Q:ストレス食いで10キロ増加。どうやって戻す?
答える人/堀 知佐子(管理栄養士 アンチエイジング料理スペシャリスト、(株)菊の井常務)
A:出来合いの惣菜やドレッシングをやめましょう
10㎏はかなりの増加ですね。40代以降の大人ならなおさら戻すのは大変です。運動による体重減少は難しいので、まず食事を見直すことが近道です。イメージとしては、朝に1日の食事の約半分をとり、ランチで40%、寝る4時間前までに残りの10%をとることを目指してください。
毎日水は2リットル、グレープフルーツ(血糖値の上昇を緩やかにする。食欲を抑制する)を毎日1/2個摂取を目指して。ご飯・パン・パスタはもちろん甘いケーキやおせんべい、クッキーなども、ダイエット中は禁止です。根菜類にも糖質は含まれますが、食物繊維が豊富なので便秘を防ぐ意味でOKです。肉や魚も食べて構いません。
しかし、焼き肉や煮魚はたれや調味料に大量の糖分が入っていますから控えて。塩・胡椒で食べるステーキやお刺身がおすすめです。出来合いの総菜もNG。調味料の中に果糖が多く使われている場合があります。100%のジュースも健康に良さそうですが、糖分が多いので控えたいところ。サラダもドレッシングを大量にかけるのは要注意(ドレッシングも糖分が入っています)。太る原因は糖分の過剰摂取です。すべてとは言いませんが、上手に排除してください。
お酒も太る原因につながります。ジョッキ1杯の生ビールにはおよそ20gの糖分が入っています。また、生クリームたっぷりのケーキより、どら焼きのほうが糖分が多く太りやすいことがわかっています。食べ物のイメージだけで判断せず、上でご紹介したように糖分に関する正しい知識をもって、のぞんでください。
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管理栄養士 アンチエイジング料理スペシャリスト、(株)菊の井常務
堀 知佐子(ほり ちさこ)
京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。08年アンチエイジングをコンセプトとしたレストラン理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」を開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。新渡戸文化大学客員教授。
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