ひらがなおもちゃ」の種類は違ってきます。
また、好きなキャラクターがあれば、そのキャラクターの名前をひらがなで読めるようになるのも書けるようになるのも早いはずです。
電車やはたらく車が好きな子どもは、その名前を覚えるのは「遊び」です。興味のあることにはすばらしい記憶力を発揮し、興味のないことは一切やろうとしないのが幼児期の子どもの特徴ともいえます。子どもが興味を引きそうな「ひらがなおもちゃ」を選ぶことが大切です。
達成度は求めない
幼児期は、リラックスした雰囲気の中で自発的に行ったことこそ身に付きます。楽しく、方向性がなく、達成度が求められない中で、興味のあることを探求することによって、大きな学習効果が得られるのです。
重要なのは、ひらがなを習得させようとして親が必死に「指導」しないことです。子どもは親の雰囲気を敏感に感じ取り、その状況から逃げようとします。
小学生になれば、ひらがなは書けるようになるでしょう。ほかの子どもと比べず、どっしりと構えることも大切です。
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「興味を引く」ひらがなおもちゃ
まずは、ひらがなに「興味を引く」おもちゃから始めて、発達段階別にステップアップしていくのがおすすめです。3歳ごろにひらがなに興味をもつ子どもが多いですが、個人差があります。
ひらがな学習の入り口の時期は、ひらがなが書いてあるおもちゃで楽しく遊べれば十分です。
くもん出版「NEWもじつみきデラックスセット」
くもん出版から販売されている「NEWもじつみきデラックスセット」は、はっきりとしたカラフルな色づかいで、絵と文字がセットで脳にインプットされるおもちゃです。「あ」の裏には「あり」の絵が、「い」の裏には「いぬ」の絵が描かれています。
赤ちゃんのころから積んで遊ぶことができる安全なおもちゃで、積んだものをガラガラと壊して遊んだり、組み立てておうちや高い塔を作ってみたり、並べて単語を作ってみたりと、多様な遊び方ができます。
日本製で国産のブナ材と安全な塗料を使用、全ての辺と角が面取り加工がしてあり、手に取ると木のぬくもりが感じられる積み木です。
銀鳥産業「マグネット ひらがな」
色鮮やかなひらがなが、子どもの目を引くマグネットです。ホワイトボードや冷蔵庫などにペタペタと貼り付けて遊ぶことができます。家族の名前、好きなキャラクターの名前などを貼って、親子で遊んでみてはいかがでしょうか。
4mmの厚みがあり、まだ不器用な子どもでも貼ったりはがしたりがしやすい設計です。濁点(゛)や半濁点(゜)も入っているので、さまざまな単語を作ることができます。
「さ」や「り」はつながり文字となっているので、あくまでも「おもちゃ」として活用するのがよいでしょう。模様がポップでかわいく、見ていて楽しいデザインは、興味を引くにはとても良いマグネットです。
「読める」ようになるおもちゃは?
