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快適な旅は、スマートな荷造りから
長期休みが近づいてくると、旅行の計画を立てる人も多いですよね。旅の準備に欠かせないことといえば、パッキング。できればすっきりまとめていきたいところですが、どうやってもかさばったり、気づけば中でぐちゃぐちゃになってしまったり…。スマートなパッキング術を身につけて、快適な旅にしたい!ということで、〝スーツケースのプロ〟にそのコツを伝授してもらいました。
教えてくれたのは、1940年創業の老舗鞄メーカー・エース広報の森川泉さん。Domani読者にも愛用者が多い「プロテカ」「ace.」などの人気ブランドを手掛けています。まずは早速、押さえておきたい基本のポイントを見ていきましょう。
「2〜3泊で南の海へ行くなら…」スーツケースのプロがパッキングすると…
今回、森川さんに「2〜3泊の飛行機旅行」をテーマにパッキングしてもらいました。シチュエーションにあわせて着替えや靴も少し多めに持っていきたい。できればスーツケースは機内持ち込みサイズがうれしい…。そんなわがままも、森川さんの手にかかると、この通りすっきり!
今回使用したスーツケースは、機内持ち込みも可能の「プロテカ スタリアCXR 02351」37Lサイズです。なお持ち込み可能な重量は航空会社によって異なるので、詳しくは各社のウェブサイトなどでチェックを。
基本のポイントはこの3つ
- 重いものは下に、軽いものは上に
- 便利アイテムを使って荷物を「仕切る」
- 帰りに荷物が増えることを見越して、出発時はゆとりを作る
1. 重いものは下に、軽いものは上に
基本中の基本は「重いものは下に、軽いものは上に」。こうすることでスーツケースの走行が安定するうえ、なかで荷物が崩れるのもある程度防ぐことができます。ただしキャスター付近は衝撃を受けやすいので、壊れやすいものは一番下に入れないようにしましょう。
「ちなみにスーツケースはハンドルのついた方が底、反対側がフタ。 洋服をフタ側、それ以外を底側に分けて入れるのがおすすめです」(森川さん)
2. 便利アイテムを使って荷物を「仕切る」
きれいに荷物をまとめるには、スーツケース内をうまく仕切るのが大切。どこに何があるかわかりやすく、取り出しやすくなるのもメリット。森川さんおすすめの仕切りアイテムは、風呂敷だそう。
「こちらはAmazonで購入した撥水風呂敷です。もちろんパッキング用のポーチでもいいのですが、風呂敷は荷物に合わせて自在にフィットするのが大きなメリット! 旅行中はかばん代わりに使ったり、敷物にしたりとパッキング以外にも活躍します」(森川さん)
▲スーツケースの幅にあわせて洋服をたためば、フィット感も抜群です
化粧品のボトルなどこまごましたものは、ジップ付き袋にまとめると◎。
「中身が見えてわかりやすいですし、うっかり液漏れしてしまったときも慌てずに済みます。水着など、濡れたまま持ち運ぶ可能性があるものもジップ付き袋が重宝します」(森川さん)
こんなトラベルグッズもおすすめ!
エースの女性社員チームが「本当に欲しいものをつくる」をコンセプトに商品開発を行うブランド「HaNT」と、レディースバッグブランド「Jewelna Rose」がコラボしたトラベルグッズをピックアップしてご紹介します。機能性とおしゃれなデザインを両立したアイテムを用意すれば、荷造り中も気分があがりそう!
バスポーチ
▲5,500円(税込)
抜群の収納力&見やすく取り出しやすいレイアウトで、化粧品などをまとめておくのに便利。吊るせるフックもついています。散らばりがちなコスメの「定位置」にして、ホテル滞在中のQOLもアップ。
インナーケース
▲Mサイズ 5,500円(税込)
表と裏、両面にジッパーがついていて二箇所に収納できるインナーポーチ。使用前・使用後で収納箇所を分ければ、混ざってしまうこともありません。M、Lの2サイズ展開です。
3. 帰りに荷物が増えるので、出発時はゆとりを作る
旅行の帰りはお土産などで荷物が増えるもの。出発時の荷物は、スーツケースの容量70%程度を目安にするのがいいそう。ですが、なかに隙間があると荷物が動いてぐちゃぐちゃになってしまうのでは…という不安が。
そこで森川さんがおすすめするのが、プチプチや新聞紙であらかじめスーツケースの隙間を埋めておくこと。
「今回はエコバッグにプチプチを詰めて隙間に収納しました。旅先で捨ててしまえば空いたスペースにお土産を入れられますし、ワレモノの緩衝材として使うこともできます」(森川さん)
こんなトラベルグッズもおすすめ!
折りたたみボストン
▲7,700円(税込)
帰り道にそなえてスーツケースにしのばせておきたいアイテム。お土産を買いすぎて荷物が入りきらなくなっても、これさえあれば安心です。広げれば大容量のボストンバッグに早変わり。スーツケースのハンドル部分にひっかけることができるので、持ち運びもストレスフリー。
荷造りをもっと快適に! 真似したいテクニックも教えてもらいました
靴はシャワーキャップで包む
旅先のTPOにあわせて靴を複数持ち運ぶ際には、シャワーキャップがぴったりフィット! シューズケースよりかさばらず、汚れたら使い捨てできるのもありがたいポイント。シャワーキャップはホテルのアメニティで用意されていることも多いので、気軽に試せるのもうれしい。
シワになりやすいものはクリアファイルを活用
薄手のブラウスやスカーフは、そのままスーツケースにいれるとシワになりがち。たたんでクリアファイルに入れれば、きれいな状態で運ぶことができます! CAさんもよく取り入れているテクニックなんだそう。
【番外編】森川さんが旅先で欠かせないアイテムはこれ
「海外に行くときは必ず変換プラグを持っていきます。そしてあると本当に便利なのが電源タップ! ホテルのコンセントが思いの外少なかった場合も、同行者と取り合いにならなくて済みます(笑)。とくにおすすめしたいのは、写真のような三又に別れたタイプ。近頃の充電器って、プラグのサイズが大きいものが多いですよね。このタイプなら、大きなプラグも一度に複数つけられます」(森川さん)
「おりたたみ傘もスーツケースに入れておくアイテム。海外の傘って、大きくて重いものが多いんです…。悪天候にそなえて、日本から持っていくのがおすすめですよ」(森川さん)