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LIFESTYLE 夫婦

2019.12.18

芸能人の高齢出産ニュースも嫌。レスで出来ないモヤモヤを抱えて…【ふたりめ、どうする? vol.3 マキさんの場合】

 

ひとりめが生まれたことで夫婦関係が大きく変化して、セックスレスに陥る夫婦は珍しくありません。ワーキングマザーの場合、仕事との両立に精一杯で、セックスする余力がない=ふたりめに行き着かないという人も。そんな典型的なケースを地で行くマキさんが後悔していることとは…?

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長男は狙って1回目で妊娠

「ひとりめを妊娠してから、すっかりレスになってしまって…」と話すのは、広告代理店で働くマキさん、40歳。自身はふたり姉妹だったこともあり、あまり深く考えることもなく「ふたり欲しいな」と思っていたとか。

「7年前、同じ年の夫と新婚旅行から帰ってきて、『できてもいいかな。そろそろ排卵日だけど、避妊しないでしてみるか!』と思ったら、翌月の生理がさっそく遅れて妊娠が判明。『子どもって、意外と簡単にできるのかも?』と思ってしまったのが間違いの始まりでした」

もともと、それほどセックスに重きをおいていなかったマキさん夫婦。

「友達っぽい関係というか、セクシーな雰囲気がちょっと苦手で。それでも新婚当初は、週に1回くらいはしてましたかね。夜はお酒を飲むと夫が眠くなってしまうので、週末の朝、時間があるときにベッドでじゃれ合っているうちになんとなく…というのが定例でした。

でも妊娠がわかったとたんにつわりが始まって、私のほうがそれどころではない状態に。つわりが落ち着いたころには夫が『妊娠中はちょっと怖いな…なんかあったらイヤだし』というので自粛。今から思い返すと、当時からすでに、セックスについて話すのをお互いに避けているような気配はあったかもしれません」

きっかけは、育休中の夫婦別寝室

出産のひと月ほど前からマキさんは実家に帰り、里帰り出産。そのまま1か月検診まで終え、約2か月ぶりに自宅に戻った。

「育休に入る私と、毎日会社に行っている夫のライフスタイルを考えたら、夜中に彼を起こさないほうがいいんじゃないか、と。部屋の広さ的に、ダブルベッドを置いている寝室にベビーベッドを置くのが難しいこともあって、夫がダブルベッドにひとりで寝て、赤ちゃんと私は別室に布団を敷いて寝ることにしたんです。当時はごく自然な流れだと思っていたんですが、初動を間違えましたよね(苦笑)。

息子はよく寝る子で、実際はそれほど夜中に起こされることもなかったんですが、だからといって一緒の部屋で寝ようという話になることもありませんでした。確か産後半年くらいのとき、勇気を出して『そろそろセックスしても大丈夫なのでは…』と夫に伝えたこともあったのですが、『そうなんだ』と軽く流されてうっすら傷ついたのを覚えています」

どうしたらそんなムードになるのか、もはやわからない!

セックスレスになっていることに危機感を抱きつつも、職場復帰後はそれどころではない生活がスタート。

「保育園のお迎えは時短勤務をしていた私の役割だったので、帰宅して夕食を食べさせて、お風呂に入れて洗濯機を回して…息子を寝かしつけながら私も一緒に泥のように眠る毎日。週末はたまった掃除をしてつくり置きの料理を仕込んで…。息子が保育園からありとあらゆる感染症をもらってくるし、とにかく仕事に穴をあけまいと、気の休まる暇がありませんでした。

その間、家庭をどう回していくか、ということについては、夫も結構歩み寄ってくれた気がします。負担が私だけに偏らないように考えてくれたし、どんどん本格化していく仕事も応援してくれました。それでようやく、息子が3歳くらいになったときに 『ふたりめ、やっぱりほしいな…』と思う余裕が生まれたんですが…。妊娠以来、一度も夫から『しよう』みたいなことは言われていないし、そんなムードにもなったことがない。もう、どうやってセックスに持ち込めばいいかすっかりわからなくなっていました。