ひらがなを見て興味をもったら、次は「読み」を意識したおもちゃにステップアップしてみましょう。
4歳ごろになるとひらがなが読めるようになる子どもが多くなってきます。手先もかなり器用になり、一人でタブレット型のおもちゃのボタンを押して遊べるようにもなります。
音声読み上げ機能が付いたおもちゃも楽しいですし、ママやパパが一緒に読んで遊ぶおもちゃなら、親子の絆も深められそうです。
Toyroyl「ひらがなカタカナタブレット」
液晶画面が付いた「ひらがなカタカナタブレット」には、入力モード・単語モード・ゲーム機能があります。
入力モードでは、ボタンを押すと文字を読み上げると同時に液晶に文字が表示されます。濁点(゛)・半濁点(゜)・拗音(ゃゅょ)もあるので、パソコンのように全ての文字を入力することができて楽しいおもちゃです。
単語モードでは、文字ボタンを押すと1文字につき3つの単語を読み上げます。ゲーム機能は4つのゲームが楽しめ、「あひるの『あ』はどれかな?」というようなクイズが出題されるので、楽しく「読み」を習得できます。
録音・再生機能付きで、録音した文字が液晶に表示されます。「たろうくん、こんにちは」など子どもの名前を録音すると、興味を持って楽しく遊べるでしょう。
商品名:Toyroyl「ひらがなカタカナタブレット」
学研ステイフル「きかんしゃトーマス あいうえおタブレット」
トーマスがほめてくれたり、励ましてくれたりするタブレットです。液晶に大きな文字が一文字、書き順通りに表示されるので、いつの間にか書き順を覚えている、という子どもも。
ひらがな・カタカナ・地図のカードを入れ替えて遊ぶことも可能です。ひらがなモードでは、幼児期の子どもになじみのある単語で「しりとり」ができるので、語彙力の向上に役立つでしょう。
地図モードでは、トーマスの仲間たちに関するクイズが出題され、トーマス好きの子どもにぴったり。トーマスのテーマ曲も入っており、録音・再生機能もあるので、飽きずに楽しく遊べます。
商品名:学研ステイフル「きかんしゃトーマス あいうえおタブレット」
アガツマ「アンパンマン おふろでピタッと!あいうえお教室」
ポスターとブロックが付いたセットです。ポスターの裏面を水でぬらすとお風呂の壁に貼ることが可能。同様に、50音ブロックも水でぬらせばポスターに貼り付けられます。
ブロックには、「あ」は「あんぱんまん」、「お」は「おむすびまん」といった、キャラクターの絵と名前が描いてあります。アンパンマンが大好きな子どもは、夢中になって遊びながらキャラクターの名前のひらがなが覚えられるでしょう。
吸盤付きのお片付けネット・すくい網も付属しているので、ブロックを湯船に浮かべてすくい上げて遊ぶなど、多様な遊び方ができます。
商品名:アガツマ「アンパンマン おふろでピタッと!あいうえお教室」
「書ける」ようになるおもちゃは?
ひらがなが読めるようになったら、「書き」を意識した遊びを取り入れていきましょう。5歳ごろになると、ひらがなを書けるようになる子どもが多くなります。
何度も書いて消せるタイプのおもちゃを紹介します。
PILOT「スイスイおえかき ドラえもん どこでもボード」
水のペンで専用のシートに「なぞり書き」や「お絵描き」ができるおもちゃです。乾くと消えるので、何度でも繰り返し書くことができます。ボードの中に、ひらがな・アルファベット・時計のシートを入れ替えて使用します。
持ち手付きで、車の中でも外出先でも場所を問わずに持ち運べる「どこでもボード」です。水のペンなので汚れないのも助かるポイント。
筆順のガイド付きなので、保育園・幼稚園などで筆順を習っている場合、子どもが自分で取り組みやすいでしょう。お絵描きボードで文字や絵を自由に描くのもおすすめです。
商品名:PILOT「スイスイおえかき ドラえもん どこでもボード」
Lamplanning「楽しくあそんdeあいうえお」
141×102mmとコンパクトで、カバンに入れて持ち運びしやすいおもちゃです。文字のボタンを押すと50音の声が流れ、「あひる」「いぬ」「うま」など、いろいろな単語を話しかけてくれます。
上半分のディスプレイのような部分はお絵描きボードになっていて、磁石のペンで文字を書き、消去レバーを左右に動かすときれいに文字が消えます。音楽が流れたり光ったりするので、小さな子どもでも楽しめるでしょう。
書くボード・ペン・ボタンは小さめですが、お出かけの際に省スペースで遊べて便利です。
商品名:Lamplanning「楽しくあそんdeあいうえお」
「勉強」ではなく「遊び」の中で自然に身に付けよう
幼児期の子どもは、成長に応じてひらがなに「興味をもつ時期」「読めるようになる時期」「書けるようになる時期」があります。自分の子どもの状態に適したおもちゃで遊べば、自然とひらがなが身に付くかもしれません。遊びを通して楽しくひらがなを学んでいきましょう。
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