Summary
- 追い焚き配管には皮脂や石けんカスが残りやすい
- 放置すると雑菌が繁殖し、においや肌トラブルの原因に
- 市販の洗浄剤や重曹を使えば家庭でも掃除可能
Contents
「追い焚き=汚い」と聞くと、毎日使っているだけに気になります。配管の中は見えないからこそ、汚れや雑菌への不安を感じる人も少なくありません。
本記事では、追い焚き風呂がなぜ汚れやすいのか? そして、放置によって起こるリスク、家庭でできる掃除・予防法をリフォームやインテリアの提案を通して、豊かなライフスタイルを提供するアトリエボックスの堂本さんにお聞きしました。
市販の洗剤や身近なアイテムを使った方法を中心に、忙しい人でも無理なく取り入れられる工夫をまとめています。
追い焚きが「汚い」と言われるのはなぜ?
仕組みを知ると、見えない配管に溜まる汚れや菌の正体が見えてきます。掃除をする前に、何が問題なのかを理解することが大切です。
配管内にたまる汚れの正体とは?
追い焚き機能は、お湯を給湯器に戻して再加熱し、浴槽へ循環させる仕組みになっています。一見きれいに見えるお湯でも、入浴中に流れ出た皮脂や汗、髪の毛に付いた微細な汚れが、お湯と一緒に配管へ入り込んでいます。
その際に混ざった汚れが配管内にとどまりやすく、石けんカスや入浴剤の成分とともに少しずつこびりついていきます。掃除が行き届かないと、それらが層になって蓄積し、雑菌の温床になってしまうおそれがあるのです。
目に見えないからこそ意識しづらい部分ではありますが、使用のたびに汚れが残っていると考えると、気になってしまうのも無理はないでしょう。

衛生リスクと体への影響
「お湯がにごっている気がする」「なんとなく浴槽のにおいが気になる…」そんな小さな違和感の裏側で、雑菌が繁殖している可能性があります。配管内に残った汚れが追い焚き時に再びお湯に混ざることで、ぬめりや異臭、目に見えない細菌が増えてしまう場合もあるのです。
このような状態のお湯に長時間入っていると、肌荒れやかゆみを引き起こすことがあります。特に肌が敏感な人や小さなお子さん、高齢の家族がいるご家庭は要注意。
目に見えない場所の掃除はつい後回しになりがちですが、定期的に掃除をすることで、気持ちよく安心して入浴できる環境がつくれます。
配管に皮脂や石けんカスが残り雑菌の温床になる
掃除の仕方と頻度|自宅で無理なくできる方法
汚れの不安を減らすには、配管内を定期的に掃除することが効果的。専用洗剤や家にあるものでできる方法を紹介します。
市販の洗浄剤で手軽に掃除するには?
「なるべく手間をかけたくない」。そんなときには、追い焚き専用の洗浄剤を使う方法が便利。特に知られているのが「ジャバ」のような製品で、浴槽にお湯を張ってスイッチを入れるだけで、配管の奥まで一気に洗浄できるものです。
使うタイミングは、入浴後の残り湯がまだ温かいうちが理想。湯温が高いほど洗浄効果が出やすく、節水にもなります。月に一度を目安に取り入れれば、汚れの蓄積を抑えられるでしょう。
入浴のついでに掃除ができると思えば、面倒な印象も少し和らぐかもしれませんね。

重曹・オキシクリーンでナチュラル洗浄
市販の専用洗剤ではなく、自宅にあるもので掃除したいときは、重曹やオキシクリーンを使った方法もおすすめです。環境や肌へのやさしさを気にする人にとっても、取り入れやすい方法だといえるでしょう。
やり方は、40℃前後のぬるま湯に重曹を大さじ3〜5杯ほど溶かして浴槽に入れ、追い焚き運転を1サイクル回すだけ。そのあと1時間ほど置いてから再度追い焚きをすれば、汚れが浮き出やすくなります。
なお、オキシクリーンを使う場合は、泡立ちやにおいに注意しながら、使用量や換気にも気を配る必要があります。
市販洗剤や重曹で月1回の掃除を習慣化すると安心
最後に冷水を流して配管をすすぐ
入浴後に浴槽のお湯を抜いたあと、シャワーで1~2分間だけ冷水を流すと、配管内の熱と汚れを一緒に洗い流せます。ヌメリや臭いの予防に効果的です。
フィルターや循環金具のチェック
意外と忘れがちなのが浴槽内の循環口フィルター。ここを定期的に外して歯ブラシなどで洗うだけでも、雑菌の繁殖をかなり防げます。


