お盆の仏壇にお供えするものは?
お盆はご先祖様が帰ってくる日とされ、毎年夏に行われる日本の伝統的な行事です。お盆には仏壇にお供えをする習慣があり、その基本は五供(ごく)という5つのアイテムとされています。
中にはお供えに適さないものもあるため、それらは避けるようにしなければなりません。ここでは、お盆の仏壇にお供えするものについて紹介します。
お供えは五供が基本
お盆のお供えは五供(ごく)が基本とされています。五供とは「花」「灯明」「香」「浄水」「飲食」のことで、これら5つをお供えするのが一般的です。
花は、お盆に戻ってくるご先祖様をにぎやかにもてなすものです。灯明はローソクのことで、お盆の時期はずっと仏前を明るく照らします。浄水は水やお茶を供えることです。香はお線香で、その場所やお参りする人を清めるという意味があります。飲食は「おんじき」と読み、炊き立てのご飯や季節の果物、お菓子などをお供えするのが一般的です。
五供は仏教の考え方であるため、宗教・宗派によっては別のものをお供えする可能性もあります。よく確認しておくとよいでしょう。
ちなみに、神式の場合は「祖霊舎」という神棚が仏教の仏壇にあたり、お盆には祖霊舎の前にお供えをします。キリスト教は亡くなった方が現世に帰ってくることはないという考えであるため、お盆の風習はありません。
お供えに適さないもの
お供えの食べ物には適さないものがあります。日持ちがしない生菓子や、夏の暑さで溶けやすい飴などは避けてください。また、肉や魚などは殺生をイメージするためお供えには向いていません。果物は匂いの強いもの、すぐに腐りやすいものを避けましょう。
食べ物以外でも、トゲのある花や匂いの強い花、鉢植えはお供えに適さないとされています。
新盆(初盆)にはお金が一般的
故人が亡くなり、四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆は新盆(初盆)と呼ばれ、招かれたときは仏壇にお金をお供えするのが一般的です。
新盆のお供えにするお金は3,000〜5,000円が相場で、身内や親類だとさらに高くなります。また「死」や「苦」を連想させる「4」や「9」の数字は避けたほうが無難でしょう。お金は不祝儀袋に入れ、表書きに「御仏前」と書いてお供えしましょう。
お供えをするお盆の時期
お供えをするお盆の時期は、地域によって異なるのが特徴です。8月13日から8月16日までの期間に迎える地域が一般的ですが、7月13日から16日までの期間をお盆とする地域もあります。
この期間はご先祖の霊が戻って来てからあの世に帰るまでの時期とされ、基本的に毎日明かりを絶やさず、お水や食べ物のお供えをします。
お盆にお供えをする時期について、見ていきましょう。