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2025.03.26

復職とは? スムーズに仕事に戻るためのポイント|会社の対応が不安なときに知っておくべきこと【社労士監修】

「復職」とは、育休や病気休業などを終えて、再び職場に戻ることを指す言葉。一度仕事を休んでから仕事を再開するのは、不安に感じる方も多いのではないでしょうか? この記事では、復職についての基本知識や、育休からの復職へのメンタル面での不安、復職拒否についての法的な観点について解説します。

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「復職」について悩んでいることはありませんか? もしくは、「会社の対応が不安」という人もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、この記事では、復職についての基本知識や、育休からの復職へのメンタル面での不安、復職拒否の法的な観点などについて解説します。

復職とは? 基本的な意味と背景

復職とは、そもそもどんな意味なのでしょうか? まずは基本的な意味や背景を見ていきましょう。

復職の定義と一般的な使い方

「復職」とは、育児休業や病気休業、またはその他の理由で一時的に職場を離れた後、再び職場に戻ることを指します。つまり、「職場に復帰する」ということですね。例えば、来月から復職予定です」などのように使われることが一般的ですよ。

笑顔の女性

(c)AdobeStock

「復職」と「復帰」の違いは何か?

「復職」と「復帰」、この二つの言葉の違いが気になるという方も多いのではないでしょうか? 復職と復帰には、明確な違いはないものの、微妙にニュアンスが異なることもありますよ。例えば、復職は、やや文語的に使われることが多いかもしれません。

それに対して、復帰は、口頭で使われることが多い傾向にあるでしょう。風邪で仕事を休んでいた人が、「今日から完全復帰しました!」というようなイメージで、正式な休職ではない場合にも、復帰という言葉を耳にすることもあるかもしれませんね。

育休からの復職|スムーズに戻るための準備

ここからは、育休からの復職をする際、スムーズに仕事に戻るためにおさえておきたいポイントを見ていきましょう。

育休後の復職に必要な手続きとスケジュール

育児休業からの復職にあたり、まずおさえておきたいのは、復職予定の時期や、時短勤務等の意向を事前に会社へ相談しておくということ。というのも、復職前には、保育園の手配や勤務時間の確認など、細かい調整が必要になる場合が多いからです。

また、「復職届」など、会社の所定のフォーマットの有無や、社内手続きの期限なども早めに確認しておくようにしましょう。「育児でバタバタしていて、社内手続きを忘れていた…」という話も耳にしますので、気を付けたいポイントです。

なお、お住まいの地域の保育所事情などによって、復職のスケジュールが変わってくることも。事前にリサーチしてから、復職時期を会社と相談することをおすすめします。

参考:厚生労働省特設サイト「両立支援のひろば」

復職制度とは? 企業によるサポートの有無を確認

企業によっては、復職のための制度やサポートに力を入れている場合も。例えば、フレックスタイム制度やテレワーク、育児や病気治療のための特別休暇など、仕事の両立をサポートする制度が導入されている企業も増えてきましたよ。企業のサポート体制や、復職後にどんな働き方ができるのかを確認しておくとスムーズでしょう。

子育てをする女性

(c)AdobeStock

保育園の問題と両立のコツ|復職前に考えておくべきこと

育児と仕事の両立には、保育園の問題も大きな課題の一つでしょう。復職前に、保育園の空き状況や送り迎えの体制をしっかりと考え、仕事と子育てを両立できる方法を見つけておくことが重要です。

また、希望した時期に保育園に入れないことも。この場合の育休の延長手続きについても、会社と事前に想定しておきたいところですね。

実は、育休延長に関する手続きはかなり多く、急な延長になると、会社側の担当者も混乱してしまいかねません。実際に、会社の人事担当者が「手続きの種類が多くて、手一杯…」という話も。できれば、保育園に入れない時はどうするかなども、事前に相談しておくことをおすすめします。

また、保育園に入れたあとも緊急事態はあり得ますよね。急な子どもの体調不良で早退や欠勤もあるでしょう。熱があるときや、迎えが間に合わない時などに備えて、自分の仕事を引継ぎやすいようにしておくことや、誰に何をお願いするという事前のすり合わせなど、対策を複数考えておくと安心です。

「復職したくない」は甘えなのか? よくある悩みと解決策

時には、「復職したくない」と感じることもあるのではないでしょうか? 多くの人が感じる悩みであり、特に長期間職場を離れていた場合には、復職への不安や怖さを感じることもあるでしょう。

実際に、現在休職中の筆者の友人は、「復職後のことを考えると、不安しかない…。正直復職したくないな…」と本音を語ってくれました。さらに、「そんなことを考えている自分に、情けなさも感じるし、メンタル面でも不安。復職か退職か悩んでしまう…」と言います。

これは、決して甘えではありません。こんなときこそ、まずは、「そうだよね。不安だよね」と自分の気持ちに寄り添ってあげてはいかがでしょうか?

そして、何が不安なのか、どのような対策ができるのかなどを、具体的に整理していくことも大切です。また、自分一人で全て解決しようと背負いこまず、家族や職場、医療機関や公的機関、メンタルサポートのサービスなど、いろいろな人やものを頼るようにしてみてくださいね。

復職を拒否された場合の対応策

復職を拒否されてしまった場合、どうしたらいいのでしょうか? 「もう退職するしかないのかも…」と悩んでいるという方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、ここからは、育休から復職させてもらえないときの対応策について解説します。

「復職させてもらえない」ケースの実態と対処法

残念ながら、育休を終えて復職しようとしたところ、会社から拒否をされるというケースもあるのが実態です。「子育てに専念した方がいいよ」や、「戻る場所はないから、しばらく自宅待機」などと言われ、復職できないという悩みの声を耳にすることも…。

このように育児休業を理由に復職を拒否することや、不利益な自宅待機を命じるというのは、法的に問題があります。

ビジネスシーン

(c)AdobeStock

中には、「労働基準法にそんなことは記載されていない」と言われたという人も。ですが、労働者を守る法律は労働基準法以外にも、育児・介護休業法や、男女雇用機会均等法などもあるのです。

特に、育児・介護休業法第10条等で、労働者が育児休業の申出をしたり、育児休業をしたことを理由として、解雇やその他不利益な取扱いをしてはならないとされている点は、おさえておきたいポイントですよ。

参考:厚生労働省 都道府県労働局リーフレット「職場でつらい思いしていませんか?」

労基署・弁護士に相談するべきケースと対応方法

復職を拒否された場合、労基署や、各都道府県労働局の雇用環境・均等室に相談することが一つの手です。復職を拒否されていても、こういった機関の指導の結果、改善されたというケースは多くありますよ。

また、行政による指導等でも問題が解決しない場合には、弁護士等に相談し、法的なサポートを受けることも一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか?

最後に

この記事では、復職についての基本知識や、育休からの復職への不安、法的な観点について解説しました。復職には、準備や考えておくべき点が多く、不安もあるかもしれません。自分の健康や気持ちを大切にしつつ、最適な形で復職を進めるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所

ライター所属:京都メディアライン

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