Q:仕事のイライラを長く引きずってしまいます
答える人/樫出恒代(薬剤師・漢方ライフクリエーター)
A:自分だけの「スッキリ」法を持ち歩きましょう
まずご相談者にアドバイスしたいのは、忙しい中で「いつ」「どんなとき」にイライラしやすいか、自分を客観的に見る時間をつくってほしいということです。
仕事の量が増えすぎているのか、失敗が重なってしまったのか、部下や同僚との人間関係に気を使いすぎているのか。「○○すぎる」状態に気づけば、まずはそれだけでも気が楽になるものです。そして、それを無理に解決しようとするよりは、自分の頭をすっきりさせる方法を身につけておくことをおすすめします。
たとえば、ミントやグレープフルーツ、ハッカなどのすっきり系アロマオイルを使ったり、ハーブをお茶に取り入れたり。紅茶やカフェオレなどにシナモンを入れるだけでも、いいでしょう。オフィスではアロマディフューザーなど使いにくい場合もあるので、ガーゼなどに精油を少量たらしてブラジャーの内側に入れておく、ハンカチに精油をつけてバッグに入れておくなどして、香りを活用してみてください。部下と接するとき、子どもをお迎えに行くとき、気分の切り替えに、こうした香りで深呼吸して、気持ちを切り替えるといいでしょう。
漢方ではイライラがたまった状態を「気滞(きたい)」といい、「気(エネルギー)が滞った状態」と判断します。これが進むと、むくみや肌荒れにもつながります。日常でできる「スッキリ法」があると、イライラを持ち越したり、家族にあたってしまうこともなくなるのではないでしょうか。
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薬剤師・漢方ライフクリエーター
樫出恒代(かしで ひさよ)
1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、漢方カウンセリングと、アロマテラピーを用いたオリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアをおこなっている。また、よりたくさんの方に漢方の良さを知ってもらうための活動として、Kaon漢方アカデミーを主催。東京・新潟などでセミナーも行なっている。共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館) ●漢方カウンセリングルームKaon
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