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2024.06.25

「拝見させていただく」は二重敬語! 正しい使い方を例文で紹介

ビジネスの場で頻繁に使われる「拝見」という言葉。「拝見させていただく」というフレーズもよく耳にしますが、ちょっと待って。これは本当に正しい日本語なのでしょうか? 改めて「拝見させていただく」について解説します。

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「拝見させていただく」は誤り?

丁寧な言葉遣いを心がける場面で、正しい表現の選び方にとまどうことはありますよね。その中でも、「拝見させていただく」という言葉の使い方について、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、「拝見させていただく」の使い方や類語などについて解説します。

まずは「拝見する」の意味を改めてチェック

「拝見する」は、「見る」の謙譲語です。「見る」をへりくだった表現で、主語は自分や自分側の人など。社外の人との会話では、社内の人間も主語になります。

「拝(はい)」という漢字は頭を垂れて敬礼すること、おがむこと。自己の動作に「拝」を冠することによって、謙譲の意味を表すことになります。

ビジネスシーンでは「拝見」の他に、「拝聴」や「拝読」などがよく使われますね。

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「拝見させていただく」は二重敬語

ここで注意したいのが「拝見させていただく」という使い方です。前述のとおり、「拝見」は自分の行動をへりくだって言う謙譲語。さらに、「させていただく」という謙譲語が付くことで、「拝見させていただく」は二重敬語になります。

最近では、「拝見させていただく」という言葉も見受けられますが、「拝見させていただく」は二重敬語であり、「しつこい」と感じる人がいるかもしれません。ビジネスの場では、「拝見します」を使った方がいいでしょう。

「拝見」に続く正しい敬語

「拝見」の正しい使い方をマスターすると、「拝聴」や「拝読」のように応用でき、ビジネスマナーが重んじられる場でスマートな立ち振る舞いができます。普段から使っている方も、今一度確認しておきましょう。

先ほどの「拝見させていただく」は、「拝見する」が正しい使い方。会話の中では、「拝見します」や「拝見しました」のように使います。

同じようなシーンで使われるフレーズに、「見させていただく」があります。これは文法上では間違いではありませんが、人によっては違和感を感じる場合も。「見る」という言葉に対しては、「拝見する」という表現が存在するので、こちらを使った方が確実でスマートですね。

相手が上司の場合は

相手が上司の場合は、丁寧かつ適切な表現を心がけることが重要になります。

自分から上司や目上の人に資料などを渡して確認を依頼する場合、「ご確認いただけますか?」や「ご一読いただけますか?」などと表現することができます。

反対に、上司や目上の人から自分に渡された資料などを見る場合、「拝見します」や「確認いたします」と表現するといいでしょう。

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「拝見」の使い方を例文でチェック

ビジネスシーンで頻繁に登場する「拝見」という言葉は、普段から積極的に使って慣れておくといいでしょう。スマートに使いこなせると、ビジネスマナーに長けた常識ある人物という評価と信頼を得ることができます。

では、実際に例文で「拝見」の使い方を確認してみましょう。

会議

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「御社のホームページを拝見しています。こちらの商品の在庫はございますか?」

「拝見しています」は、例えば資料やホームページなどを見ながら話をする場合に使うといいでしょう。「見ています」よりも丁寧な印象を相手に与えます。逆に相手に見てもらいたい時は「〇〇ページをご覧ください」というように使ってみてくださいね。

「いただいた資料を拝見し、社内で検討いたします」

これから見る時、将来見る時に使います。クライアントから資料を受け取った時には、このフレーズが使えますね。

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