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COVERカバーガール・小泉里子

2017.11.30

【カバーモデル就任・特別転載】小泉里子 35歳のポートレート Vol.1

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35歳で、まさにDomani世代ど真ん中。年齢的にも、キャリア的にも、日々いろんなことを考えさせられる時期でもあります。30代になってから、なぜかもやもやとしていた気持ちが最近晴れて、目の前が開けた感じがしています。リニューアルしたこの連載では、そんな私が今、考えていることを、あんまりかしこまらず、なるべくストレートな言葉で伝えていくことができたら、と思っています。

20代や30代前半では思わなかったけれど、最近は自分の中での決めごとが、なるべく少ないほうがいいなって思います。もちろん、基本的なルールとかざっくりしたスタイルとか、大枠のものはあったほうがいいけど、理想や目標のために決めごとをつくるのって、視野を狭くしている気がする。自分はこういうタイプだからとか、こうじゃなくちゃいけないとか、そういう決めごとが可能性をつぶしちゃう気がして。ブレない軸のようなものをなんとな~く持ちながら、先を広く見られらるってことがいちばん大事かな、と。だって、決めごとに縛られてるって本末転倒だと思う。理想があって〝こうなりたい!〟って強く思うと、そうなれなかったときのあの、自分を破壊する感じ? 私も経験あるけれど、ちょっとシンドイよね(笑)。

そんな気持ちを確信したのは、インスタで、ふとアップされているお弁当の写真を見ていたとき。〝子供のためとはいえ、毎日朝から大変だな~。私には無理かも(笑)〟なんて思いながら見てるんだけれど、でも楽しくて。その仕上がりは、もちろん人によって様々で、レシピ本から抜け出したような完璧なお弁当もあれば、何らかのキャラ弁を意識した雑なお弁当もあったり(笑)。でも、完璧な形を見せられるより、ちょっと失敗してたり、くずれた形の方が心が動くっていうか、癒されちゃうなって。〝別にきれいじゃなくていいんだって!〟って、それで思ったんです。発信していることだから、「これいいね」「これ嫌い」って、いろんなことを言う人はいると思う。でもなんか最近は特に、善し悪しが決まってる世の中がつまらなく思えて。

人間って、人生や経験を重ねるごとに、これがこうなって、となんとなく先が読めてくるじゃない。この人はこういうタイプだから、こうしたらこう言うな~とか。でもそれをわかって安全に進むより、大きく構えて反応を楽しめる大人の女性でいたい。と言いつつ、今でこそ、そう思えるようになったけど、私も昔は〝こうじゃなきゃ!゛って理想を追い求めてました。それが多分強くて、だんだん苦しくなってきちゃって。それこそ吸収する余裕もなく。

前までの私だったら、超~きれいなお弁当をつくってたと思う。頑張ってかっこつけて、インスタに上げちゃいました♪ みたいな(笑)。理想の自分になりたかったし、そのために無理もして。でも今は、かっこよくなくても、ちゃんと愛情が伝わればいいんだなって気づいた。だから私はもうちょっとくだけた姿を見せたい。それを世間に出していくのも恥ずかしくないって思うから。

汚れたところを出すっていう意味じゃなくて、なんとなく〝イメージくずし〟はあったほうが人間として面白い気がする。よく使う〝イメージどおり〟って言葉。あれって、いい言葉なのかな?って思うんだよね。〝小泉さんってイメージどおりですね〟って言われると〝あれ、なんかつまんなかった?〟って思うし〝あなたの思う私のイメージってなに?〟って(笑)。逆に、イメージと違うって言われても、それっていい意味で? 悪い意味で?って勘ぐっちゃうし(笑)。全然違うよ、って言いたくなる。もっとこんな私もいるんだよ、もっと知ってもらってからでいいですかね?みたいな(笑)。でも、イメージをくずすっていうのも難しいところで、ひとりよがりに見える部分もあるし。難しいけど、心地いい着地点は絶対あるから、これからそこを見つけていきたい。

そんなことを思うようになったのも、去年35歳になったことがけっこう大きくて。なんか、グッときたんだよね。〝もう35かぁ〟みたいな(笑)。女性にとって、34歳と35歳の差って大きいと思う。仕事だったり、家庭のことだったり…いちばん迷う歳でもあるけど、いろいろ選択できる歳でもあると思うんだよね。逆に、40歳になったら振り切れちゃう部分もあると思うし。だから今は、もう35歳だって思わないで、60歳になった姿を想像することにしてる。そう考えると〝35って、超若ッ!〟みたいな(笑)。不思議なものでそうすると自然に、なにかにチャレンジするなら今だな、って思える。60歳の気持ちになる、っていうのが自分自身の背中を押す秘訣かな(笑)。

大好きな本があって。篠田桃紅さんの『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』という本なんだけど。篠田さんは一世紀も生きてるわけじゃない。だから言うことが〝見えてる〟んだよね。そういう人からすると、35歳ってまだまだ子供じゃん!みたいな(笑)。だって「103歳になってわかったこと」があるんだよ。そのくらい年を重ねても、まだ気づくことがあるっていうことに、なぜか心が動かされて。私も、そういう目線はすごく大事にしていきたい。広く、深く、決めごとはなるべく少なく。

そんな変化や日常の〝心のまんま〟を、これからこの連載で発信していきたいと思います。

Domani 2017年4月号 35歳のポートレート より
本誌撮影時スタッフ:撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) スタイリスト/安西こずえ ヘア/EIJI KADOTA(SIGNO) メーク/中村了太(3rd) モデル/小泉里子 構成/松井美雪

 


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