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2025.10.18

ガスレンジ掃除の基本と工夫|重曹や洗剤で効率よくきれいに【専門家監修】

「ガスレンジ、気づいたらベタベタ…」そんな経験はありませんか? 毎日の料理で飛び散る油や焦げは、時間が経つほど頑固になりがち。でも、重曹・クエン酸・中性洗剤を上手に使い分ければ、こすらずスルッと汚れが落ちるんです。この記事では、五徳・グリル・レンジフードなど部位別の掃除法とプロのコツを丁寧に解説します。

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Summary

  • ガスレンジの汚れは油と焦げが主原因で、放置すると落ちにくくなる。
  • 重曹・クエン酸・中性洗剤を使い分けると安全かつ効率的に掃除できる。
  • つけ置き・スプレー・ペーストなど、汚れに応じた形で使い分けが重要。

ガスレンジは、悲しいかな、料理のたびに油や焦げが付着してしまうもの。放置すると、それらの汚れは落としにくくなりますね…。

そこで、この記事では重曹や洗剤を使った掃除の手順と注意点を、リフォームやインテリアの提案を通して、豊かなライフスタイルを提供するアトリエボックスの堂本さんにお聞きしました。

毎日の軽い拭き取りから、五徳やグリルの頑固汚れまで、効率よく取り組める方法を紹介します。例えば、いらない布を小さくきって終わったらのまま捨てられるように準備しておくと、気軽に掃除ができるようになりますね。そんな工夫を紹介していきます。

ガスレンジ掃除の基本|汚れの性質と必要な準備

掃除をする前に、どんな汚れが付いているのか、そしてどんな準備が必要かを押さえましょう。汚れの性質と基本ルールを理解しておくと、無駄なく効率よく進められますよ。

油汚れ・焦げ付きの原因と落ちにくさ

ガスレンジにこびりつく汚れの正体は、主に油と焦げです。炒めものや揚げものをすると、どうしても油が飛びますよね。その油が空気に触れて酸化すると、ねっとりとしたベタつき汚れに変わります。

さらに、この油が高温の火にさらされることで、焦げとして焼き付いてしまうのです。見た目には分かりにくくても、長く放置するとどんどん固まり、水拭きではびくともしなくなることも…。

こうした汚れには、アルカリ性の重曹が有効です。また、市販の洗剤に含まれる界面活性剤も、酸化した油を浮かせる力がありますよ。

火が付いてるガスレンジ
(c)Adobe Stock

掃除前に確認したいポイントと注意事項

掃除は始める前の準備で、仕上がりが大きく変わります。まずは、掃除の前に、火を消し、ガスの元栓を閉めましょう。調理直後はレンジが熱を持っているため、やけどの心配もあります。

換気扇を回して空気の流れをつくっておくと、洗剤のニオイやガスの残りにも配慮できますよ。気になる人はマスクをつけてもいいでしょう。

掃除に使うスポンジやブラシにも注意が必要です。研磨力の強いものを使うと、レンジ表面に細かい傷が残るおそれがあります。

事前に「どこを、どの道具で、どう洗うか」を決めておくと、作業がぐっとスムーズになりますよ。

汚れの原因を理解し、準備と安全対策を整えることで効率アップ!

身近なアイテムで落とす方法|重曹・クエン酸・市販洗剤の使い分け

汚れの種類に応じて使うアイテムを変えると、効果は大きく変わります。重曹やクエン酸の特徴と市販洗剤の活用法を把握し、手軽にきれいに仕上げましょう。

重曹で油汚れやこびりつきを柔らかくする

重曹は、ガスレンジ掃除のなかでも登場頻度の高い定番アイテムです。弱アルカリ性の性質が、酸化した油汚れや焦げつきに働きかけて、こびりついた汚れをゆるめてくれます。

水で溶いた「重曹水」はスプレーで使いやすく、広範囲の汚れに便利です。しつこいこびりつきには、少量の水で練って作る「重曹ペースト」が効果的。五徳やトッププレートに塗って数分置くと、汚れが浮いて落としやすくなります。

自然由来で肌への刺激が少なく、素材も傷めにくいため、扱いやすさの面でも安心感がありますね。

クエン酸で水垢や白い跡をきれいにする

ガスレンジのまわりには、水はねによる白っぽい跡が残ることが多いでしょう。この正体は、水道水に含まれるミネラル分による「水垢」。乾いて固まると、スポンジでこすってもなかなか取れません。

