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2024.06.26

「タクシー」にも上座・下座があるって本当? タクシー乗車の基本的マナー

 

タクシーに「上座・下座」があるのをご存じですか? タクシーに乗り慣れていない、乗る機会がないという人は知らないかもしれません。本記事では、ビジネスシーンでタクシーを利用する際の基本的マナーを紹介します。

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タクシーの上座・下座とは? 応接室との違いは?

オフィスや訪問先が駅から離れている、社用車が使えないなどの理由で、タクシーを利用する際、取引先や目上の人に上座を案内していますか? 実はタクシーにも上座・下座があるのです。

タクシーの場合、応接室や会議室、会食などに用いられる上座・下座とは考え方が異なります。正しい内容を把握し、失礼のないようにしたいですね。タクシーについて紹介する前に、まずは、上座・下座の基本的な知識をふりかえってみましょう。

上座・下座について

上座(かみざ)とは、もっとも上位の席のこと。複数の人が並んで座るとき、役職や地位が高い人、目上の人、お客様が座ります。下座(しもざ)はその逆で、目下の人や、おもてなしをする側が座る席です。

室内であれば、出入口に近いか遠いかで、席次が決まります。人やものの出入りが多い下座は、なかなか落ち着けない場所。そのため、よりくつろいでほしいお客様や目上の人が座るのは、上座になったといわれています。

会議室や応接室の上座・下座も同じように考えますが、中には判断が難しいことも。たとえば、上座に座るとスクリーンやホワイトボードが見えにくくなるなら、見えやすい場所を上座にするといいですね。

応接室なども、入口から遠い奥の位置が上座になります。

会食などで飲食店やホテルなどを利用する場合、入口が複数あったり、会場が和室ということもありますね。この場合は、その施設のスタッフに上座の位置を確認するといいでしょう。

座席

(c) Adobe Stock

タクシーにおける上座・下座

タクシーの上座・下座は、上記で述べたことと少し異なります。とはいえ、「快適に過ごせる席」を基本に考えるのは同じ。それを常に意識するといいですね。

タクシーの上座になるのは、運転席の後ろ。次いで「助手席の後ろ→後部座席の中央→助手席」の順になります。助手席は、料金の支払いなどやることが多いので、もてなす側が座るとスムーズ。後部座席の中央は、狭さを感じやすいことから上座とは考えないようです。

ただし、足などを怪我している、乗り降りのしやすい席がいいという場合は、この限りではありません。相手の希望や、快適に過ごせるかどうかを優先してくださいね。

タクシーに乗る時の注意点

ビジネスシーンで、タクシーを利用する時のポイントも再度確認しておきましょう。基本的には、目下の人がタクシーを呼びます

ビジネスでタクシーを利用する時のポイント
  1. 乗る順番
  2. 後方に座る人への気配り
  3. 女性への配慮
  4. 着物の人への配慮

乗る順番

タクシーに乗るときに注意したいのが、乗車順です。最後に乗るのは、下座である助手席を使う人が望ましいでしょう。他の人が乗車するのを見届けてから、乗り込むようにします。もてなす側なのに、お客様や目上の人より先に乗るのは避けたいですね。

後方に座る人への気配り

助手席(下座)に座る人は、シートの位置に注意を。シートを後ろに下げたら、後部座席の人の足元が狭くなったというのは避けたいですね。シートを動かす際は、後部座席の人に声をかけ、調整しましょう。

女性への配慮

乗るメンバーに女性がいる場合、男性の間に挟んで座るのは避けるほうがいいでしょう。お互いに居心地が悪くなるかもしれません。また、ヒールを履いている場合も、後部座席中央は避けたほうがいいでしょう。ヒールだと足元が安定しません。

着物の人への配慮

着物をまとっていると、後部座席中央に座るのはつらいことも。それを踏まえ、乗り降りがしやすい助手席の後ろや、一人で座れる助手席を案内するのも一つです。上座・下座にこだわらず、臨機応変に対応しましょう。着物以外の、乗り降りがしにくい服装の場合も同様です。

社内

(c) Adobe Stock

助手席に乗った場合の役割

タクシーで助手席に乗る場合、どのような役割を担うのでしょうか? ビジネスシーンで利用する場合を前提に、ポイントを紹介します。タクシーの手配から会計までをスムーズに済ませたいですね。

