もっと荷物を詰めたいときの応用ハック!
ここまで2〜3泊のパッキングの基本を伝授してもらいましたが、荷物がもっと多い場合にはスーツケースをサイズUPするしかないのでしょうか…?
「さらに荷物をたくさん収納したいときに使えるテクニックをご紹介します。衣類をコンパクトにしたいときは“米軍式”と呼ばれるたたみ方を、洋服の数をとにかくたくさん持っていきたい場合には“ミルフィーユ詰め”をぜひ試してみてください」(森川さん)
何やら興味深いテクニック名です。早速やり方をチェックしていきましょう。
米軍式のたたみ方
「衣類を巻いてキュっとちいさくまとめることができるたたみ方です。とくにかさばる冬物におすすめ。バックパックで荷造りする時にもぴったり」と森川さん。これを活用すればスーツケースのスペースにまだまだゆとりが生まれるはず。まずはタオルでやってみましょう!
タオルの長辺を両端からたたみます。
短辺の片側をすこし折り返します。
折り返した反対側からくるくると巻きます。このとき、なるべくギュッとタイトに巻くのがポイント。
巻いたタオルを折り返して袋状になったところに入れ込んで完成! スーツケースの中途半端な隙間を埋めるのにも活躍しそうです。
Tシャツなどの洋服も米軍式でたためます
Tシャツで軍隊式テクニックを使う時は、先に端(裾)を折り返しておきます。
長方形になるようにシャツをたたみます。
あとはタオルと同じように、反対側からくるくる巻いていけばOK!
袋状になった部分に巻き終わりを入れ込んで完成です。
ミルフィーユ詰めのやり方
衣類を一枚ずつたたんで収納すると、ちいさな隙間ができたり、厚みが不均等になってスペースにロスが生まれてしまうそう。洋服をたたまずにミルフィーユのように重ねていくことで、デッドスペースを最小限に抑えるテクニックです。「たたみジワを防げるのもメリットです。帰りに荷物が増えた際にも便利ですよ」と森川さん。
ワンピース→ボトムス→トップスと、面積の大きなものから小さなものへ順にスーツケースに重ねていきます。厚みのあるウエスト部分が重ならないよう、1枚ずつたがい違いに向きを変えるのがポイントです。
Tシャツなどは、そのまま重ねてOK!
上の服から順に、スーツケースからはみ出した部分をパタン、パタンとたたんでいきます。
最後にはみ出た裾部分を洋服の下に入れ込んだら完成。
すっきりと収まりました! 「まだまだ入ります(笑)」と森川さんも言うように、ギュッと詰めればこの2〜3倍はいけそうです。行きは取り出しやすさを重視して基本のパッキング、荷物が増える帰りはミルフィーユ詰め、と使い分けるのもよさそう。「あとは帰るだけ」のタイミングなら洋服のシワをあまり気にしなくていいので、初心者でも気軽に挑戦できますね。
今回ご紹介した基本〜応用テクニックは、もっと大きなサイズのスーツケースでも同様に活用できます。次の旅行でぜひ挑戦してみてくださいね。快適な旅は、スマートなパッキングからすでに始まっています!
取材協力/エース 写真/田中麻以 取材・文/徳永留依子
▼あわせて読みたい