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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2020.01.22

国際結婚した元夫はアル中。共依存を乗り越えて離婚、そして再婚した話〜望さんの場合vol.1【バツイチわらしべ長者】

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。愛し合った夫と壮絶な別れを経験した、望さんの物語、第一回。

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最初のソウルメイトはアメリカ人

(取材データ)望さん(仮名)、45歳。30歳のときに留学中に出会ったアメリカ人男性と結婚。しかし、夫が酒浸りになり苦しい共依存関係が始まる。愛し合ったまま別れを選び、その後アラフォーになってから運命的に出会った一個上の男性と再婚し、現在は幸せな日々を送っている。

そもそもソウルメイトって何?

人生でソウルメイトと呼べる相手に出会ったことはありますか?

自分の体験を含め、今までたくさんの人を取材してきた中で、「このふたりは運命の相手同士なんだろうな」と思える相手に出会って結婚しているカップルって、実はそんなに多くはありません。

大抵の人は、適齢期にたまたま付き合っていた相手と結婚したり、そのときの流れで何となく結婚している。

だけどごく稀に、話を聞いているとお互いの人生の中でどうしても学ばなければならないことがあって、「必然的に」一緒になったんだなと感じるカップルが存在します。特徴としては、そのふたりがいて無理がなく、心から深く愛し合っていて、一緒にいることでたくさんの不思議な奇跡的な出来事が起こったりする。だけどそのふたりが添い遂げられるかというとそうでもなくて、別れるときには半身が千切れるような辛さと苦しみをお互いに味わっている。

―どちらがいいとか悪いとかではないのだけれど、この「ソウルメイト」に出会った感覚というのは、恐らく、出会ったことのない人にはわからない感覚なんじゃないかなという気がします。

今回お話を伺った望さんは、人生の中でそんな「ソウルメイト」と呼べるような相手にふたりも出会えた、幸運な女性。ちなみにソウルメイトというのは望さんが自分でそう言ったのではなく、聞いていて私が、「ああ、このふたりはソウルメイトだったんだな」と感じたということです。

しかも、彼女には高校時代から結婚願望がなく、その頃から「私は結婚しないし子供もいらないから!」と周りに宣言していたそう。

さかい:え、何でですか?  家庭環境が悪かったとか?

望さん:それが、自分でもわからないんですが、ずっとそう思ってたんですよね。2度目の結婚のときも。うちの両親はすごく仲良しだし、家庭環境もよかったのに。

そんな彼女がなぜ2度も結婚したのか。それには、必然と思えるような運命がありました。

(C) Shutterstock.com

好みのタイプは天皇陛下。なのに外国人を選んだわけ

ひとりめのソウルメイトである、アメリカ人の夫Aさんに出会ったのは21歳のとき。

望さん:L.A.に語学留学していたときに知り合いました。当時はお互いに別の恋人が居て、共通の友人の家で一緒に集まる仲間のひとりでした。そのときは、「ブロンドで青い目で、いかにもL.A.って感じのハンサムな人だな」としか思ってなかったんです。

ふたりの仲が急接近したのは、望さんが日本に帰国してから。

空手や漫画などの日本文化が大好きだったAさんが、交際していたアメリカ人の恋人と日本で暮らすことになり、最初の内はその彼女も一緒に仲良くしていたのですが、彼女がアメリカに帰ってから浮気したのが原因でふたりは破局。

観光ビザで滞在して居たAさんが空手の師匠の弟子に就いて、今度は「文化活動ビザ」を取得するために頼ったのが、望さんでした。

望さん:その頃は彼もまだ日本語がそんなに話せなかったので。最初は、いわゆる大人の関係というか、曖昧な関係を続けてたんですよね。彼は長野に住んでいて、私は東京。たまに会いに行って、長野の自然に癒されたりしていたんです。

そんな関係が続いたあと、付き合うことになり、彼も東京に。

望さん:私、理想の男性の外見が典型的な日本人なんです。だから、外国人である彼は、かっこいいけどタイプとは真逆。ほんとに人間性に惹かれて付き合った感じでした。外国人男性と付き合うと「外人好き」って言われがちなんだけど、それがいちばん腹が立つし、傷つきますますね(笑)。

さて、そこから、結婚願望のない望さんがなぜ国際結婚したのか。その話は次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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