
こんにちは、editor_kaoです。
みなさんは、覚えていらっしゃるでしょうか。私が昨年、9月にもかかわらずトロピカル柄のワンピースを購入したことを……。
お気に入りのトロピカル柄ワンピースは、おうちで愛用することに
詳しくは【vol.80欲しいものをスルーして、危うく後悔しそうになった出来事】を読んでいただきたいのですが、こちらのワンピース、1年間寝かせた末に、この夏は無事に愛用しています。おうちにいるときは、大概これ。お気に入りの柄だし、着ていて楽だし、洗濯機で洗えるしでもう最高。あのとき、あきらめなくて本当によかった!と、改めて思うのでした。
ただこのワンピース、購入して1年経ち、冷静に考えたら外へ着ていくことはできなくて……。今の私に、こんな浮かれた柄のワンピースで出かけることはできません。連載タイトルに「今日からは、自分のために服を着たい」とうたってはいるものの、ただ着たい服を着ればいいという意味ではなし。私にも、それくらいの常識はあるのです(ときどき、近所のコンビニには行っちゃうけど)。
年相応の着こなしは自分の鎧になる
先日、「年相応の着こなしをすべきかどうか」について語っている動画を観たのですが、出演者のひとりが「服は自分を守る鎧になる」というようなことを話されていて、うんうんと深くうなずいてしまいました。いろいろと世の中は変わってきてはいるものの、いまだ男性優位である日本社会。年相応の着こなしをしていない女性は、ナメられたり、見下されたりする可能性があるというのです。自分の意見や発言をきちんと通したいと思うなら、着こなしでもそれらを防御することができるだろうと。
あーー―、わかります!私はそうした実体験があるわけではありませんが、初めてお会いする人の取材時は、特に気をつかいます。でも「ナメられない」「見下されない」というよりは、「失礼にならない」という気持ちのほうが強い気が。……と、思っていましたが、そういえば先日、ある高級レストランのシェフを取材した際に、私が料理に詳しくないという引け目もあって、「せめて着こなしで応戦だ!」と、ワードローブの中でいちばんイケてるであろう白いシャツを着て行ったのでした……(ちなみにシェフの方は、とても親切だったのですが)。
仕事をしていると、どうしても着こなしと自我の両立に悩むことはあります。私のようなフリーでもそうなのですから、会社員や堅い職業の人はなおのこと。着こなしを凌駕するほどの強いキャラクターがその人にあるなら別ですが、一般的にはそうはいきません。いらぬ先入観をもたれたり、変な誤解を生む危険性があるなら、着こなしで早めにブロックすることは全然悪いとは思いませんし、むしろ利用していきたい。みんな忙しいのです。さっさとコミュニケーションを取って、どんどん仕事を進めましょう。
古いTシャツを部屋着にしている場合ではない
ですが!逆にいえば、おうちの中では、どんな着こなしをしてもいいのです(やっと本題……)。年齢とか関係ない!究極、似合ってなくても構わない!リモートワークも増えた今こそ、好きな服を自由に着てみませんか?おうちの中では、誰もがお姫さま。着こなしに関しては、どれだけわがままになってもいいではありませんか。私みたいに浮かれた柄でもいいですし、オタク的な推しアイテムでもいい。外では着なくなった古いTシャツを、部屋着にしている場合ではないのです。

外ではしゃんとした服で、自宅ではヨレヨレ……になりがちですが、周囲の文句を受け付ける必要のないおうちでこそ、自分だけのおしゃれを楽しむのも、幸せのひとつだと思うのです。
【今日のひと手間】

バッグの中身をマイナーチェンジしてみました!というのは、名刺入れを新調したから。こちら、絵本作家レオ・レオーニと印傳屋のコラボデザイン!あの『スイミー』が漆で描かれているのです。かわいい~。
これを中心に小物をまとめたくて、お財布は、グリーンのトラ柄だったのを手持ちのアイボリーの無地に変更、I Dカードを入れているパープルのカードケースは、相性がいいのでそのままにしました。革小物って、使い続けて古くなったら買い替えるものだと思っていたけれど、手持ちのものの組み合わせを変えていくのも、なかなかよいですね。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
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