マスクが擦れて肌が敏感になっているときは…
マスクが手放せない今。一日中マスクをして過ごしていると、肌が擦れて荒れたり、マスク内が蒸れたりと肌トラブルに繋がることも。
今回は、野本真由美クリニック銀座の院長、野本真由美先生に、そんなマスクで肌がデリケートになっているときのスキンケアについて教えていただきました。
▲ 野本真由美クリニック銀座 院長 野本真由美先生
自身の肌悩み経験を元にした親身な診察に定評があり、漢方薬にも精通。年間30回以上医師向けの講演をされていたり、ミスユニバース新潟代表選考の審査員長を務められていたりと多岐にわたりご活躍されている皮膚科専門の先生。
「肌荒れした日のスキンケアは、使用アイテムを減らしましょう」(野本先生)
(c) Shutterstock.com
野本先生:肌荒れしたときは、皮膚にできるだけ触らないのがいちばん! けれども、働いている方はノーメークともいかないと思います。メークをすれば落とさなければいけないし、そうすると保湿のためにスキンケアだってしますよね。
千幸:メークを落とすときに、気を付けるべきことはありますか?
野本先生:まず、クレンジングや洗顔のときには、低刺激や敏感肌用の洗浄剤を使うこと。皮膚は洗浄剤で濡れているときに傷つきやすいので、洗顔を短時間にすることもポイントです。あと、バリア機能低下で花粉皮膚炎が起きやすいので、クレンジングでのマッサージもやめておきましょう。
千幸:肌が濡れているとき傷つきやすい、ということは、化粧水やパックも避けた方がよいということですか?
野本先生:その通り。水分の多いアイテムほど刺激を感じるので、肌荒れしたときはできるだけ使用アイテムを減らし、美白製品や強い日焼け止め高機能アイテムなどは避けた方が賢明。あと、鼻をかむ前や目薬を使用する前にプロペトやサンホワイトP-1など、酸化しにくいワセリンなどの保護剤を周辺の皮膚つけると刺激を受けにくくなります。そして、目はこすらないこと! 皮膚は元に戻せても、目は戻せないですからね…。とにかく、できるだけ皮膚に触らないのがいちばんなのです。どうしても掻きたくなったら、保冷剤などで冷やして痒みが引くのを待ちましょう。
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ビジュアル・エディター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てエディターに転身した矢先に妊娠。2019年9月に女の子を出産したばかりの右から見ても左から見ても新米ワー/ママ。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガルではあるものの、 外国語より原稿力の必要性を痛感している今日この頃。chiyuki_arita_official