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COVERカバーガール・小泉里子

2017.11.30

【カバーモデル就任・特別転載】小泉里子 35歳のポートレート Vol.2

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今までの35年間を冷静に振り返ってみると、後悔はないけど反省点はあるなって思う。もやもやしていた時期はしんどかったし、楽しいことばかりで生きてられない。まあでも、そういう経験もしてみないとわからないこともある。これからに生かしていこうと、最近は前向きにとらえています。そういうアップダウンの繰り返しだろうから、人生って。

今の私は、モデルとしても女性としても、いろんなことを吸収してより成長したい気持ちが強くなっています。モデルとして、恵まれた環境で仕事をさせてもらっているけど、そんなときほど、自分自身の引き出しはどうなのかな、って思うことも。なんか、自分のトピックがないっていうか。ずっと同じ場所にいて同じ生活を繰り返していると、新しい発信ができなければ深みがないような気がして。それに、どう考えたって容姿は飽きるでしょ(笑)? 個人的には年相応に老いていく感じも嫌いじゃないんだけど。でもモデルとしては、そういうわけにはいかない。そうなったときに、新しい感性を入れなくちゃいけないと思ったんです。

私にとってそれが、N.Y.で生活すること。今のキャリアがあって、次のステップに進もうと思ったとき、みんなが思い描く〝小泉里子〞だけじゃつまらない。かといって、周りの環境だけステージアップしたとしても、中身が追い付いていなければ恥ずかしい。だから、次のステップへ進むために、この1年は使おう。そう決めて、春から少しの間だけ、N.Y.で生活します。具体的に何をするって明確には決めてないんだけど。自分の中でそれをやり遂げたら自信につながるだろうし、何かしら得て帰ってこられると思うから。そのとき、前と違う表情だったり、引き出しが増えていることを目標に。

と、簡単に言っちゃいましたが、わが人生では、けっこう大きな決断。今までは、ぬるま湯につかって楽をしてたなぁって思う。正直言うと、生ぬるいのが好きなの(笑)。ホントは、流れに任せて惰性気味に生きたいタイプ。私、今の仕事していなかったら、働いていなかったかも(笑)。できることなら、自分に甘く、その日その日を気ままに過ごしていたい。人間って、自分の中にふたつの性格を持っていると思っていて、私の場合、やるときはやる、やらないときはやらない、極端なふたつの人格があって。そういう性分の中で、奮い立たせなきゃいけない、挑戦しなきゃと思うわずかな人格に、スポットが当たっているのが、まさに今なんだと思うんです。

新しいことに挑戦するときや、環境を大きく変えるのって、タイミングが大事。〝今だ!〞ってピコッときたんだよね。こうしようって決めてから、いろんなことが動いた感じ。日本を離れている間、迷惑をかけてしまう人はいるけど、この決断が今後の自分のためになる、そう信じて。

もちろん、みんながみんな、したいことをして生きられるわけじゃないよね。私だって、己の道を見つけてキラキラしている人をうらやましいと思う時期があった。迷いもなくステキな人生を歩んでいる人を、ちょっと今は見たくないな、目に入れたくないなって、拒否してみたり。こっちはこっちで今の生活にしがみついてやってますけど、何か? みたいな。でも考えると、そのときってスポンジがパンパンだったんだなって。スポンジって、吸収するための乾いた部分がなくちゃダメでしょ? でも、水分いっぱいで何も入らないような状態だった。物事を柔軟に受け入れる余裕がなかったんだよね。でも人間誰しもそういう部分ってあると思う。みんなそうだと思うけど、自分ができないことをしている人に惹かれたり、興味を持ったり。あと辛い経験をしている人とか。自分より長けてる人に興味が出るものだよね。

私が先のことを意識するようになったのも、『CLASSY.』のカバーモデルをやらせてもらって、今年で7年めになったことも大きい。自信もついてきて、安定したメンタルをキープしながら、穏やかな上り坂を上がってこられた感じ。22~25歳の3年間、『Oggi』のカバーモデルもやらせてもらっていたけど、同じカバーモデルでも、今思えば環境や自分の実力も大きく違ったな~。『Oggi』のときは、周りは先輩ばかりで、厳しく指導してくれる大人がたくさんいた。それはそれで、たまに反抗なんかしてみたり。若かったよね(笑)。すべてに感謝しています。ところが、今は厳しくダメ出ししてくれる人も少なくなってきて、気が付けば周りのスタッフは年下ばかりという現場も。もう導いてもらう立場じゃないんだな、って思ったときに、正直焦った。〝私、なんもない!〞って。

私は、趣味や興味が常に変わっていくほうで。普通は、趣味ってそうそう変わらないでしょ? それが私はコロッコロ変わる(笑)。それって、何か自分にないと…って追い込んでるつもりはないんだけど、〝飽きられちゃダメだ〞って思いが強いから、きっと自然にそうなってるんだよね。

40歳になったときどういう女性でいたいか、どういう仕事をしていたいか――そう考えると、これからの5年の過ごし方が大事。30代後半でいちばん若い年の今、できることをやって大切に時間を築く。そうして40歳になったとき、なにか重みのある言葉が言えるのが理想かな。

Domani 2017年5月号 35歳のポートレート より
本誌撮影時スタッフ:撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) スタイリスト/安西こずえ ヘア/EIJI KADOTA(SIGNO) メーク/中村了太(3rd) モデル/小泉里子 構成/松井美雪


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