「ニンビン」ってご存知ですか?
ベトナム北部に位置する「ニンビン」は、首都ハノイから約100キロ(バスで約2時間)。「陸のハロン湾」と呼ばれる絶景が有名で、世界遺産に登録されたチャンアン複合景観をはじめ、自然と歴史をゆったりと楽しむことができる観光地です。特に、欧米人からの人気が高く、街を歩いていても、家族連れやグループ旅行、バックパックを背負った若者など、様々な年齢層の方が訪れていましたよ。

日本からの観光客は日帰りの方が大半、とのことですが、今回は私たちはニンビンに2泊して、見どころを徹底的に網羅。キングコングのロケ地巡りもできるリバークルーズ、約500段の階段を上って出会う絶景スポット(達成感が半端ない!)などなど、世界遺産登録後、どの観光地も整備されていて清潔だし、ハノイやホーチミンに比べて交通量も1/100くらい(いやもっと⁉)なので、元気が有り余っているお子さんとの旅に本当にうってつけ! ではさっそくレポートしていきます。
首都「ハノイ」へは、ベトナム航空で
成田→ハノイは、ベトナム航空で。今回はビジネスクラスを利用させていただきました。

機内に入ると、アオザイを着たCAさんがお出迎え。ベトナム航空のシンボルカラー、ブルーのアオザイが美しいですね。
フライト疲れ皆無の空の旅

フルフラットの座席、贅沢なコース料理、15.4インチの大画面モニターなど、ハノイまでのフライトは疲れとは無縁の快適空間。食前には、ベトナム航空オリジナルの「The Southern land」というカンパリベースのカクテルをいただきました。

成田を午前9時30分に発つ便だったので、機内ではランチのコースがサーブされました。私は洋食をセレクト。濃厚なマッシュルームのポタージュから始まり、サラダと前菜、そしてメインディッシュには「鶏モモ肉の香味揚げ 黒酢とガーリックライス」(ボリュームがすごい!)。食後にはチーズやデザートが「好きなものを好きなだけ」スタイルでサーブされたので、しっかりいただき、さらアイスクリームとコーヒーも。このコーヒーのアイスクリームがとっても美味でした~♡
機内食を食べながら、シーズン1から大ファンの『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』(シリーズ最終作)を鑑賞。大号泣しながら観ている間に、あっという間にハノイに到着。ベトナムは日本との時差-2時間なので、到着は現地時間で13時40分でした。
親子旅におすすめ! ニンビンの行くべき観光地
チャンアン複合景観
2014年にユネスコ世界遺産に登録された「チャンアン」は、ニンビンでは絶対に外せないスポット。石灰岩の奇岩が立ち並び、「陸のハロン湾」とも呼ばれています。ここでは、手漕ぎの船に乗って川下りをするツアーが大人気。緑豊かな景色に癒されながら、洞窟や鍾乳洞を巡ったり、野鳥を眺めたり、さらに歴史的な寺院も点在しているので、飽きることがありません。舟に乗って1分後には、「家族と一緒に再訪したい」と胸に誓うほど、スケール感の絶景旅に感激!


川の流れも穏やかなので、お子さん連れでも安心です。コースは3つあり、私たちは2番目のコースを体験しました。所要時間は約2時間。かなりゆったりとした川下りなので、日常のバタバタから解放されて心身ともにデトックス。洞窟や奇岩など、注目のスポットに近づくと、船頭さんが指差しで教えてくれます。
ちなみに、子供が飽きちゃうかな~とご心配な方は、船頭さんに相談すれば1時間とか、1時間半の短縮コースにアレンジもしてもらうことも可能らしいです。融通がきくところもありがたいですよね。
下船時には、船頭さんへのチップもお忘れなく(3万ドンくらいを目安に)。実はチャンアンで働く船頭さんは、普段は農業をしているのだとか。

『キングコング』のロケ場所が目の前に
川下りのクライマックス、『キングコング 髑髏島の巨神』のロケ地がこちら。なんと、セットがそのまま残されています。 事前に映画を観ておくとより一層感動が高まるはず(最悪、予告動画だけでも!)。

清潔さ、も子連れにはありがたポイント
冒頭にも書きましたが、世界遺産登録後、整備にかなり力を注いだそうで、エントランス付近にはスタバがあったり、キノコのようなバオバブの木のような日よけ兼映えスポットがあったりと、どこも広々としていて清潔。ちなみに、川の上でもスマホの電波はアリ、でした。 都市部から離れた観光地だと、ともすると…なこともあるのですが、ニンビンはその点もとっても安心なのです。

ハンムア
ニンビンを一望できるハンムアは、「ムア洞窟」という名でも有名です。洞窟の中を散策するのかな…?と思いきや、実はひたすら階段を上る岩山登りでした(笑)。コースは途中で左右に分かれ2種類。階段を見た瞬間「無理かも?」と思いましたが、「いつまで健脚でいられるかわからない」と自分に言い聞かせ、左右両方登頂してきました。階段一段一段が高く、運動不足な私にはかなりハードでしたが、頑張った先にこの絶景!


