Q:寒いと仕事も家事もやる気がダウン。なんとかしたい
答える人/樫出恒代(薬剤師・漢方ライフクリエーター)
A:おこもりしながらできる冬の楽しみを見つけて「元気」を補充
新しいことへの意欲が出にくかったり、家事や仕事を溜め込んでしまったり、実はその状態、とても自然の理にかなったことで、あなたが怠け者なわけではありません。東洋医学では冬の時期を「閉蔵(へいぞう)」と呼び、体が陽気(エネルギー)を外に出さず省エネに過ごすときをさします。動物でいうと冬眠期間のようなものですね。
この時期は、新しいことを始めるのには不向きで、大きな決断や仕事ほど春のスタートがおすすめです。また、エネルギーを溜め込むことから、冬はダイエットもうまくいきません。
それでも、毎日の家事や仕事はありますから、「頑張りすぎない」程度にやること。苦手な分野の仕事はいつもにもまして人に頼むとか、家事であれば溜め込む前にアウトソースする、などが賢い乗り切り方。さらに、日常のやる気をアップするには、「家の中でできること」で気持ちを満たしてみましょう。クリスマスカードや年賀状を書くのもいいし、好きな音楽を聴く、編み物や刺繍をするといった趣味も、あなたの「気」を満たすことにつながります。やる気が出ないときは、外に向かって発散することよりも、こうした「頑張らない」楽しみが、次の「やる気」につながります。
冬の間にエネルギーを温存したら、春から一気に新しいことに挑戦しましょう。季節の変化と上手につきあいながら、体と仕事をコントロールしていくのも、ワーキングママとして無理なく長く働くコツだと思います。
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薬剤師・漢方ライフクリエーター
樫出恒代(かしで ひさよ)
1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、漢方カウンセリングと、アロマテラピーを用いたオリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアをおこなっている。また、よりたくさんの方に漢方の良さを知ってもらうための活動として、Kaon漢方アカデミーを主催。東京・新潟などでセミナーも行なっている。共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館) ●漢方カウンセリングルームKaon
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