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2025.11.24

ビジネスでの使い方がよくわかる「コンプライアンス」の正しい実例と理解【社労士監修】

「リスク回避」と「信頼形成」の観点で考える

コンプライアンスを「守らされるルール」として受け取ると、どうしても窮屈さが先に立つかもしれません。しかし実際には、自分のキャリアとチームの信頼を守るための、戦略的なふるまいと捉えるほうが現実的ではないでしょうか?

企業活動においてコンプライアンス違反が最も深刻なのは、組織全体や利益関係者を広く巻き込む「負の連鎖」を引き起こす点にあります。例えば、IT企業のMさんのように、「このくらいなら許されるだろう」という思い込みが、コンプライアンス上の問題を生み、それが信用喪失につながるケースは少なくありません。

また、コンプライアンス違反をした個人の責任では完結しないという点も重要なポイントです。たった一人のコンプライアンス違反が、企業全体の信頼度やブランドを傷つけてしまう可能性が高いという点も、おさえておきましょう。

「この行動には、どんなリスクがあるか?」や、「信頼を傷つけてしまう行為ではないか?」という観点で吟味してから行動する習慣をつけることがおすすめです。

チームで共有したい「自律的遵守」の姿勢

健全な組織では、管理職自身が誠実な態度を示し、疑問点を気軽に共有できる風土がつくられています。

また、単にルールを押しつけるのではなく、「なぜコンプライアンスが重要なのか」や、「コンプライアンス違反は、どんな事態につながってしまうのか」など、チーム全体で共通認識をつくっておくことが大切。

話し合い
(C)AdobeStock

もし大規模な研修が難しい場合でも、チームのミーティングなどで、コンプライアンスについて話す機会をつくることもいい手でしょう。また、「コンプライアンス的にどうかな?」と判断に迷ったときは、安心して相談できるような空気感にしておくことも大切です。

そのためには、管理職が「ちょっとしたことでも不安があれば相談してね」と伝えておくことや、相談したことで不利益にならないような仕組みをつくっておくことも重要でしょう。

最後に

POINT

  • コンプライアンス=法令遵守+倫理・社会規範の遵守。
  • 違反は個人ではなく企業全体の信用を失うリスクにつながる。
  • 「ガバナンス」は体制整備、「コンプライアンス」は行動の指針。

コンプライアンスは、企業のためだけでなく、あなた自身のキャリアと信頼を守るためにも重要なキーワードです。変化の大きい現代では、日々多くの判断を求められることも多いでしょう。そんな時こそ、コンプライアンスという観点で考えると、判断がしやすくなることも。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所

ライター所属:京都メディアライン

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