よりハードな左側のコースの山頂にあるドラゴンは、激混みかつ登ったらひとりで降りられる自信が皆無だったので、下から拝ませていただきました。

世界中からの観光客で溢れていたムア洞窟。行き交う人同士で声を掛け合ったりする、ちょっとした国際交流も楽しかったです。かなりハードな道のりでしたが、未就学のお子さんもチラホラいましたよ。
足元は、絶対にスニーカーで!
事前リサーチをした際に「500段の階段」「スニーカー必須」というブログ記事を読んでいたのもあり、スニーカー、手があくバッグ、ヨガ用のレギンス、という万全の服装で行きました。ビーサンやロングワンピースで来ている猛者もいましたが、階段とはいえ岩山だし、手すりもあったりなかったり、なので、最低でもスニーカー&手があくバッグを推奨。途中売店もありますが、水分は持参するほうが良いと思います。

洞窟の手前には大きな蓮池が。蓮の花は6~7月がの見ごろとのことですが、私たちが訪れた9月末でも少しだけ咲いていて、それはそれは美しい…! ウッドデッキの通路があり、写真を撮りながら歩くのも楽しいスポットです。洞窟を登った後は疲れ果ててヘロヘロになるので、登山前に訪れるのが良いと思います~。
ニンビンの宿泊は「EMERALDA RESORT TAM COC」

宿泊した「エメラルダ リゾート タムコック」は、ニンビンの観光地のひとつ、タムコック村に位置。航空写真で見ると、川の上に浮かんでいるような特別感のある立地も素敵です。
ホテルに一歩足を踏み入れると、瓦屋根や木の柱など、ベトナム北部の伝統的な建物が出迎えてくれます。

館内には、インフィニティプールやキッズ用のミニプール、バーやスパも併設。ホテルの周辺には、カフェやレストランが並ぶストリートがあるので、2~3泊して、1日は観光をせずにホテル&周辺でのんびり過ごすのも夢ですね。

広々とした客室にも、ベトナムらしいインテリアが随所に。個人的には、バスルームが、木製のバスタブや籠が置いてあり好きでした♡ もちろんWi-Fi完備です。ホテルの予約サイトで調べると、1泊朝食付きツインルームで1.5万円以下で宿泊可能。ホテルのお値段がどんどん高騰する中、めちゃくちゃお得じゃないですか⁉
ベトナム資本のホテルらしく、のどかで、余白たっぷり。さらにリゾート気分を味わえるエメラルダリゾートタムコックは、日本で忙しく過ごすワーママにとって、何にも代えがたい贅沢なゆとり時間をプレゼントしてくれます。
朝食レポート
そして、ホテルステイのお楽しみ、朝食ビュッフェ。ベトナムに来たからには食べたかったフォーは、目の前で作りたてを♡ ベトナム料理はもちろん、中華からペーストリー系まで、全世代が楽しめるラインナップでした。

個人的には、薄くて幅広のフォーのようなものに、パクチーやフライドオニオン、ナンプラーをかけて食べるお料理が大ヒット(写真右上)。ラザニアのようにひらひらとフォーが重なっていて、なんともいえないおいしさ。また食べたいです。ベトナムコーヒーとともに、ヨーグルトやフルーツもおいしくいただきました。
おまけ
ニンビン2日目。ランチ後にフリータイムが2時間あったので、ペディキュアをしに行ってきました。お店は、ホテルから近く評価がよさそうだった「Tam Coc Greenland」へ。ハノイやホーチミンなどに比べて物価が安いニンビン。ペディキュア+角質ケアで35万ドンでした(支払いは現金のみ)。

使用したネイルは、ローカル感満載のものでしたが、塗り方がとっても丁寧で満足な仕上がり。かかともつるつるになって最高でした。お店の方は英語が通じない様子でしたが、英語のメニューも用意されているし、身振り手振りで意思の疎通はどうにかなりました。
ネイル後は、まだ時間があったのでカフェへ。表通りにもたくさんお店がありましたが、「ここぞ」というお店を探したくなる編集者魂が沸き上がってしまい、小道までくまなくチェック。ホテル近くに、よさげなカフェを見つけ入店。ベトナムといえば、のココナッツコーヒーをオーダーしました。

カリカリのココナッツフレークがトッピングしてあって、想像以上に美味しかったです♡ カフェも開放的な雰囲気でおすすめ。支払いは現金のみでした。
ベトナムの旅は、まだまだ続きます! 次の記事をお楽しみに♡
協力/ベトナム航空


