ホストファミリー歴10年超の我が家が感じたこと。国も文化も様々な留学生の食事編
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1.日々の食事が和食中心だと躊躇する留学生も
世界を圧巻する日本食ブーム。受け入れを始める当初は、「日本へ来る外国人は日本食への関心が高いはず!」との思い込みがありました。また、健康的な食生活を支える栄養バランスという面でも、ぜひ滞在中は和食中心で過ごしてもらおうと意気込んでいました。
ところが実際は、日本の伝統的なだしで素材の旨みを引き出す類の食事は海外の方にな何か物足りないようで、あまり食事が進んでいませんでした。そんな最中、たまたま帰宅が遅くなった日に宅配ピザを注文したら、なんと満面の笑顔で頬張り、ここのピザは最高だと大絶賛!
その一件で、「確かに私だってイタリアンが好きでも、毎晩主食がパスタで、サラダにバルサミコ酢がかかっていたら辛いだろうな…」と気付き、改めてどういった食事を望んでいるのかを相談し、その後のメニューを見直しました。
ご家庭の方針で、肉や野菜を素材の味を活かし少量の塩を振る程度にして育ったという留学生もいたので、アメリカ人は○○が好き!という思い込みで行動せず、やはりヒアリングが必要です。
2:留学生に評価が高かったお好み焼きとお弁当
関西人や広島の方のソウルフードであるお好み焼きは、これまでいらっしゃった留学生に人気が高かった食事のひとつです。
出来上がりまでの工程を、目だけではなく音や香りで楽しんでから食事に至るというエンターテイメント性も手伝ってか、「友達や家族が日本に来たらぜひお好み焼きレストランへへ行きたい!」と言われることもしばしばです。味も複雑すぎず、入っている具もシンプル、ソースも好みで調整できること等がポイントでしょうか。
昔、留学生から、日本で流行っているデコ弁というものを作ってみたいとのリクエストを頂き、トライしたことがあります。そういった情報が世界に拡散しているということに時代を感じつつ、留学生とともに四苦八苦。(私もそのときが初めてでした。)出来上がったデコ弁を大喜びしてくれたときは、ホストファミリー冥利に尽きる思いでした。留学生自身が参加する事にも意味があったのだと思います。
3:朝食はセルフサービスで対応してくれる留学生も多い
共働き家庭にとっての朝は、(眠気と)時間との戦いです。更に留学生の食事の準備なんて…と思ってしまいそうですが、我が家へ来た留学生はほぼご自身で準備をしてくださいました。
その日の気分で食事を選べるように、最近は下記2つのものを常備しています。
・フルーツグラノーラ
・パン(食パン、イングリッシュマフィン)
朝からスクランブルエッグやベーコン・ハム、サラダなど、しっかり食事をしたいという留学生はあまりいらっしゃらず、「ぎりぎりまで寝て、多少何か口に入れて学校へ行く」ぐらいの方が多い印象でした。
Domanist
土谷真澄
金融機関にてフルタイムで働くかたわら、自宅でボルダリングジムを運営。子どもの教育への関心が高く、情報収集に努める日々。観葉植物が好きで、特にコウモリランを偏愛している。
IG:https://www.instagram.com/masumitsuchitani/