こうした汚れには、酸性のクエン酸が向いています。クエン酸水をスプレーボトルに入れて吹きかけ、少し置いてからやわらかい布で拭き取ると、曇りやくすみが落ちて本来のツヤが戻ってきます。

ガラスやステンレス部分の仕上げに使うと、見た目にも清潔感が出て、気持ちよくキッチンを使えるようになるでしょう。

市販洗剤を効果的に使うときの工夫

「とにかく時短で落としたい!」というときは、市販の専用洗剤が頼りになります。強力な成分で、こびりついた油汚れや焦げを一気に浮かせてくれるので、手間をかけずに済む場面も多いでしょう。

ただし、洗剤によっては刺激が強かったり、メラミンスポンジのように研磨作用があるものは、コーティング加工、光沢のある部分に使用すると、傷をつけたり、コーティングを剥がしたり、ツヤを失わせたりするリスクがあります。使う前には必ず表示を読み、対象素材や使用方法を確認しておくと安心です。

洗剤を長時間放置しないことや、すすぎ残しを防ぐための二度拭きなど、小さな工夫を積み重ねることで、トラブルが少なくなりますよ。

ゴム手ぶくろ 掃除
(c)Adobe Stock

重曹・クエン酸・洗剤を使い分けると汚れのタイプ別に効果的。

器具ごとに実践したい掃除法|五徳・グリル・レンジフード

器具ごとに汚れの特徴は異なるため、それぞれに適したやり方を選ぶことが大切です。無理なく実践できる掃除法を押さえて、清潔さを長く保ちましょう。

五徳のこびりつきを落とすつけ置き法

五徳は、火に最も近い場所ということもあり、焦げや油が複雑に絡みやすい部分です。洗っても落ちない焦げつきが残ると、気分も下がってしまいますよね…。

そんなときは、重曹を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けてみてください。時間をかけてふやかすことで、こびりつきがやわらぎ、無理に力を入れずとも落としやすくなります。スポンジでやさしくこするだけで、見違えるようにきれいになることもありますよ。

浸けておくだけなら、手間も少なく気軽に続けやすいでしょう。

グリルの受け皿や網の焦げ落とし

魚や肉を焼くときに使うグリルは、焦げや脂の汚れがつきやすく、放置するとニオイの原因にもなります。特に受け皿や網は、しつこい汚れが重なりやすい場所です。

ここでも活躍するのが、重曹や中性洗剤を溶かしたぬるま湯。大きめのバケツやシンクにぬるま湯を張り、受け皿や網をつけ置きしておくと、頑固な汚れがやわらかくなります。なお、つけ置きしたバケツに油汚れがついてその掃除も大変なので、ビニール袋の中に入れてつけ置きすると、片付けもラクです。

しっかりすすげば、臭い残りも軽減できます。お手入れが習慣になると、グリル調理も気軽に取り入れられますね。

トレイ
(c)Adobe Stock

レンジフードや換気扇の油対策

見落としがちですが、レンジフードや換気扇にも油汚れはしっかりたまっています。手をつけるのが面倒に感じる人も多いかもしれませんが、放置するとフィルター詰まりや異臭の原因にもつながります。

中性洗剤を薄めたぬるま湯にフィルターを浸けて、やさしく洗い流すと、油分がスッと落ちやすくなります。外せるパーツは分解して洗い、換気扇本体は布で拭き取るだけでも効果がありますよ。

月に一度など、気づいたタイミングで手をかけることで、キッチン全体の空気もすっきり保てるでしょう。

最後に

POINT

  • ガスの元栓を閉めて冷めてから作業するのが安全の基本。
  • 重曹は油・焦げ、クエン酸は水垢に効果的。
  • 五徳は重曹つけ置き、グリルはビニール袋つけ置きで手間削減。

ガスレンジ掃除は、毎日の軽い拭き取りと定期的な徹底掃除を組み合わせると続けやすくなります。重曹やクエン酸は安全で便利、市販洗剤は効率化に役立ちます。自分の家庭に合う方法を選び、無理なく習慣化することで清潔なキッチンを保てます。

TOP・アイキャッチ・吹き出し画像/(c) Adobe Stock

どうもとふみやさんのプロフィール写真

監修

堂本章弥(どうもと ふみや)

株式会社Atelier Box代表取締役。
リフォームやインテリアの提案を通して、お客様に豊かなライフスタイルを提供している。増改築相談員、インテリアデザイナー、空間ディスプレイデザイナー1級の資格を保有。趣味は建築物巡り。国内問わず毎年数回は旅行をし、旅先の建築物や町の雰囲気を満喫している。

構成・執筆/京都メディアライン

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