Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 家事

2025.07.27

洗濯機の「ドライコース」とは? 意味・使い方・失敗しない活用法までを解説【専門家監修】

ドライコース=乾燥機能、と思い込んでいませんか? じつは洗濯機のドライコースは、お気に入りのニットやウール、繊細なブラウスを自宅でやさしく洗うための大切な機能。クリーニング代を節約しながら衣類を長持ちさせたい方、衣替えや季節の変わり目に失敗したくない方は必見! ドライコースの意味・正しい使い方から、コースがない場合の対処法まで、初めてでも失敗しないポイントを専門家がやさしく解説します。

Tags:

Summary

  • 洗濯機のドライコースは「やさしく洗う」ための洗濯機機能であり、乾燥機能ではない。
  • ウールやシルクなどデリケートな衣類を自宅で洗える便利なコース。
  • 「手洗い」「おしゃれ着洗い」など名称が異なることもあり、機種ごとの確認が大切。

「ドライコース」と聞いて乾燥機能を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、洗濯機のドライコースは「乾かす」のではなく、「やさしく洗う」ことを目的とした機能です。お気に入りの服や傷みやすい素材を自宅で丁寧に洗う手段として活用されています。この機能を正しく理解しておくことで、無理にクリーニングに出さずに済む場面も増えてきます。

この記事では、初めて使う人でも安心して試せるように、仕組み・使い方・注意点を創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしました。

わかりやすく紹介していきます。

ドライコースって何?|意味から仕組みまでしっかり理解する

「ドライ」と名前がついていても乾燥機能ではない? そんな誤解や戸惑いを解消するために、ここではドライコースの基本と役割を丁寧に解説します。

ドライコースとはどんな機能か?

ドライコースは、衣類への負担を軽くするために設計された「弱い水流でやさしく洗う」機能です。洗濯液を循環させながら、短時間・低速で衣類を揺らすように洗います。通常のコースと比べて摩擦が少なく、繊維のダメージを抑えたいときに向いています。

乾燥工程は含まれていないため、名称で勘違いしやすいですが、目的は「デリケートな衣類を自宅で洗えるようにすること」です。

洗剤と洗濯機
(c) Adobe Stock

なぜドライコースが必要なのか?

ウール・シルク・レーヨンなど、水に弱い素材は通常の洗濯では縮んだり、毛羽立ったりしやすくなります。ドライコースはそうした素材を守るために考えられた洗い方です。

普段着としてよく使うニットや、春秋に活躍する薄手のコート、家庭で洗うにはためらいがちなブラウスなども、条件を整えれば安心して自宅で洗えます。衣類の寿命を延ばすうえでも助けになる機能です。

「ソフト洗い」や「おしゃれ着洗い」との違いは?

洗濯機の機種によっては「ソフト洗い」「おしゃれ着」などの名称が使われています。これらは基本的にドライコースと同じ目的で設計されていますが、脱水の時間や回転数が若干異なることがあります。

洗いたい衣類に合った設定を選ぶためには、機種ごとの取扱説明書を確認するのが安全です。名前が違っても、「やさしく洗う」ことが共通した狙いであることを理解しておくと安心です。

働く女性

衣類を傷めないよう弱水流でやさしく洗う機能がドライコースの基本です。

ドライコースの使い方と判断のポイント―迷わず選べる基準を知る

ドライコースを使うべきか迷う瞬間は意外と多いものです。ここでは、適用判断のヒントや操作の基本を分かりやすくまとめます。

どんな衣類に使える? 表示マークの見方

衣類の洗濯表示にある「ドライ」や「手洗い可」などのマークが判断の手掛かりになります。「洗濯機マークがバツ」で「ドライクリーニング可」の表示でも、素材や作りによってはネットや低水流設定で自宅洗いできることがあります。ただし、裏地の有無や装飾の付き方にも左右されるため、迷ったときは試さず控えるのが賢明です。

洗濯量や時間の目安はどれくらい?

ドライコースは通常の洗濯よりも洗濯量が少なめに設定されています。目安としては1〜2枚程度の軽衣類に向いており、洗濯時間は20〜40分前後が一般的です。詰め込みすぎると摩擦が増えてしまうため、衣類がゆったり動けるスペースを残すことが重要です。洗濯ネットに入れることで絡まりや型崩れも防ぎやすくなります。

洗濯機と女性の手元
(c) Adobe Stock

仕上がりが不安なときに意識したい操作の工夫

洗濯ネットを使うほかにも、裏返して洗う、ボタンやファスナーを閉じておくといった工夫が仕上がりの良し悪しに影響します。脱水時間が短めに設定されているため、しっかり水が切れていないと感じた場合は、乾いたタオルで押さえて水気を取り除いてから干すと乾きやすくなります。シワを防ぐためにも、干す前に形を整えることが大切です。

働く女性

洗濯表示や素材を確認し、少量・ネット使用でやさしく洗うのが大切です。

「ドライコースがない」洗濯機でも困らない方法

家庭の洗濯機にドライコースが見当たらない場合でも大丈夫。代替手段や工夫で繊細な衣類を安心してケアする方法を紹介します。

ドライ機能なしでもできる洗い方の工夫

設定できるコースの中から「手洗い」「弱水流」などに変更し、脱水時間を短くすることで、ドライコースに近い洗い方が可能です。水温は常温または30度以下に設定し、押し洗いに近い状態を意識します。衣類を傷めないためには、洗濯槽に直接入れずネットを使い、洗剤もおしゃれ着用に切り替えると安心です。

1 2

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!