復職を控え、「どんな挨拶をすればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? また、「メールと口頭どっちがいいの?」や、「菓子折りもあった方がいいの?」などの疑問の声も聞えてきそうですね。
そこで、この記事では、復職時の挨拶の重要性や、相手別の適切な対応方法、挨拶の仕方などについて解説します。安心して復職するために、ぜひチェックしてみてくださいね。
復職時の挨拶は必要? 基本マナーと押さえておくべきポイント
復職時の挨拶は、職場に戻る際の第一歩として非常に大切なポイント。初対面の時の自己紹介や挨拶は、第一印象のポイントともいわれていますよね。同じように、復職した際に誰にどのように挨拶をするかは、その後の印象にかなり影響を与える要素ですよ。
復職後の心地よいスタートを切るためには、どんな挨拶が適切なのかをしっかりと押さえておきたいところです。

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「復職挨拶」はなぜ重要? 円滑な職場復帰のカギ
復職時の挨拶は、単に「戻ってきました」と言うだけのものではありません。復職する際の挨拶は、周囲の同僚や上司、社外の関係者と円滑に再び働き始めるための重要な役割を果たすもの。きちんとした挨拶をすることで、復職後の人間関係もスムーズに築きやすくなるだけでなく、その後の評価にも影響することがありますよ。
社内・社外・上司・同僚… 相手別の適切な対応とは?
復職挨拶は、相手によって異なる対応が求められます。社内の同僚には軽い挨拶で十分な場合もありますが、上司や社外の方々には、より丁寧で礼儀正しい対応が求められますよ。
また、挨拶する順番が重要になることも。実際に、育休から復職した部下が、仲良しの同僚たちに先に挨拶をして、そのままおしゃべりしていたところ、それを見た上司が、「失礼だ!」と怒ってしまったという事例もありますよ。こういった礼儀を特に重んじる人もいますので、意識しておくようにしましょう。
メール・口頭・菓子折り|適切な挨拶の方法を選ぶコツ
挨拶の方法にもいくつか種類があり、メール、口頭、場合によっては、菓子折りをつけて挨拶することなどを使い分けることが大切です。復職するタイミングや状況に応じて、適切な方法を選ぶことがポイントです。挨拶の方法は、会社の慣習も考慮して選ぶと安心でしょう。
メールでの挨拶は事務的な挨拶の場合に使われることが多く、関係性がそこまで深くない相手には、メールのみの挨拶ですませるということも。
また、上司や部署内、重要な取引先や顧客への挨拶は、口頭で挨拶することが一般的でしょう。このとき、菓子折りを持参すると、さらに丁寧な印象を与えることができますよ。
復職挨拶メールの正しい書き方と例文
復職挨拶のメールは、書き方に悩むという人もいらっしゃることでしょう。ここでは、社内の同僚や上司、社外へメールを書く際のポイントと例文を紹介します。
基本のフォーマット|復職挨拶メールのポイントとNG表現
復職挨拶のメールでは、まずは簡潔に自分の状況を説明し、再び職場に戻ることへの感謝の気持ちを伝えることが大切。
「まだ休んでいたい」といったネガティブな言い回しや、長々と自分の状況を書き過ぎることは基本的にNG。人によっては、病気やメンタル不調など、大変な状況だったという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、メールの受け取り手にも配慮して、簡潔で前向きな文面で伝えるようにしましょう。次のような基本のフォーマットも参考にしてみてくださいね。

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社内向けメール|上司・同僚・部下への簡潔な挨拶例
社内向けのメールは、休職中の配慮に対して、感謝を込めたシンプルな内容がいいでしょう。
例文:「おつかれさまです。○○(部署名)の△△(名前)です。〇月〇日よりお休みをいただいておりましたが、本日より復職させていただきます。休暇中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。復職したてで至らぬ点もあるかと思いますが、今後より一層努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
このように、感謝の気持ちを伝えつつ、今後の意欲なども簡潔に伝えることがポイントです。
また、関係性や状況によっては、「休職中は多大なるご迷惑をおかけしました」などの謝罪の一言を添えるのもいいでしょう。なお、病気休職などの場合は病名や症状などの詳細は書かず、「休職」や「お休み」など、シンプルに書く方が無難です。
社外向けメール|礼儀を意識した例文と注意点
社外の方に対するメールは、より丁寧な表現を心掛けることが重要です。
例文:「平素より大変お世話になっております。○○(会社名)○○(自分の名前)でございます。〇月〇日より育児休業(病気等の場合は、「お休み」)をいただき、誠にありがとうございました。休業中のご理解とご配慮に心より感謝申し上げます。
この度、〇月〇日より復職させていただく運びとなりました。まずは取り急ぎ、復職のご報告とお礼を申し上げます。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。」
また、特に重要な取引先や顧客に対しては、電話や直接訪問で挨拶が必要になるケースもありますので、確認しておくと安心ですよ。

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職場での復職時の口頭挨拶|スムーズな第一声のコツと例文
復職初日の口頭挨拶は、周囲に良い印象を与えるための大事な場面です。ここからは、口頭での挨拶をする際に、おさえておきたいポイントを見ていきましょう。
復職当日の最初の一言|周囲に好印象を与える話し方
復職当日は、まず一言目が肝心です。「おはようございます。△△(名前)です。長らくお休みをいただいておりましたが、復職してまた皆様とお仕事をできることを大変嬉しく思っております。」というような、前向きな言葉があると、好印象になるでしょう。
また、声が小さいと元気のない印象になってしまい、周りに不安を与えてしまいかねません。特に朝礼やスピーチの場合は、後ろの方にいる人にもしっかり聞こえるような声の大きさで話すことも意識したいポイントですよ。
休職理由を説明すべき? 言及しない方がいいケースとは
休職理由については、場合によっては触れるべきではないこともあります。特に、メンタル不調や大きな病気などの繊細な理由であれば、無理に詳細を説明する必要はないでしょう。
また、朝礼やミーティングなどの大勢のいる場面で詳細を話してしまうと、噂になってしまうことや、場が暗い雰囲気になってしまうことも…。
シンプルに「長らくお休みをいただいており、ご迷惑をおかけしました。おかげさまで本日から復職することができました」など、シンプルな挨拶にした方が安心でしょう。合わせて、今後の仕事への前向きな意欲を伝える方が好印象ですよ。
最後に
この記事では、復職時の挨拶の重要性や、相手別の対応方法、挨拶の仕方などについて解説しました。復職時の挨拶は、職場復帰の第一歩としてとても重要なポイント。スムーズな職場復帰のために、ぜひ役立ててみてくださいね。

執筆
塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)
行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所
ライター所属:京都メディアライン
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