Q:実は私、影で「お局」って呼ばれているみたい…
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:言いすぎず、「9聞いて、1アドバイス」がちょうどいい
「お局さま」って言われてるとショックですよね。後輩のことを思ってやっているのに…。企業で働く上で、悪気がなくてもお局臭が出てしまうと、なんとなく嫌われてしまうもの。その点は私もすごく気を付けていますが…。
仕事の実務上で、いくつか気をつけておくべきことがあります。「年齢(私の方が長くやっている)」とか、「タイトル(私の方が役職、上なんだから)」、そういうポジションパワーで人に指示を出しても、その場は動いても、心から納得して動いていないものです。
さらに具体的にその方法をあげてみると、
1:仕事のゴールだけ伝え、やり方は本人に任せる、プロセスの口出しまではしない。
2:聞き上手になる。たとえ心の中で「はー、ほんと何甘いこと言ってるのー」って思っても、「そうかー、なるほどねー! 結構大変だよね」って聞き流します。9聞いて、1アドバイス、という感じでしょうか。若い子は若い子なりに悩んでいるので、その気持ちを全部吐き出せるような存在になるって大事だと思います。
3:自分の失敗談を話す。後輩たちから見て「仕事できるな」と思っても、「怖い」と思われてしまったら、些細なことも相談できなくなります。だからスキを見せるんです。「大丈夫! 私も20代のころはこういう失敗たくさんしてきてるから!」って。そんな風に話すと、だいたいみんな、心を開いて相談をしてきてくれるようになります。
アラフォー以降は、「あれも出来る、これも出来る」と足し算で見せるより「ここはできるよー、でもここは苦手な部分もあるからなー」って笑いながら引き算で魅せられる方が魅力的な気がします。
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
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