『私はもう女として見られていないんだな』とも思ったけれど、私自身が夫のことを“男”として見ていたかどうかといえば、それも微妙。夫も、セックスレスをどうしたらいいのか、わからなくなっていたのかもしれません」

「赤ちゃん、来るかな?」と夫は無邪気に言うけれど…

「このままじゃいけない!」と、再び勇気を出したのはマキさんのほうだったとか。

「もうね、色気も何もないんですけど、『ふたりめがほしい』と言うしかなかったです。しかも面と向かって切り出しづらくて、結局LINEで(苦笑)。そうしたら『そうだね』という返事が来て、『排卵日がそろそろだから、今週末に』などというやりとりになって。週末の夜、息子と一緒に寝落ちしないよう頑張って、ムクッと起きて夫の寝室に行ったんです。

……だいぶ久しぶりのセックスのことはあんまり覚えていません。でもとりあえず『できてよかった』とホッとしたような。あ、あと、息子のときと同じようにすぐにできると思っている夫は、『赤ちゃん来るかな』とうれしそうに言っていました」

誘うのは自分ばっかり? “ふたりめ熱”はすぐにフェイドアウト

でも、ひとりめのときと違って、簡単に妊娠することはなくて…。マキさん夫婦の間に習慣的なセックスが戻ってくることもなく、何もないまますぐに次の排卵日に。

「今ならわかるんですが、排卵日近くに1回セックスしたからって都合よく妊娠するわけないですよね。そもそも私、もともとわりと生理不順なんです。基礎体温は測っていたものの、排卵日の予測自体どの程度的確だったかもあやしかった。でも何か月かおきに同じことを繰り返して。生理が1週間くらい遅れて『妊娠したかも!』と思ったとたん、重い生理が来てガックリ…なんてこともありました。

それに、毎回私から『そろそろ…』と申告しなくちゃいけないのが苦痛で。『毎回、私からばっかり誘ってる』『私だけがセックスしたいみたいじゃないか』ってバカらしくなってきちゃったんですよ。それで、夫に何も言うことなく、そのままフェイドアウトしました。

1~2年経つとほとぼりが冷めてまた『ふたりめが…』なんて言えたりするんですけど、30代後半の1~2年って早いですよね。妊娠できる確率がどんどん下がっているのに、悠長にそんなことをしてきて、今に至ります。未使用の妊娠検査薬がまだ手元に残っていますが、もう使うことはないかな」

可能性がゼロじゃない40歳、絶賛モヤモヤ続行中

不妊治療をするという選択肢はなかった…?

「“ふたりめ不妊”でクリニックに通っている友達もいたし、一瞬頭をかすめたこともありましたが、仕事より治療を優先する覚悟がなかった。『そこまでして…』という気持ちもありました。

息子がひとりっ子になっていることについては、今は『それはそれでアリなんじゃない?』と思うようになりました。周囲にもひとりっ子家庭は少なくないですし。でも、なりゆき任せで、夫とちゃんと向き合って話してこなかったことは、悔やんでいます。結局いまだに寝室は、息子と私が同室で、夫がひとり。でもいつまでも息子と寝るわけにいかないでしょうから、近々夫と一緒に寝ることになるのか…。今さら、セックスは復活しないだろうな。“ふたりめ”のことだけではなくて、今後、どんな夫婦関係を築いていけばいのか、セックスレスは不安材料のひとつではあります。

どうでもいい話なんですが、最近、実家の母から『子ども用の椅子を処分していい?』と連絡があったんです。私の出産後、実家に息子を連れて行ったときに数年使っていたもので、姉の娘も使っていました。でも私がふたりめを生まないのなら、もう使う人がいないから、と。なんだかすごくイライラしちゃって。『うちはひとりっ子で大丈夫』と気持ちの折り合いがついていたはずなのに、『なんでそんなこと、今、聞くの? ふたりめを産むか産まないか、そんなことで決断を迫られるの?』と母親に八つ当たりしてしまいました。芸能人の高齢出産のニュースも聞くのはイヤですね。

いくつになったらこのモヤモヤは解消されるんでしょう? 閉経したらスッパリ割り切れる? まだしばらく、長いですね…(苦笑)」

取材・文/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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