Summary
- コンプライアンスとは「法令遵守」のこと。
- コンプライアンスは「守ること」、ガバナンスは「仕組みを整えること」。
- チームで共有できる環境づくりが信頼を守る鍵。
Contents
「コンプライアンス」という言葉を見聞きする機会は、最近増えてきたのではないでしょうか?
コンプライアンスは、企業や個人の信頼を守るためにとても重要なキーワード。ですが、「具体的な意味を聞かれると、意外とあいまい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、この記事では、コンプライアンスの意味や使い方、コンプライアンス違反のリスクなどを実例で解説します。
コンプライアンスの「意味」と「背景」
まずは、コンプライアンスの意味と背景を見ていきましょう。
コンプライアンスとは何か?
コンプライアンス(compliance)は、日本のビジネスシーンにおいては、「法令遵守」の意味で使われています。
「遵守」の対象とされる範囲は?
コンプライアンスの遵守の対象は、どこまでなのかも気になるポイントですよね。基本的には、法令だけでなく、社内規程や企業倫理、社会的な通念などまで広く含むのが現代の解釈です。つまり、法令に違反していなければ問題ないとは言い切れない時代ということですね。
企業の社会的責任(CSR)を果たすうえでも、コンプライアンスは不可欠な前提条件となっています。例えば、「部下の残業を暗黙のうちに強要しない」、「取引先との接待でセクハラなどの不適切な言動を避ける」など、日常の仕事の中にも、コンプライアンスが深く関わっていますよ。

なぜ今、コンプライアンスが重視されるのか?
「コンプライアンス」は、近年耳にする機会が増えた言葉ではないでしょうか? この背景には、自動車の欠陥隠し、食品偽装問題、データ改ざん、談合など、国民の安心・安全を脅かす不祥事のニュースが続いたことがあると言われていますよ。
こうした社会的問題が相次いだことで、「コンプライアンス」が重視されるようになりました。特に2006年以降、改正独占禁止法(談合を自主申告した企業への課徴金減免)や公益通報者保護法(内部通報者を守る仕組み)の施行など、さまざまな法整備が進んでいます。
コンプライアンスとは、法令遵守のこと。
ビジネスで正しく使えるようになる「コンプライアンス」の実例集
では実際に、日常業務ではどのような場面でコンプライアンスという言葉を使うと、自然なのでしょうか? 使い方の「型」を知っておくと、表現の幅が広がりますよ。
ビジネス文書での使用例
・例1:「今後はより一層、社員のコンプライアンス意識を向上してまいります」
・例2:「コンプライアンス上の観点から、あらためて確認をお願いします」
メールや会話で自然に取り入れるフレーズ例
・例1:「来月、コンプライアンス研修を全社員向けに実施します」
・例2:「それはコンプライアンス的に問題になる可能性が高いですね」
なお、会話の中では、「コンプラ」と略して表現することもありますよ。
混同されがちな「ガバナンス」との違いを理解する
コンプライアンスと関わりの深いものが、「ガバナンス」というキーワードです。「コンプライアンスとガバナンスの違いは?」という疑問の声も聞えてきそうですね。違いも簡単に見ていきましょう。
コンプライアンスとガバナンスの基本的な違い
コンプライアンスが「ルールを守ること」だとすれば、ガバナンス(Governance)は「そのルールがきちんと機能して、健全に運営ができる仕組み」です。例えば、内部通報制度やチェック体制の整備は、ガバナンスの領域に当たるといえるでしょう。
明日からできる「コンプライアンス意識」の高め方
「コンプライアンス意識が大切なのはわかったけれど、具体的にどう考えるといいの?」とお悩みの人もいらっしゃるのではないでしょうか? ここからは、コンプライアンス意識の持ち方のポイントを、実際のケースをもとに見ていきましょう。
日常業務の中で起きがちな判断ミスの例
実は、コンプライアンス違反は、大きな悪意があるケースだけでなく、「ちょっとした判断の甘さやミス」から始まることも少なくありません。
あるIT企業で働くMさん(40代女性)は、転職先で前職の顧客情報を利用してしまい、コンプライアンス違反として問題化しました。「経験や人脈を生かしているだけという認識だった」とMさんは語ります。ですが、これは現代では、コンプライアンス違反とみなされるリスクが非常に高い行為であるといえるでしょう。
この一件で、Mさんは転職早々に「この人は個人情報や機密情報の扱いが不安」と警戒される事態に。結果的に、職場での信頼を大きく損ねる結果となってしまいました。
「このくらいなら大丈夫だろう」という意識は、コンプライアンス上の問題の引き金になりがちですので、気を付けたいポイントですね。



