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LIFESTYLE 私の生き方

2019.06.24

息子がかわいいと思えなくて、悩んだこともありました【ワーママの転職/白鳥さんの場合・後編】

 

転職のスタイルは十人十様。成功ポイントも人それぞれ。白鳥さんの後編は、異業種への転職を成功させたノウハウを明かします。

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

夫の心配もネガティブ要素も乗り越えて転職に成功

●PROFILE
白鳥 舞さん・32歳・神奈川県横浜市在住
人材関連会社勤務
4歳の男児の母

○前編:「職場のお荷物」から「ニッポンの働き方を変える!」に方向転換

転職活動は、楽しかった!

「人材に関わる仕事」「柔軟な働き方が当たり前にできるところ」を中心に転職先をピックアップし、企業研究を始めました。

一方で夫は、私の転職に首をひねっていました。「安定した会社で築き上げてきたポジションを自ら捨て、しかも全く未知環境に飛び込むなんて」と。

そこで私は、転職が私自身だけでなく「家族にとって」メリットがあることを伝えました。勤務地が近くなり働く環境が変われば、朝ごはんを家族みんなで食べられること。何かあったとき、今よりもすぐに帰宅できること。子どもが小1になる年に、気持ちにもゆとりをもって向き合えること。この先、ずっとダブルインカムで働き続けられること…。

当初は「腑に落ちない」と言っていた夫も納得し、最終的には「応援したい」と言ってくれました。

それからは、行きたい会社を絞って面接の準備に集中しました。企業の求めていることを書き出し、それに対して自分のこれまでやってきたことがどう生かせるか、徹底的に考えたのです。ネガティブだった要因――ワーママであることや時短勤務であることなど――も、どう乗り越えてきたか、どんなスキルにつながったか。これが明確に言えれば、ポジティブで大きな強みになります。私の場合、時短になったときに大きな仕事をもって壁にぶつかって苦しんだけれど、効率化や工夫をして乗り越えたことは、強みとして言えるわけです。

また、これまでのマーケティングの仕事とこれからの人材の仕事は異なるけれど、本質的に共通する点を探して、自分なりに伝えたりもしました。

悩んでいた期間は長かったけれど、いざ転職活動を始めてみれば、1ヶ月程度のスピード転職。もう一度自分を見つめることもできて、思い返してみれば、楽しかった! 今の会社で働きたいと確信したのは、10年後も20年後もここでなら働いていられる。そんな未来が見えたからでした。

仕事も育児も「やるべきこと」だけ残していく

転職した人材会社は、ママ社員が多くフレックス勤務は普通のこと。それぞれがそれぞれの働き方をしています。そのため、ひとりが休んでも代理の人が対応できるよう、ペアやチームで常に情報共有をしておくのが特徴です。

そして思った以上に、日々新しい事業が生まれたり、それにともなって組織も変化したり。こうした流動性に慣れたことで、「10年後も20年後も働いていられる」という思いは、さらに強くなっています。

転職活動のとき、自分の「やるべきこと」を見つめ直した経験は、仕事でも家事でも役立ちました。たとえば、仕事の中では苦手な事務作業を、得意な人と交換してもらったりもします。そして家では料理が得意な夫と家事の分担を。自分の時間をもつために、家事代行やベビーシッターも使います。洗濯や掃除をアウトソースすることには、初めは抵抗がありましたが、気持ちよくお金を使うところは使って、そのぶん私は稼ぐ! と切り分けができれば、気持ちもスッキリします。

仕事も家事も、「とりあえずやる」「なんとなくやる」をなくすと、本当に大事なものだけが残るのです。

▲「新しい仕事頑張ってね」と、転職のお祝いに夫が作ってくれた夕食。

その結果、子どもに愛情を注ぐこともできるとわかりました。自分の仕事でいっぱいいっぱいだったときは、子どものことをかわいいと思えずに、悩んだこともありました。それを解消するためには、やっぱり自分に余裕をもつこと。それがいちばんだと思います。

そして今。以前よく息子が言っていた「ママ疲れてる?」は、いつの間にか聞かなくなりました。そして、息子が描くママの絵は、以前にも増してニコニコ顔に。それを見るのが、私の何よりの楽しみです。

▲副業としても、講演やカウンセリングなどで働く女性を応援。「ワーママから日本の働き方を変える!」が自分の新たなテーマ。

●ワーママ転職成功の法則
1、自分のなりたい姿を明確にする
2、家族の理解と協力を得る
3、過去のスキルは多角的に見てアピールポイントに

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売されます! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。

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