こんにちは、editor_kaoです。
記念すべきvol.100!あまりネガティブなテーマも避けたいし、どんなテーマで書くのがいいかなぁ……と、vol.98あたりから考えていたのですが、これからずっと続いていく、私の目指すところについて、お話しできたらと思います。
いきなり余談ですが、展覧会はイヤホンガイド推奨派です!
それは、ずっと頭の片隅にあったけど、長らくほうっておいていて。でも最近、あるきっかけで思い出したことがありました。先日、仕事がひと段落したタイミングで気になっていた『ヒルマ・アフ・クリント展』を訪れたのですが、平日の午後でもけっこうな盛況で驚きました。美しい色彩と象徴的な画風が特徴の絵画なので、アートが好きな人だけでなく、ファッションが好きそうな人もたくさん。若い世代もすごく多かったです。私は、ほとんど予備知識がなかったので、イヤホンガイドを付けて鑑賞しましたが、なぜ彼女がこのような作品を描いたのか。その過程がわかりやすく、ものすごく楽しめました(展覧会のイヤホンガイドって、ついケチりたくなるけど、理解度がかなり深まるのでおすすめです)。
展覧会で出会った女性の手元に目を奪われて
あ、話が逸れました。なんの話がしたかったかというと、鑑賞中に、あるひとりの女性が手にしている、花柄のスマホケースが、ふと目に入ったんです。いかにもアートが好き!といった感じの40代くらいの人で、着こなしも花柄のワンピース(展覧会ってワンピースの人がなぜか多い)、さらっとしたボブヘア、華奢なフレームの眼鏡をされていました。足元は、ソックスにレザーのモンクストラップシューズだったでしょうか。勝手な妄想ですが、10代のころから文学少女だったんじゃないかなー、という印象を受けます。
正直、この人をおしゃれと思ったのではないのですが(失礼)、彼女のスマホケースに目を奪われたのは、「あぁ、きっとこのケースのことを、とても気に入っているんだろうな」と思ったからなのです。花柄のワンピースに花柄のスマホケースなんて、柄同士がぶつかってるじゃん!みたいなことはどうでもいい。持ち物に人柄が表れているというか「お気に入りのものを、きちんと選んでいそうな人」と思わせるところに、うらやましさを感じました。そうそう、こういう人に、私はなりたいと思っていたではないか!
身の回りのものを、お気に入りで埋め尽くしたい
連載第100回に至るこれまでも、手をかえ品をかえ書いてきたことですが、自分の持ち物すべてがお気に入りだったら、どんなに生活が豊かになるかしらと、憧れ続けています。ファッションアイテムに限ったことではありません。スマホケースだったり、筆記用具だったり、自宅のうつわや家具、ベッドリネン、バスルームグッズ……取り上げていったらきりがない。この中で「せっかくもらったから」「安かったので」といった理由で妥協して使っているものが、あるといったら!もう!
つい、途方に暮れてしまいますが、せめていちばん身の回りのもの、たとえばバッグの中身くらい、きちんと選んで、自分の持ち物に責任を負いたいと考えています。最後の【今日のひと手間】で、少しだけ披露しますが、いつの間にかほぼグリーンになっていて、自分でもコワイんですよね。特別好きな色というわけでもないのに。
持ち物が統一されている、世界観のある人になりたい。それが私の近々の目標です!
【今日のひと手間】
何がどうした?と、自分でも驚くグリーンに満ちたバッグの中身。お財布はトラの刺しゅうが気に入って、いちばん映える色を選んだから満足なのですが、眼鏡ケースは買ったときに付いてきたもの、スマホケースはいまだiPhone12なので選ぶ余地がほとんどなく、これになってしまいました(できればステッカーを貼りたい)。手帳カバーは何年も同じですが、これもいつの間にか廃盤になり、今の色展開はどれも好きじゃないのです。唯一、アイボリーの名刺入れが抜け感を出してくれて、安心できるポイント(お気に入り!)。私が思っている統一感とか世界観って、こういうことじゃないんですよね……。
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