Q:家事を一切手伝わない夫にイライラ。いい解決方法は?
答える人/堀 知佐子(管理栄養士 アンチエイジング料理スペシャリスト、(株)菊の井常務)
A:ストレスをためるより、「あきらめる」「褒める」作戦で!
本当にイライラしますね。私もそんなことがたびたびあり、子どもに八つ当たりしたりして、かわいそうな思いをさせてしまったことがありました。
本人の性格にもよりますが、男性にも家事の内容で向き、不向きがあります。「掃除が嫌いではないタイプ」は比較的家事全般何でもする傾向があります。これに対して、「何もしないけど料理は嫌いではないタイプ」。私の知る限りではこんな風に2つに分かれます。
「掃除が嫌いではないタイプ」であれば、比較的誘導しやすいのですが、後者の「何もしないけど料理は嫌いではない」場合は、かなり面倒です。我が家も後者のタイプでしたから、縦のものも横にしない、片付けるという言語がない。靴下は散乱するのでいつも片方しか見つからない。…という散々なことでした。
うまく誘導しようと頑張ったのですが、本人が家事の大事さやきれいな環境で生活したいと思わない限り難しい。一度は私が家の掃除を放棄するという荒療治をしたのですが治る(手伝う)わけもなく、こちらの心が壊れました。料理は作るけど片づけないので、結局後始末で不愉快になることの繰り返しでした。
そんな経験を経て、私の場合は家事をしてもらおうという気持ちのエネルギーをそこに向けず、自分で早くきれいにした方がよっぽど「楽」と気づきました。突然あなたが口うるさくなくなったら、逆に何か気づいてくれるかもしれませんよ。そして、もし自発的に何かしてくれたら、褒めるようにして。褒める作戦は効果を発揮するときもあるので、“もしかしたら”片付けようという気を起こしてくれるかもしれません。あくまでも、“もしかしたら”ですけれど(笑)。
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管理栄養士 アンチエイジング料理スペシャリスト、(株)菊の井常務
堀 知佐子(ほり ちさこ)
京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。08年アンチエイジングをコンセプトとしたレストラン理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」を開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。新渡戸文化大学客員教授。
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