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WOMENその後の女妻母たちアフターストーリー

2019.02.11

『半年間悩んだ末に会社を退社、今はパラレルワーカーとして奮闘中です』女・妻・母〜働く女性の心のドラマ〜【松永 佐和子さん・前編】

人生は常に分岐点の連続。たとえばなにかひとつ扉を開けたとしても、そこは決してゴールではなく、また新たなフェーズでの山あり谷ありが待っているもの。本誌連載に登場した働く女性たちの“その後の人生の物語”に迫ります。

Text:
谷畑まゆみ
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松永さんがDomaniの「働くいい女」連載に登場したのは今から約3年前。当時はご主人の仕事の関係で地方移住が決まっていた中で求職活動を行い、今治・東京間でのリモートワークを前提に人材紹介会社への入社を実現。キャリアアドバイザーとしての仕事に手応えを感じ始めたタイミングでした。そんな彼女の現在の仕事のスタンスはフリーランスのパラレルワーカー。会社員時代とは異なるペースで、自身の人生も模索しながら、女性のキャリア支援に力を注ぐ日々を直撃しました。

Vol.4【妻】松永 佐和子さん・33歳

ウーマンライフプロデューサー、キャリアカウンセラー、ブランディングマネージャー

●「人生や生活面における変化」ベスト3
1:会社を退職してフリーランスになったこと
2:地方でのリモートワーク生活を終えて東京に戻ったこと
3:夫が起業したこと
●現在の仕事内容
働く女性に向けたセミナーやイベントの開催、採用コンサルティング、PRやブランドコンサルティングなど。
●1日のスケジュールの変化
週2日は業務委託を受けた企業に出社。それ以外は仕事に合わせて予定を組む。
●今、自分を自分でほめたいこと、叱りたいこと
・ほめたいこと:なんでも白黒かたをつけようとせずに“グレーな状態でいる”ことができるようになった。
・叱りたいこと:ずっと仕事モードになりがちな部分に気をつけたい

“無理してバリバリ働く意味って何だろう”と思ったら、心と体がついていけなくなった

ーー3年前の取材では、ファッションブランドプレスからキャリアアドバイザーへの転身、“地方でのリモートワークを前提に入社交渉をした”という、チャレンジングな転職エピソードが印象的でした。

新卒入社した外資系ラグジュアリーブランドで働くうちに、“よりいっそう人の人生に深く関わりたい”という想いがめばえて人材紹介会社への転職を思いたったんです。いざ転職してみたら、自分が描いていた理想と現実のギャップに直面して、一度はアパレル広報の世界に逆戻り。でもどうしてもやっぱりキャリアアドバイザーの仕事をやりたいと思い直した末の、力ワザな転職でした(苦笑)。入社後はなんとしてもリモートワークを成功させたい一心でどうにか結果を出すことができ、東京本社のスタッフとも試行錯誤の末にいい関係性を築けたので、頑張ってトライしてみてよかったなと思っています。

ーーそれなのに、会社を辞めてしまったのはなぜですか?

リモートワークを始めて半年ほどで、やはり今度も夫の仕事の関係でふたりで東京に戻ることになったんですね。社内ではチームリーダーに昇格して、キャリアアドバイザーや人事、PRなどの自分の業務以外に、チームビルドやマネジメントも担うほか、会社の売り上げを伸ばすための新規事業開発にも携るなど、担当領域がグッと広がったんです。

当初は仕事がますます楽しくなって、大きなやりがいを感じていたんです。でも徐々にオーバーワークな日が続くようになり、体調を崩して会社を休みがちになってしまったんですね。20代は外資やアパレル業界でバリバリ働いてきたので、その疲れも出たのだと思います。でも毎日充実していたから、最初は体調が悪いことにも気づいていなかったんですよ。

でも、いよいよ本当に体がつらくなってきたときに、ふと、会社と自分の方針が合わなくなってきていることにも気がつきまして…。“無理をしてまで働く意味って、いったい何なんだろう”と思ったら、心も体も一気についていけなくなってしまったんです。休職を願い出ると会社も理解ある柔軟な対応をしてくれました。でも復職したらたぶん、また同じことの繰り返しになるんじゃないかと…。半年ほど悩んだ末に、思いきって退職を決めました。そしてすぐに次の仕事を探さないで、2〜3か月間ほど充電期間を置いたんです。

ーー一度、立ち止まってみたんですね。

はい。“ここはきちんと休んでおこう”と。私はもともと完璧主義なところがあるので仕事と家事はちゃんと両立させたいタイプだったんですよ。そこを夫と相談して、充電期間中は家事を軽減してゆったりと体を休めたり、母とふたり旅をしたり、夫と海外に行ったりしました。家族がいちばん気を使わないし、やっぱり私にとって何よりも大切なので。

会社を辞めようと思った理由の中には家族を大切にしたい気持ちもありました。妻として夫の事業を支えたかったし、実家でみんなと過ごす時間も増やしたかった。次の一歩を踏み出す前にきちんと“自分を取り戻す時間”をつくったことは、今思うととてもいい判断だったと思っています。

松永さんとご主人の夢は“社会貢献につながる活動をする”こと。毎日のように未来のビジョンを語り合っているそう。

次回>>仕事のこと。フリーランスのこと。

インタビュー掲載号:2016年Domani4月号「働くいい女」
撮影時スタッフ:撮影/真板由起(NOSTY)ヘア&メーク/菊地かずみ(P-cott) 

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。

 

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