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LIFESTYLE インタビュー

2024.09.03

【俳優・戸塚純貴さんインタビュー】三谷幸喜監督と先輩俳優との共演で、「集中力」と「瞬発力」がつきました

人気急上昇中の戸塚純貴さんがDomani初登場! 最新出演映画『スオミの話をしよう』では、難しい課題に向き合いながらも、自身の成長も感じたという戸塚さん。完成までの過程を振り返ります。

コメディは、表情やセリフ、間合い、すべてが噛み合わないと、笑いにはつながらない

2024年の出演映画は4本、ドラマは7本。今、引っ張りだこの俳優・戸塚純貴さん。三谷幸喜監督の最新映画『スオミの話をしよう』では、先輩俳優陣にまじって、重要な役どころを好演。ユーモラスでありながら人情味あふれる本作の魅力について、戸塚さんがたっぷり語ります。

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まわりは大先輩だらけ。
プレッシャーと緊張の連続でした

――戸塚さんと三谷幸喜さんとの出会いは、今から2年前にさかのぼります。

「2022年8月、三谷監督が30年前に書いた舞台作品『VAMP SHOW ヴァンプショウ』の再々演で、中心人物5人のひとりを演じたときでした。それを見てくださった三谷監督は、『30年前に遊びで作った作品で、申し訳ない(笑)』なんて冗談を言いながらも、楽しんでくださって。その後、『スオミの話をしよう』に声をかけていただきました。

三谷監督作品といえば、この仕事を始めるずっと前から、ひとりのファンとして作品をずっと見てきました。2年前は、その憧れの対象の方が自分の舞台を見に来てくださったことに感動し、そして今は、三谷監督の新作に出ることができる驚きとうれしさで胸がいっぱいで…。

で、いざ『スオミの話をしよう』の準備が始まると、まわりは大先輩だらけで、プレッシャーと緊張の連続でした」

▲物語の舞台は、スオミ(長澤まさみ)とその5番目の夫であり著名な詩人・寒川(坂東彌十郎/写真中央)が暮らす豪邸。スオミが行方不明になったことから、歴代の夫たちが屋敷に続々と集まる。寒川の世話係であり、元夫たちとは違った視点から事件に関わる乙骨直虎を戸塚純貴が演じる。細部までつくり込まれた、寒川邸のリビング(写真)のセットも見もの!
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

本番1か月前から
話し合いをしたり稽古を重ねたり

――特に今回の作品は、演劇の舞台のような手法を使い、準備段階もほかの映画とは違っていたとか。戸塚さんは、そんな状況をどう乗り切っていったのでしょうか?

「監督は、舞台と映画のいいとこ取りをしたいとおっしゃっていました。リハーサルは、さながら舞台稽古に近くて、本番1か月前からみんなで集まって、話し合いをしたり稽古を重ねたり。

緊張感が途切れなかったのは、長回し(カメラを止めずに1つのカットを長時間撮影する方法)が多くて、失敗できないというプレッシャーが大きかったのだと思います。しかも、コメディとなると、表情やセリフのトーン、間合い、すべてが噛み合わないと、笑いにはつながらないという繊細さがあります。特にシーンの後半にさしかかるあたりの自分のセリフは、何度やっても怖くて。

しかも三谷監督は、直前になって突拍子もない注文を出してきたり、リハーサルでやったことをがらりと変えたりもする。でもそれも意図があって、よく『新鮮にやってください』とおっしゃっていました。確かに、一度できたものを壊す作業は、新鮮さを保つには、とても役立ちました。でも、やっぱり怖かったですけど」

▲乙骨直虎という人物を、「状況に流されやすいけど、憎めないイイ奴」と語る戸塚さん。
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

コメディ作品は
すべての体力と神経を使います

――その中で、緊張やプレッシャーを乗り切る方法は、見つかりましたか?

「悩んだ結果、乗り切る方法っていうのは、ないのかなという心境になりました。緊張してしまうと、自分が固くなってしまって、楽しいお芝居から遠ざかってしまう。だから、とにかく“やるしかない”。最終的には、自分の感覚を頼るしかないのです。

ただ、救われたのは、ほかの出演者の方たちが、もう面白くて面白くて。真剣にやるほど、笑っちゃうんです。笑ってしまったためにNGがあったりして。

そんな中でも、演出をしながらも僕らをいちばん笑わせて、和ませてくれたのが、三谷監督でした。すごいな、いちばんエンターテインメントな人だな。改めてそう感じました。

そして、ひとりではなくみんなでお芝居するという、常に気が抜けない経験をとおして、集中力と瞬発力がつきました。でもやっぱり、コメディ作品は全身と全神経を使うので、やり切ったあとは、ぐったり。

でも、それも心地いいもので、そうしながら乗り切る方法も身につけることができました。そう思うと、少しは成長できているのかな」

>戸塚純貴さんが語る「仕事で疲れたときの乗り切り方」、さらに「30代でのお仕事論」は、Oggi.jpで

映画『スオミの話をしよう』9月13日(金)全国公開

脚本・監督:三谷幸喜
出演:長澤まさみ  西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎
戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

 

俳優

戸塚純貴

とづか・じゅんき/1991年生まれ、岩手県盛岡市出身。2010年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「理想の恋人賞」を受賞し芸能界入り。2011年『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で俳優デビュー。近年の出演は、ドラマ『だが、情熱はある』『マルス-ゼロの革命-』、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』『赤羽骨子のボディガード』ほか。現在、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)轟太一役、『青島くんはいじわる』(テレビ朝日系)谷崎真司役として出演中。11月からは初のミュージカル作品『グラウンドホッグ・デー』(東京・大阪・愛知公演)に出演する。

ジャケット¥146,300・パンツ¥85,800<参考価格>(アオイ<MSGM>)
ネックレス¥19,800(S.O.S fp <Suman Dhakhwa>)
リング¥44,000・¥39,600(TEENY RANCH<JOHAN SILVERMAN>)

【問い合わせ先】
アオイ/03-3239-0341
S.O.S fp恵比寿本店/03-3461-4875
TEENY RANCH/03-6812-9341

撮影/大月和弘
スタイリスト/鬼塚美代子(Ange)
ヘア&メイク/上野知香
構成/南 ゆかり

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