【目次】
Q.仕事に打ち込んだ30代を経て、気づいたら40代、ひとりきり。アラフォーの婚活、どうすれば成功すると思いますか?
30代のほとんどを仕事に費やし、ふと見渡すとひとりものは私だけ。焦って婚活を始めようにもまわりはすでに既婚者だらけで、「人生詰んだ」と途方にくれています。(41歳・メーカー・独身)
A.仕事で培った「強さ」と「プライド」、ちょっとだけセーブしてみてもいいのかも
編集部:ご結婚おめでとうございます!
登坂さん:ありがとうございます~(写真のはにかみ顔で)。
編集部:今回はアラフォーの婚活についてのお悩みです。婚活ネタは独身アラフォー女性では飲み会の鉄板ですが、特に「出会いがない」ことが話題になります。
登坂さん:これ、どうお答えしようかなと思ってたんですよ。これまで仕事一筋でやってこられたんでしょう? 婚活を成功させるには、プライベートに時間を割かなきゃならないですよね。「出会いが全然なくて~」と言いながら相変わらず仕事ばっかりしてるんじゃ、成功の秘訣はないと思いますね(笑)。本当に出会いが欲しいんだったら…。お見合いとか、趣味の集まりをつくって顔出すとか、好きなスポーツを見つけて観戦に行ってみるとか…死ぬ気で情報集めると突破口があるのかも。なんにせよ、今まで仕事に向けていた情熱をいかにプライベートに振り分けられるかがキモなのでは。
編集部:死ぬ気でやれ、と(苦笑)。出会いの問題ももちろんですけど、アラフォーになると結婚相手の選び方もわからなくなってくるんですよ。そこそこ彼氏もいたし、ひと通りの経験を積んできているはず。そんな女性が「人生のパートナー」を見つけるためにはどうすればいいでしょうか。
登坂さん:僕に聞いても参考になりませんよ、一回失敗してますし(笑)。…そうだなあ、Domani世代の女性は僕の少し下の世代ですけど、「強い」というイメージ。NHKのとき、強烈なエピソードがあって…。後輩アナウンサーが「登坂さん、私このシーンでかっこいいセリフいいたいんですけど」って言うから、「へえ、考えてみれば?」と返したら「いや、教えてください」って。それで僕が一生懸命考えて「こういうのは?」「ちょっと違う」「もうひとひねり」「それだ!」とか延々(笑)。それをほんとに放送で言うからびっくりして(苦笑)。まあ、この女性はちょっと強すぎですけど。なかなかしたたかというか、仕事するうえではそれはすごくいいことなんですけどね。
編集部:確かに、強い女性が多いかもしれません。「仕事も人生も頑張ってきた!」というプライドもあるでしょうし。
登坂さん:そのプライドをいったんどこまで弱められるか。実は僕の妻も、婚活に失敗しまくって諦めかけたときに僕に会ったそうなんです。お見合いで断られすぎて「私の魅力がわからないんだわ」って開き直ってましたから(笑)。そういう僕も、離婚をして「ひとりでもいいや」と思っているときに再会したこともあって、お互いなんの飾りもなく本音ベースで話をしていたら「割といい感じかもね」っておつきあいすることになったんですよ。それこそ、プライドが一度壊されていたから、自然体で話せたんでしょうね。年齢的にいろいろ体験してきているからこそ、「肩の力を抜いて等身大でいられる」人を見つけるのが、いいパートナーを見つける秘訣なのかもしれません。
仕事がバリバリできるアラフォーの女性ってすごく賢くて、魅力的なんですよ。そこらの男性よりもずっと優秀だし、僕自身もたくさん助けられましたしね。それに対してプライドをもつことはとても素敵なことだと思うんです。でも、その強さを全面に出しすぎちゃうと、男性がビビるというか(笑)。ちょっとだけその強さをセーブして、転がすくらいの余裕をもつ。アラフォーからは「したたか」より「しなやか」な女性を意識してみれば、きっといい男性に出会えると思いますよ。
撮影/黒石あみ 取材・文/佐々木 恵(スタッフ・オン)
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フリーアナウンサー
登坂淳一
1971年生まれ。NHK入局後、和歌山放送局を経て2003年に東京放送局へ異動。「おはよう日本」や正午のニュースなどを担当した。2018年にNHKを退局後は、フリーアナウンサーとしてTOKYO MX「TOKYO LOVE SPORTS」、BSフジ「BSフジニュース」などを担当するほか、バラエティ番組でも活躍中。