タクシーで助手席に乗った場合のポイント
  1. 目的地を伝える
  2. ドライバーとの会話

目的地を伝える

ビジネスシーンでタクシーを利用する場合、タクシーの手配やドライバーに目的地を告げるのは、助手席の人の役目というケースが多いでしょう。お客様や目上の人にさせるわけにはいきませんから、意識しておきたいですね。

また、道順も確認しておきたいところです。カーナビもあるので、道を間違える心配はないと思いますが、念には念を入れるほうがいいでしょう。タクシーを降りてから飛行機や新幹線に乗るとか、何かしらの予定が入っているなどの場合は、事前に道のりや所要時間のチェックをしてください

ドライバーとの会話

タクシーの車内は狭いので、お互いの緊張などが伝わりやすい空間です。乗車後の雰囲気がよくないと、お客様や目上の人に余計な気を使わせるかもしれません。助手席に乗ったら、ドライバーと軽く会話して、車内の雰囲気をやわらげるのもいいですね。

会話が難しい場合でも、ドライバーへのあいさつやお礼はきちんと伝えます。ドライバーに対するふるまいや言葉づかいにも気を配りましょう。

タクシーで会計する際の注意点

タクシーで会計をする場合の注意点を見ていきましょう。特に意識したいのが次の4つです。

クレジットカードや電子マネーの利用は慎重に

クレジットカードや電子マネーの精算は、決済に時間がかかることがあります。決済が、通信環境に左右されるからです。電波がつながりにくい場所だと、決済エラーになることもあります。現金やタクシーチケットで決済するほうがスムーズかもしれません。

なお、タクシー料金はクレジットカード決済でも一括払いが基本。分割払いやリボ払いは対応していないことがほとんどです。

おつりを受け取る

現金決済の場合は、忘れずにおつりを受け取りましょう。急いでいたり、気が急いていたりすると、意外と忘れてしまいます。また、千円紙幣や小銭を準備しておくのも大切。一万円札だとおつりがないというケースもあるので、注意したいですね。

領収書も忘れずに

領収書も必ずもらうようにしてください。経費精算などで必要になります。領収書に必要事項の記載がきちんとあるか、タクシーの連絡先が記載されているかどうかも確認を

忘れ物がないか確認

全員が降車したら、目視で忘れ物がないかどうかを確認しましょう。携帯電話や財布、キーケースなどが座席に置かれたままになっていませんか? 運転席や助手席からだと死角になる場所は特に注意を。夜間は車内が暗いので、スマートフォンで座席を照らすなどしてください。

そのほかのタクシーに乗る際のマナー

上記で紹介した以外にも気をつけたいマナーがあります。順に見ていきましょう。

タクシー

(c) Adobe Stock

タクシーの止め方

タクシーを路上で止める場合、先に待っている人がいたら、その人より後ろでタクシーを探します。先客を抜かしていることに気づかないケースは多いので、必ず周囲の確認を

また、交通量の多い場所や、交差点、踏切近くなどでタクシーを止めるのは危険。安全な場所と状況を選び、タクシーを止めるようにしてください

行き先の伝え方

よく知られる施設や駅などであれば、名称を伝えるだけで、正しい行き先を理解してもらえるでしょう。しかし、そうでない場合は、住所もあわせて伝えるのが無難です。また、行き先への指定ルートがあるなら、それも伝えましょう。インターネットのMAPなどで事前にルートを設定し、ドライバーに都度道順を伝えるといいですね。

荷物の積み方

スーツケースなど、カバン以外の手荷物がある場合は、目上の人のものを目下の人が預かります。その際、本人にトランクを利用してもよいかどうかも確認してください。利用OKなら、ドライバーにその旨を伝え、トランクに荷物を入れましょう。

降車の際は、トランクの荷物を取ることをドライバーに伝えます。会計後、目下の人が荷物を取り出して、持ち主に渡しましょう。急いでいる人がいる場合は、臨機応変に対応を。

濡れている傘がある場合、座席に置くのはNG。座席が汚れてしまいます。傘は足元に置くなどして、みんなが気持ちよく利用できるように配慮したいですね。

最後に

ビジネスシーンでタクシーを利用する場合に知っておきたい基本的マナーや、タクシーの上座・下座についてまとめました。助手席に乗る場合は、全員がスムーズに乗降車できるように気を配りましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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